6.25.2011

06.26 福島1万人ハンカチパレード

■石原伸晃の発言には、思わぬ風評被害を受けたね(笑)。


(抜粋)
石原氏はさらに▽東京電力福島第1原発事故後に広がっている脱原発運動を「アナーキー(無政府的)で、代替エネルギーのことを考えていない」▽東京で11日にあった脱原発デモについて「公安関係者から聞いたが、バックにいるのは革マル派、中核派、原水協(原水爆禁止日本協議会)。そういう人たちがいるのに普通の人が多く集まっている」--と発言した。

オレはその“普通の人”で、革マル派も中核派も原水協も個人的に知らないから何もコメントすることはできないが、あのボンボンの言っていることは事実と違う。少なくとも、オレのバックには誰もいないし、オレの上にも誰もいない。そんな状況なら、オレはいち早くそこから逃げ出している。

石原くん、きみは障子ペニス親父がバックにいたお陰でとんとん拍子で出世したかもしれないけど、集団のアクションが何がしかの力を持ち始めたとき、そのバックになんらかの組織が暗躍してるかのように昔風の話を捏造するものじゃないよ。きみ、頭の中が古いなあ。

ということで、今度の日曜には革マル派、中核派、原水協のいずれにも誘われていないけど、福島市のこのデモに行きます。
会える方は現地で会いましょう。ちょっとでいいから、現地で福島の人と話がしたい。


6.23.2011

東電を中心とした神の国

■ですから、日本は汚れないのです。人類有史来最悪のカタストロフを経験してもなお、さらに10年は今生で経済活動を謳歌させていただけるのです。

ハワイやら、グアムやらがどうなろうと、神のお言葉にないものを巫女である経団連がおもんばかる必要はありません。原発は神力。その神性はなにものに、なにごとによっても揺らぐことはありません。何が起きようと、神の国は護られるのです。

さあ今一度、私たちが神の国に生かせていただいていることを感謝しましょう。毛唐のゴッドに比して、私たちの神の、私たちへかけてくださる慈愛の大きさと深さに、熱い涙があふれてきます。

グアムの放射性物質状況

EPA(アメリカ合衆国環境保護局)の、RadNetデータベースによると、2011年3月下旬から4月初旬にかけて行われた、グアム、ハワイ、アメリカ西海岸での計測で、異常な濃度のプルトニウムやウランが検出されています。
1991年から2011年2月までの20年間の平均濃度と比較すると、2011年3月11日以降、カリフォルニアではプルトニウム239が18倍に、アラスカではウラン238が17倍に、ハワイではウラン234が30倍、ウラン238が50倍に増大、グアムではプルトニウム239とウラン234、ウラン235、ウラン238が、観測史上初めて検出されました(単に今まで観測されていなかった可能性もありますが、確認していません)。
それぞれの放射性物質の半減期ですが、プルトニウム239が2万4千年、ウラン234は24万年、ウラン235は7億年、ウラン238は44億7千万年。いずれも、人間の寿命からすると、半永久的に放射能を出し続ける放射性物質ばかりです。
プルトニウムやウランといえば、強烈なアルファ線を出す極めて毒性の強い放射性物質です。
日本は大丈夫と言われていますが、本当に本当ですか? 放射性物質といえば、セシウム137とヨウ素131の測定値しか発表されていないようですが、原子力発電所に反対する世論を押さえ込むために、こういった重大な情報を隠蔽している可能性はありませんか?
実は、アメリカ国内でも、上で紹介したRadNetですが、一般向けのページでは、半減期の短いヨウ素131など、一部の放射性物質しか掲載していません。さらに、4月10日以降、半月以上アップデートされていません。
増大した放射性物質の大気中濃度が、例えば人体に影響を及ぼさないレベルだから、公表されなくても構わないといった理由で、一般には知らされないままの方が、皆さんは安心ですか?
エアラインのマイレッジプログラムから、簡単ですが距離を確認してみました。日本(成田空港)からグアムまでの距離は2400km、ハワイまで6100km、ロスアンゼルスまで8700kmあります。ちなみに、福島第一原子力発電所から成田空港までの距離は193km、羽田空港まで236km。
グアムの1/10の距離しかない東京で、上記のような放射性物質がどうして検出されないのか、とても不思議です。

6.17.2011

もうダメだ…

■っていう見出しの報道は・・・まさか見たくなかったよね(日刊ゲンダイであっても。・・・失礼)。


オレたち、どうすりゃいいの? 小沢センセーも小出さんも、政府にも役所当局にもまるで影響力ないんだな。少なくとも小出さんについては、センセーがたが、わざわざ彼を参院に呼んで話聞いたわけじゃん。アイツうるさいから、の、単なるガス抜き?

この記事は全文コピペ。リンク切れても、のちの検証のために残しておきたいから。日刊ゲンダイ/ゲンダイネットさんも怒らないだろう、こんな一大事なんだから・・・(以下、記事の全文。太字化はオレ)


もうダメだ…福島の海も川も水道も…汚染水決壊カウントダウン (ゲンダイネット)

東電は福島原発1、2号機周辺の地下水から、国の基準の約200倍に当たる放射性物質「ストロンチウム90」を検出したことを明らかにした。「事故で大気中に放出された放射性物質が雨に混ざって地下水に流れ込んだ」という見方を示していたが、スットボケもいい加減にした方がいい。日刊ゲンダイ本紙が指摘してきた通り、溶けた燃料棒が原子炉を貫通し、格納容器を突き破って地下水を汚染したと考えるのが自然だろう。これは最悪事態だ。汚染地下水が広がるのはもはや防ぎようがないのである。

「ストロンチウム90」は「半減期」が29年と長く、体内に入ると骨のがんや白血病を引き起こすとされる。東電によると、原子炉建屋周辺の地下水をためる施設「サブドレンピット」から5月18日に採取した水を調べた結果、1リットル当たり、2号機周辺で6300ベクレル、1号機周辺で22ベクレルを検出したという。京大原子炉実験所助教の小出裕章氏はこう言う。

この濃度からみて、私の推論が裏付けられたとみています。つまり、核燃料棒が溶けて、圧力容器だけでなく、格納容器も突き抜け、地下水にまで達したということです。こうなると、もう水をかけ続けて、冷やすことは無理です。どんどん漏れた汚染水が地下水に広まってしまう。事故処理の大転換が必要なのに政府は何をやっているのでしょうか」

汚染地下水は海へ川へ広がる。魚はもちろん、水道水にも影響が出る。その量はすでに1万トンとの見方もある。東電の工程表は完全破綻したのである。それでなくても、福島原発では行き場のない高濃度汚染水が明日にも決壊する勢いだ。

原子力災害対策本部がIAEA(国際原子力機関)に提出した報告書で認めている通り、1~3号機は事故直後から『メルトスルー(溶融貫通)』になった可能性が高い。この3カ月間、放水、注水し続けた水が溶けた核燃料と混ざって超高濃度汚染水となってたまり続けているのです。東電はこれまで、汚染水を集中廃棄物処理施設に運んできたが、1~4号機と集中廃棄物処理施設の地下には現在、計10万トン超の汚染水がたまっているとみられている。6月下旬にも汚染水の水位は海抜4メートルに達し、一気にあふれ出す可能性が指摘されています」(科学ジャーナリスト)

●直ちにタンカーを呼ぶしかない

東電はこれを防ごうと、1日1200トンの処理能力を持つ汚染水浄化システムの稼働を計画。「切り札」として期待されたが、水漏れなどの不具合が相次ぎ発覚。当初は5日ごろに予定されていた本格運用も大幅に遅れ、決壊が現実となりつつある。もはや「時間との戦い」なのである。

東電は「(運用は)最速で(今から)4日程度」(松本純一原子力・立地本部長代理)といっているから、いつまでかかるか分からない。そうこうする間にも汚染水はどんどんたまっていく。

東電は、システム稼働前に集中廃棄物処理施設が満杯になれば、別の建屋や1号機の復水器などを活用する考えだが、後がないバケツリレーになる。

東電は会見で、汚染水のリミットは『6月末ごろ』との見方を示しました。これには先日の台風などによる雨水流入を考えていません。豪雨が来ればたちまち移送先も満杯になり、敷地や海水、地下水に漏れ出してしまう。そうなったら目も当てられない。大量の汚染水が地下に浸透し、拡散していく。原発から数十、数百キロと離れた場所にも将来、放射能汚染の影響が出てくるのです」(前出のジャーナリスト)

残された時間は2週間。前出の小出氏は「一刻も早くタンカーを持ってくるしかない」と言っている。

(日刊ゲンダイ2011年6月14日掲載)

[ 2011年6月17日10時00分 ] 

****コピペ、ここまで****

6.16.2011

東電・イズ・バーニング

■斉藤和義の「ずっとウソだった」

もよかったけど、このゲタカルビ「東電・イズ・バーニング」6.11@新宿もいいね。

斉藤和義や山本太郎より話題性では劣るし(この人たち、これが地だから意外性はないからね・笑)、もちろんこの曲の替え歌だから結果としてレトリックに少々乱暴なところがあるにせよ、オレは素直にこれもかっこいい演奏だと思った。

こういう“バカな”純粋さの価値こそまず肯定していかないと、仕立てのいい背広着た嘘つきにコントロールされた世の中は絶対変わらないという確信を持つな、オレは。

ああ、嘆かわしきこのオマワリ天国

■「平均年収800万円で安定収入! 」
このポスター見て応募する若者のセンスを問うなら全員不採用だね。



「ごめんですんだら警察いらんわ!!」
確かに高い志を示したポスター……。



その警察、謝る。
「深くお詫び申し上げます」


国民の血税から高給取って正義を語るは、税金で品位のないポスター作ってもその自己正当化は抜かりないわで、その揚げ句に職務怠慢で国民の命を失わせても、その“最悪の失態”のケツぬぐいまで税金でやってくれるとはね!

6.13.2011

小沢一郎が正しかったら、あんたらどう責任取るの?(責任、って言葉の意味が分かんねえか…)

■もう2週間以上も前の記事だが、5月27日付の『ウォール・ストリート・ジャーナル』日本版の《小沢一郎元民主党代表インタビュー:一問一答》の存在を今日まで知らずにいた。
これって、話題になったんだろうか? みんな、読んだ?

(リンクは↓に)

小沢一郎という男は、自民党の幹事長時代から政界の真の実力者と称されながら強持てのするキャラでのしては、とにかく私財はこしらえたんだろうが、国政のためには結局何をしてきた男なのか、オレにはよく分からない。ただ、そんなオレでも彼が〈先生〉の敬称がフィットする、永田山のボス猿格であることはなんとなく雰囲気から想像できる。

そんな“実力者”として長年やってきたからには、それなりのブレインがついてるのだろうが、そうした頭脳をバックにつけた発言として考えると、ここでの小沢一郎の発言はあまりにも恐ろしい。我々が一番怖がっていたことをそれなりに危惧してきた売れない政治屋はこの三ヶ月間にも何人かはいたと思うのだが、小沢先生が断言すると、ちょっと迫力が違う。個人的にはおそらく初めて小沢の言葉に真剣に耳を傾けざるを得なかった。

これも政争の具としてのホラであって欲しいが、もし、これがホラだとしたら、政治家の発言としてのちにどんな責任を取らなければならなくなるかくらいは小沢は分かっているだろうし、まさかそれが分からなくなるほど焼きが回っちゃいないだろう。

たとえば小沢は、そのインタヴューでこんなことを言っているのだ。

「東電はもう、現実何もできないだろう。だから、日一日と悲劇に向かっている。」

「もうそこ(福島)には住めないのだから。ちょっと行って帰ってくる分には大丈夫だが。日本の領土はあの分減ってしまった。あれは黙っていたら、どんどん広がる。東京もアウトになる。ウラン燃料が膨大な量あるのだ。チェルノブイリどころではない。あれの何百倍ものウランがあるのだ。みんなノホホンとしているが、大変な事態なのだ。それは、政府が本当のことを言わないから、皆大丈夫だと思っているのだ。」

「だいたい、原発で食っている連中をいくら集めてもだめだ。皆、原発のマフィアだから。あなた方もテレビを見ていただろう。委員だの何だの学者が出てきて、ずっと今まで、大したことありません、健康には何も被害はありません、とかそんなことばかり言っていた。原子力で食っている人々だから、いくら言ったってだめなんだ。日本人もマスコミもそれが分からないのだ。日本のマスコミはどうしようもない。」

(全文はここで)


今朝のフジテレビに、例によって首都大学東京の大谷浩樹という准教授が出てきて、葛西(東京都江戸川区)の公園で線量が1.9マイクロシーベルト(!?)ある中でも、「子どもが遊んで全然問題ないから元気いっぱい遊んでください」とのたまっていた。この大谷という奴の話しぶりを見るたびにオレは悪寒がするのだが(みんながこいつの話を本当に信じてるのか、オレは心の底から知りたい http://bit.ly/lEUKKg )、そのあとで上の〈先生〉の話を読むと、悪いけどオレはテレヴィに出てくる大方の学者よりも小沢の言ってることの方に・・・表現が難しいが・・・正義のようなものを格段に色濃く感じることができる。

確かに、そんな〈先生〉が同じ党の菅の政府に対して無力だというこの権力構造自体どう考えてもまともじゃないが、とにかく、首都大学東京の大谷みたいなマスコミ好きのする学者連中の言うことが本当に正しいのなら、政府もマスコミもまずはこの〈大人物〉小沢一郎を、誤った風評の流布のかどで誰よりも先に厳しく糾弾しなくちゃならないだろう。違う?

6.09.2011

6.11 脱原発100万人アクション

■みなさん、『現代ビジネス』の記事・・・

「捨てられた日本国民」 政府は本当のことは教えない。 国民がパニックになるから、だって

読みましたか?

もはや単純に原発を止めればいい、という問題ではないことが分かります。
すなわち、病理は、原子力にあるのではありません。
日本国家は日本国民のためにはない。当然税金を払って暮らしている外国人のためにもない。
それに対して「おまえら、ふざけるな」と言う必要があります。態度で示す必要がある。
連中は、そういう態度を目に見えるように示さない人を、自分たちの理解者としてカウントするおかしな癖があるからです。


今週土曜、6.11、日本中で脱原発アクション。これだけあります。《脱原発》を旗印に、日本中の棄民が集まって、一度に、大声で、このおかしな国に文句を言う、おそらく過去になかった重要な1日になると思います。

どこでどんなイヴェント/アクションがあるかは、ここでその一覧が見られます。

東京でもその日に多数のアクションがありますが、オレが参加するのはこれ。

**********



14:00 新宿中央公園・多目的運動広場に集合
15:00 新宿1周・超巨大サウンドデモ出発
18:00 原発やめろ広場出現!!!!!(アルタ前)

雨天決行。ただし、雨の降り方によっては、サウンドカーが出動出来なくなる可能性があります。

出発前大集会(新宿中央公園・多目的運動広場)

【司会】
山下陽光(素人の乱)

【天ぷら油回収】
出発前大集会のステージ横で回収してます。詳しくはこの記事の下の方↓をチェック!

and more…


超巨大デモ(出発順)

――――――――――

原発あぶねぇおそろしいマーチングバンド!!!!

だれでも参加可・経験不問・リーダーなし・指揮者なし・持ち曲なし・ルールなし・練習無用・うちあわせなし。

打楽器・管楽器・弦楽器・笛・ブブゼラ・カズー・なべ・フライパン・ゴミ箱・ダンボール・ラジカセ・その他をご持参ください。

――――――――――

新宿フォークゲリラ号!!!!

LIVE
・フジロッ久(仮)
・超大物ゲスト(予定)

――――――――――

D.I.Y. PUNK!!!!

LIVE
OUT OF TOUCH
LIFE

PA:

――――――――――

DANCE Bloc!!!!

DJ
SHINCOSDP / THE HELLO WORKS

LIVE
ECD

and more!!!!!

SOUNDSYSTEM:
コバヤシステム(WEEKEND& ECLECTIC SOUND

――――――――――

もちろんこれらのサウンド集団の他にも、プラカードで自己主張する人から、ピクニック気分で訴える人たち、大真面目な怒りのシュプレヒコール部隊、片手缶ビール部隊などなど、老若男女、子連れの家族も含めありとあらゆるジャンルの参加スタイルが予想される。本当にいろんな人たちがいるから、フラッと参加してきても、自分の居心地のいい場所は選び放題!それに、これまでもそうだったけど、特にあてもなく一人で参加する人も大量にいるはず。これはもう、迷ったら損! どんどん駆けつけるしかないね!!

それから、デモへの途中参加/退出は、誰がなんと言おうともちろん自由! 捕虜が移動させられてるわけじゃないんだし!
デモコース

*クリックで拡大

新宿中央公園→甲州街道→新宿駅西口→新宿大ガード→歌舞伎町前→明治通り→甲州街道→新宿駅東南口→アルタ前広場

1時間30分を予定


天ぷら油発電!

★サウンドデモに必要なエネルギーの一部には天ぷら油が使われています

天ぷら油リサイクル発電を推進しているTOKYO油田の協力で、原発に頼らないデモ作りが試みられています。

★デモに参加する皆さんへ
使い終わったてんぷら油を持ってきてください!

再生可能エネルギー(原発に頼らず、CO2も出さない天ぷら油&太陽光)の今後の取り組みを促進するため、当日は使用済み天ぷら油の回収をします。

・漏れない容器に入れて持ってきてください。
・容器は当日設置する缶に油を移し替えて、持ち帰ってもOK。置いていってもOK。
・天ぷらのかすが入っていてもOK!
・業務用やラードはNG!

その他詳細は

**********

オレはその中で、噂の新集団《原発あぶねぇおそろしいマーチングバンド!!!!》に参加しますが、その人力ビートで踊り狂うもよし、サウンド・カーを渡り歩くもよし。あるいは、デモってどんな人が来てるのか、隊列を中から観察するのも楽しい。車道からいつもと違う新宿散歩をしてみるか、くらいの意識で参加したって、何も、誰にも責められるものではありません。現場で、怒りと同じだけの楽しみを作りましょう。(権力側はそういう態度をこころよく思いませんが、それはつまり、我々が市民として正しいことをしている証拠です)

もちろん新宿に限らず、初めてデモに参加しようかな、という人は・・・


をご参考に!

6.05.2011

これでもまだ、この国、信じる?

■いや、もうとっくに信じちゃいないけど、だから、どうすりゃいいんだよ、ってところか……。

*《参議院テレビ》での、小出裕章 京都大学原子炉実験所助教の発言。


失われる土地というのは、もし現在の日本の法律を厳密に適用するなら、福島県全域といってもいいくらいの広大な土地を放棄しなければならなくなると思います。それを避けようとすれば、住民の被爆限度を引き上げるしかなくなりますけれども、そうすれば、住民たちに被爆を強制させるということになります

「(賠償額は)東京電力が何度倒産しても多分足りないだろうと思います。日本国が倒産しても多分あがないきれない程の被害が、私は、出るのだろうと思っています。本当に賠償するなら、ということです


国がやっていることは、国民を助ける努力ではなくて、賠償を少しでも少なくおさえるための努力である、としか考えられない事実が、各方面からの追求により、どんどん出続けている。


■「太平洋を越えたプルトニウムの謎」(サンデー毎日 2011年6月12日号)
米国環境保護局(EPA)が3月後半から4月初旬にかけて環太平洋岸諸州(グアム・ハワイ・カリフォルニア・アラスカなど)で検出したプルトニウム・ウランは、「過去20年間で最大値」を示していた。他にも「ハワイ州の牛乳からストロンチウムが検出される」など、米国では「異常なデータ」が見つかっている。  EPAが検出したプルトニウム・ウランのデータについて、元原子力安全委員会委員・中部大学教授の武田邦彦氏は、「福島第1原発から飛び散ったとしか考えられない。3号機で使用していたプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料の可能性もある」と述べる。  また武田氏はドイツ気象庁の放射能拡散予測データにもとづき、「米国に到達したプルトニウムの100倍以上の物質が国内に飛散した可能性が高い」とも指摘する。(以上、こちらより引用 http://onihutari.blog60.fc2.com/blog-entry-53.html


■浪江町で積算73ミリシーベルト 文科省が計算ミス(東京新聞/2011年6月3日 21時42分)


「文科省は5月16日、この地点の5月11日までの積算線量は31・7ミリシーベルトと発表していたが、この日、61・1ミリシーベルトだったと訂正した。担当者は「一部で間違った計算式を使っていた」としている。浪江町内のほかの10地点でも計算ミスがあり、大幅な過小評価になっていた。


■千度以上示す核物質、3月12日に検出していた(読売新聞/2011年6月3日23時09分)


「事故発生から2か月以上たっての公表で、保安院の西山英彦審議官は「隠す意図はなかったが、国民に示すという発想がなかった。反省したい」と釈明した。」

(以上すべて、太字、オレ)

結局、バレるまでは隠す。バレたら「訂正して反省」する。正しい情報を把握してからすぐに公表するなどということは、連中、ハナからする気がない。

近くのスーパーではまだ“疑わしい地域”の野菜を平気で売っている。理由は、安全が確認されているから、とのこと。さて、みんながいい加減どうでもよくなった頃に、「一部で間違った検査方法をとっていた」という会見を役所がするようなことはないと誰が言い切れるのだろう。

6.03.2011

「いっそのこと原発なんて全部爆発しちまえばいい」

■今週、ある週刊誌に取り上げられて記事になった(それを昨日電車の中吊り広告で知ったが、誌名は失念)、5月27日付け朝日新聞〈声〉欄へのある投稿の話。
それは福島市の定時制高校教員・中村晋さん(44)の以下の投書で、ぼくもこれを読んで少なからずショックを受け、この記事をなくさないように保管していた。


原発推進派や猜疑心の強い人の中からは、…これ『朝日』だからな。…架空の話の偽名投稿じゃないのか? …これが反原発の活動家の作り話じゃないという証拠がどこにある? てな声も出てくるだろうな、と、新聞を読んだときに思った。この投稿記事を扱った週刊誌も読んでいないので、そこでこの記事をどう捉えているのかも知らない。

そしてちょうど昨夜、ヴァンクーヴァーにある《ピース・フィロソフィー・センター》発信の6月1日付け:
『フランスIRSN(放射線防護・原子力安全研究所)報告が明らかにする福島の汚染・被曝状況と、さらなる避難の示唆』

という日本語のレポートを読み、件の高校生の発言をもっと大きく取り上げる必要があるんじゃないかと思い、微力ながら1週間取っておいた記事をここに載せることにしたわけだ。

同レポートでは「(文部科学省は、公表している汚染を示す地図で)人口密集している福島市、郡山市に帯のように降りかかっているような汚染地域をはっきり示したくなかったのではないかと思われます」と指摘している。

さらに、本来ならば〈緊急避難準備区域の放射線量〉に相当する「30万~60万ベクレルの汚染の帯が(ISRN地図(下図)では濃い青の部分)、伊達、福島、二本松、本宮、郡山、須賀川といった人口密集地帯にまで伸びているにも関わらず、(国は)何も方策を取らず放置している」と述べている。


その他にも、我々が(特に福島の人たちが)自己防衛のために知っておくべきことがいろいろ書いてあるので読んでみて欲しいが、上で引いた二つの指摘を読んだだけでも、それが裏付けとなって、例の『朝日新聞』の高校生の発言は、格段に重い真実味を伴って読み手に突き刺さる。

この《ピース・フィロソフィー・センター》はこれまで、

*チェルノブイリであれば25年後の現在でも居住禁止になっている区域と同じ汚染レヴェルの区域でも、福島にはまだ避難指定になっていない場所があること。

*福島では、チェルノブイリで一時的強制移住の対象になった地域の汚染度と同程度の汚染地域が、広範囲に渡って避難指定になっていないこと。

*土壌汚染のレヴェルを見れば、稲作を制限をしなければならないはずの地域の広い範囲において、米も野菜も作付制限が為されていないこと。

などの事実も分析して報じてきた。

おとといと昨日、この国の中枢は内閣不信任案の賛否の話で明け暮れたが、ぼくはそれは至極自然なことだろうと思う。ああいう“議会制民主主義(あれをそう、呼ぶのだ)”を国民が肯定してきたのだ。しかし今、〈伊達、福島、二本松、本宮、郡山、須賀川といった人口密集地帯〉に住んでいて、これまでこの国の政治/経済/役所のシステムを是としてきた善良な福島県民が、この財界と役人と政治屋の巨大シンジケートの餌食として見殺しになってしまう可能性があるとしたら、それは別問題であり、その理不尽は許しがたい。

残念なことだけれど、この国は国民の命を守ってなどくれない。あいつらが守るのは自分の身分だけだ。そればかりか、この事態は、国によるゆるやかな国民殺し(主たる動機は社会保障費の節約)という殺人事件の可能性があるということだ。直ちに健康に影響はない、という言葉は、そう読み替えるべきだろう、自分を、自分の愛する人を守りたいのならば。