5.17.2010

今年のおすすめTシャツ

■新しいTシャツの1枚くらい欲しい時期ですが、例の《おっぱい地震》ムーヴメントのオフィシャルTシャツ発見。これが凄い。形とカラーのヴァリエイションが多彩で、全部で65種類(!)もあるようだ。なんと男物や赤ちゃん着まである。



デザインも複数あって、イスラム宗教指導者の非科学的な発言を皮肉ったこのメインのパターンの他にも、《大量破壊おっぱい》だの、《あなた、今、震源地ジロジロ見てんのよ》とか、笑える文句が書いてあって楽しい。


赤ちゃんはともかく(この“はいはい着”は100%オーガニック・コットン使用)、男が着て似合うのかは疑問だが(それに、男物はさほどかっこよくない)、そこを押して男物まできっちり作るのが首謀者〈自称“自由主義者で悪趣味でダサいけど科学的で性倒錯的で無神論者でフェミニスト”の学生ジェニファー・マックレイトのポリシーなんだろう。

運動に賛同する人は買って着てみたらどうでしょう。ウェブ・ショップはここオレ、女だったら買うな、きっと。

5.16.2010

あ、そうだ、ドラムサークルいこう。


■あ、そうだ、ドラムサークルいこう。


今日3時からはブロックパーティーもある。アロンジ・アロンゾ。


宮下解放区 IN PROGRESS
5/16 Sun. at Miyashita Park Shibuya
3PM to 7PM / free party

Live:

Toruman
ZEN-LA-ROCK
MEKOLI
DJ:
CRASSICKS
SOUSHI
IKKYUU
NAKED(InsideRecordings)
http://ameblo.jp/naked-shin/
http://www.myspace.com/nakedjapan
POPPO(FASCINATE)
http://www.myspace.com/fascinatejp
http://ameblo.jp/daijiroakita/

5.12.2010

罪状:日焼け

■この季節、半年以上ぶりにTシャツ1枚で外に出て、自分の腕のなまっちろさを何とかしたいと感じる人がいることは全然想像に難くない。昨年、WHOの国際がん研究機関が“日焼けカプセル”を皮膚がんの原因となるものの危険度最高レヴェルに位置づけたことで、今年、生白い肌を気にする人にとってはますます悩みが増えたのではないかとお察しします。

しかし世界は広い。日焼けサロンの健康被害を考えるどころか、自然日光で日焼けするだけで逮捕される国もあるんだよ。


先日《おっぱい地震運動》について書いたが、肌が露出する服や体の線が出る服を着たり、髪の毛を見せるような女が地震の元凶なのだと宗教指導者がのたまったイランで、今度はテヘランの警察署長が、日焼けした女には警告を与え、改善がなければ逮捕、収監するとぶち上げたらしい。「北テヘランの一部エリアでは、多くの日焼けした女性を見かける。まるで歩くマネキン人形だ。こういった事態に対して寛容でいることはできない。我々がそうした女性たちを見つけたら警告し、次いで逮捕、投獄する」と(英『テレグラフ』紙。上記写真・リンク)。

つまりイランでは肌や髪の毛を露出するばかりか、日焼けした女性もみんなビッチ扱いなわけだが、その感覚からいくと、言うまでもなく日本の女性なんか全員ビッチである。日焼けしてなくたって、今テレヴィで盛んに流れてる、カメラが山田優の足首から背中、顔と順に見せていくユニクロのCMなんか、当然言語道断だろうね。女性の体の物理的な美しさの表現、なんていう考え方は一切肯定されないのだろう。

そうしたイランにおける女性の容姿ふるまいに対する“コード”は、もちろんイスラムそのものの問題ではなくて、その国の教義解釈の問題なわけだが・・・しかしながらその一国限定の神様じゃないわけで・・・だとしたら地球上の国々で女性の毀誉褒貶にここまで極端な差があることを、“グローバルな宗教”の指導者がどうとらえているのかに興味がある。彼らが、日本の女は全員ビッチだ! と喝破するのかに(それを聞く前には、ユニクロはイランに出店しない方がよい)。

一方、オマワリがとんちんかんにいばりくさったすっとこどっこいなのは、たいていの国の均質化が達成されているようで、そっちには立派なグローバル・スタンダードがあるようだ。

5.10.2010

サンハウスを、この目で見た!


昨日、サンハウスを、この目で初めて見た! これまで数えきれないほどライヴ・ショウを見てきて、もう、よっぽど凄いものを見ないと感動しないようになっちゃったし、ましてやその翌日まで体の中に感動がそのまま残ってるライヴなんていうのは、本当に稀にしかない。

昨日のサンハウスはまさにそんな感動の極致を味わったショウだった。とにかく凄かった。開演18:10~終演20:00、その1時間50分を、全曲隅から隅まで思い出せるほど、全身全霊で吸収した。何回も鳥肌が立った。全曲が名曲。恐ろしい。演る方も聴く方も1曲も集中が途切れない。だから100分があっと言う間に過ぎた。

この待ちに待ったメジャー・デビュー35周年記念再結成ツアーは昨日の東京・恵比寿リキッドルームが初日だから、ここにそのセット・リストを書いたりするのはやめておく・・・これから見る人の楽しみのために。というか、書くまでもないんだけどね。演奏されるのは、ファンが聴きたい曲/聴けてよかったと思える曲100%だからだ。

でも、やっぱり自慢したいから1曲だけ挙げると、中でも極限まで“肝胆震えた”のは「雨」だったなー。オレのNo.1雨ソングである。

とにかく、バンド結成の中心人物:篠山哲雄のジャキジャキしたリズム・ギターの刻みがあってこそ、まさに正真正銘“エレクトリック・ロッキン・ブギー・バンド”:サンハウスのサウンドだ。「雨」の入ってる、1976年のアルバム『仁輪加』の裏ジャケ写真の5人が揃い、あのサウンドが爆音で100分鳴りっぱなしだったのだ!

まだソールド・アウトになっていない会場があるようだけど、悪いことは言わない、気になる人は全員、今すぐチケットを買うべきだ!!! ・・・オレはレコード会社やイヴェント会社に囲われるようなランクの高い音楽評論家じゃないから、ぜひ真に受けて欲しい。

フジ・ロックにも出るから、つって安心しちゃいけないよ。フル・ステイジやるかどうか分かんないじゃん。ショート・セットなら名曲を選りすぐったライヴになるだろうなんて思うのは大間違いで、凄い名曲を随分ミスすることになるんだからな!

ところで菊さん、〈菊のブルース〉の続き、よろしくお願いしますよー! 更新されるの3年以上待ってるんですから。 

4.30.2010

ナカグロ、入れるか、入れないか

■《May Day》の日本語のカタカナ表記では、大多数の人がナカグロ(・)を入れませんが、オレは入れます。原語で2語からなる外国語は、なるべくカタカナ表記でも元が2つの単語だということが分かるようにした方が読み手に対して親切だと思うのです。意味のより正確な理解を助ける意味でも、外国語に関する情報をより正確に伝えるという意味でも。
翻訳仕事もやっている身としては、自分の作る欧文和訳のテクストに一定の基準を持たないと、仕事に筋が通らない、という職業的な意識があることは確かですが。とにかく、そういうわけでオレは〈ニュー・ヨーク〉なわけなんですが、固有名詞の場合は特に、〈2〉を勝手に〈1〉にしちゃうのは、それのアイデンティティーの軽視につながるんじゃないか? という思いがあります。

で、オレ的には明日の《May Day》は〈メイ・デー〉なんですが、日本中、新聞も辞書もすべて〈メーデー〉なわけです。ところが、それを見て職業柄、自動的に頭に思い浮かぶのは1語表記の〈Mayday〉なわけで、それを『プログレッシブ英和辞典』で引いてみると・・・

Mayday, mayday/méidèi/
名 詞メーデー:船舶航空機が発する救難信号. ⇒SOS
[フランス語m'aidez (Help me)の発音を写したもの]

つまり〈メーデー〉って〈SOS〉なんだよね。

もちろん、明日はこっちの方(同辞典)・・・

Máy Dày
1 五月祭:古くから5月1日に行う春の祭り.
2 労働祭, メーデー. ⇒LABOR DAY 

明日以降、心情的に全然“ゴールデン”じゃない人たちの中には〈ヘルプ・ミー〉の人が多いのかもしれないけど、弱音は吐かないで、ほんと、“棄民”が団結して逆襲しないといけないんじゃないのかな。敵は、強きを助け、弱きをくじく素敵な国と政治なんだからさ。アロンジ・アロンゾ。



4.28.2010

スーパーモーニング

■このタイトルはふざけてるわけではなくて、ほんとにテレビ朝日の朝の番組『スーパーモーニング』(08h00~)のことです。

明日4/29(祝)の同番組で〈渋谷区とナイキによる、渋谷区立宮下公園のナイキ化問題〉が扱われることが急遽決まった、という連絡が今さっき、入りました。現時点(28日午後3時)では、それ以上の詳細は不明。明日は仕事休み、って人も多いでしょうし、とにかくみんなで見ましょう。

関係者が、これからテレ朝側の取材を受けるということらしいけど・・・しかし急だよな。
http://www.tv-asahi.co.jp/morning/ 


【追伸・・・・今、29日の朝1時前ですが、外出から帰ってきたらメイルで連絡が入ってました。《テレビ朝日の方から連絡があり、本日取材した件について、他に急なニュースが入った為、放送は見送りとのことです。》とのこと! がっかり。だけど、急なニュースって何だ? 大事なことなのか? で、後日放送するのか?

サルトル言うところの『嘔吐』(c) 保母大三郎

■ええと、宮下問題になんて全然関心がない、って人にも“有意義な”話題はなんかないかな、ということで、おっぱいやおしりの話も書いてますが、宮下闘争は依然として続いてます。宮下公園なんてどうでもいいよ、って人でも、このイルコモンズ氏作の《宮下NIKEパーク》の看板くらいはじっくり眺めてみてよ。
サインを一個一個見ていくと確実に吐ける。
ゴボッ、ゲボッ、オエーッ!


*で、闘いつつ、宮下公園は楽しいこともいっぱいやってます。興味のあるイヴェントにはみんなで参加しよう。今も嘔吐公園化は阻止していて《みんなの宮下公園》なので、当然、誰でも遊びに行けます。

宮下公園、つぶやく!
A.I.R. Miyashita Park 宮下公園アーティスト・イン・レジデンス
みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会

おっぱい地震

■イランのテヘランで先週、イスラムの宗教指導者カゼム・セディーギ師(ayatollah Kazem Sedighi)がこんな発言をした:「大地震などの自然災害は、女性が乱れた服装や化粧をすることの過ちによるものである」

師曰く・・・自然災害は、人間の行いの結果として起こるものだ。多くの女性が不適切にファッショナブルで扇情的な服装や過度の化粧をしていることが若者を堕落させ、世の中に婚外/不倫の性行為を引き起こし、それが地震を増大させるのだ(注:この論理の飛躍は、オレが師の話を端折ったものではないよ)。


先週金曜の礼拝で師は、イランの“イスラミック・ドレス・コード”が遵守されていない事態を憂い、それに対する指導としてそのように語ったらしい。英『テレグラフ』紙(↑写真・リンク)によると、テヘランなどの都市部では、女性たちは身体の線にフィットした服を着ているし、髪を覆うスカーフも薄く、幾重にも重ねた巧みなメイク=アップをしている。確かにこの写真の女の子たちは相当カッコいい。こういう女の子たちの服装ですらイカンと。地震が起きるぞ、と言うわけだ。

で、このイスラム宗教指導者の発言に対し、アメリカ人の学生で自称“自由主義で悪趣味でダサいけど科学的で性倒錯的で無神論者でフェミニスト”のジェニファー・マックレイト(Jennifer McCreight)さんが《ブーブクエイク(Boobquake=おっぱい地震)》なるサイバー運動をオーガナイズした。

26日に、世界で同時にみんながデコルテを強調するなどの露出度の高い服装をして、それで地震が起きるか様子を見てみようよ、というもので、Facebook や Twitter で全世界の女性に呼びかけたところ、5万5千人以上が賛同。彼女たちはアメリカ2箇所での当日の集会で、あるいはそれぞれの街で運動に参加した。

そしたらその26日に台湾で大きめの地震が起きたそうだ(笑)が、そこは頻繁に地震が起きるところらしい。

大地震で不幸な目に遭った人は、それが、街で女性が肩や胸の谷間や太ももを出して歩いてるせいだと言われたって複雑な気持ちになるだけだろうし、それを思うと単純にイスラム指導者を皮肉りたかった《おっぱい地震》運動についても、スカッとは笑えないし・・・その意味では妙に困ったニュースだ。

が、少なくともこの《おっぱい地震》、〈自然〉と〈人間の自由〉と〈宗教〉という、地球上の3大問題が全部一緒になってるという点では、深遠なるテーマを数々はらんだ、なかなかレアなニュースではある。これで一躍有名になったジェニファー・マックレイトの話は、ここで聞けます。

4.25.2010

なんでだめなの?

■昨日の《Live Under the Bridge》、最高だった。
最高のイヴェントだった。
今日はこれ。


なんでだめなの?
21世紀のええじゃないか~

4月25日(日)
15時スタート
15時~19時:トーク
19時~24時:音楽パーティ

Cafe★Lavanderia
〒160-0022 東京都新宿区新宿2-12-9
広洋舎ビル1FTEL03-3341-4845


入場無料/但しワンドリンクオーダー
軽食あり/カンパ制


<司会>
ぺぺ長谷川&のびた

<出演>
鶴見済
麻生結(カンナビスト)

LIVE:
ウランアゲル頭チューニング

DJ:
vAqy
MIX NOIZ (FZRK・SOUND DEMO DJ)
Waterr
細(菩薩)

<お問い合わせ先>


ええじゃないか!
ええじゃないか!
ええじゃないか~
世直ししてもええじゃないか~

ええじゃないか!
ええじゃないか!
ええじゃないか~
自由を求めてええじゃないか~

ええじゃないか!
ええじゃないか!
ええじゃないか~
大麻で逮捕しなくてええじゃないか~

ええじゃないか!
ええじゃないか!
ええじゃないか~
情報操作しなくてええじゃないか~

ええじゃないか!
ええじゃないか!
ええじゃないか~
真実語ってええじゃないか~

ええじゃないか!
ええじゃないか!
ええじゃないか~
医薬品に使ってええじゃないか~

ええじゃないか!
ええじゃないか!
ええじゃないか~
衣食住に使ってええじゃないか~

ええじゃないか!
ええじゃないか!
ええじゃないか~
大麻と共生してええじゃないか~

ええじゃないか!
ええじゃないか!
ええじゃないか~
本来、共生してたんだからええじゃないか~

ええじゃないか!
ええじゃないか!
ええじゃないか~
意識を変えてええじゃないか~

ええじゃないか!
ええじゃないか!
ええじゃないか~
繋がり求めてええじゃないか~

ええじゃないか!
ええじゃないか!
ええじゃないか~
繋がり創ってええじゃないか~

ええじゃないか!
ええじゃないか!
ええじゃないか~
本来、繋がってるからええじゃないか~

ええじゃないか!
ええじゃないか!
ええじゃないか~
喜びに生きてええじゃないか~
なんでだめなの?
21世紀のええじゃないか~

興味を持った方はぜひお越しくださいね!
肯定派も否定派も中立派も、都会派も田舎派も郊外派も、エコロジー派もスピリチュアル派も音楽家も活動家も、みんな集まり、ワイワイ語らい、そして遊びましょう!生きましょう!

Let'sギャザリング!

21世紀のええじゃないか!

はじまり!はじまり~♪

LOVE&RAGE★
ANARCHY&PEACE☆

4.23.2010

国旗でケツを拭くなんて

■この写真は、フランスはニースのフナック(fnac/書籍・音楽・映像・家電・写真関連の大型総合販売店チェーン)で先月催されたアマチュア写真コンテストの中のいちカテゴリー《politiquement incorrect(=politically incorrect)》部門で賞を取った作品。

見ての通り、男がトリコロールのフランス国旗でおしりを拭いているもので、受賞作としてこの写真がフナックのニース店に飾られると、無料新聞『Metro France』で報じられるなどしてすぐに議論を呼んだ。フナック側は騒ぎを収めようとしてこの写真を展示から外し、写真家の名前も受賞者リストから外したのだが、それでも話は大きくなる一方で、法務大臣のミシェル・アリヨ=マリーはこの写真家を、そして場合によっては主催者のフナック側も起訴する意向まで示した。かつて御旗のもとに闘った退役軍人の団体も、この写真にショックを受けて抗議したという。

で、マダム・アリヨ=マリーは「とても容認できない事態であり、フランス国旗に対するこのような許しがたい行為が現行法の下で罰せられないのなら、現在の法律の方が不備なのだ」とカンカンになってる。

メディアでは、表現の自由はどこまで認められるか?芸術とは何か?論にもなってるみたいだが、そんなことより、オレはやだな、こんなの使うの。ウォシュレットでないと。

フランスじゃ一般的にトイレの紙質があまり優れてないし、ほとんどのフランス人はウォシュレット(系ハイテク装置)がこの世に存在すすことすら知らない。こんな話で目くじら立てるんなら、もっと国を挙げて家庭の水圧を上げる対策を取って、“ウォシュレット”を普及させりゃあいいんだよ。そしたら、こんなものでおしりは拭かなくなるだろ。

Live Under the Bridge

■いよいよ明日! 
見る前に、これがあることが、すでに素晴らしい。






告知映像/文章/写真各種、詳細は以下:

東京ZINE図書館 

4.21.2010

(快挙!)アラブ初のゲイ・マガジン! @モロッコ


■この4月1日に、アラブ世界で初めての〈ホモセクシュアル〉向け雑誌『Mithly』(この誌名はアラビア語で〈homo〉と〈like me(ぼくのように)〉の掛け言葉だそうだ)が刊行された。でも、最初、多くの人はエイプリル・フールの冗談だと思ったのだという。

というのも、この出版は結構な危険を伴っているからだ。アラブ諸国の中でも最も西洋ナイズが進み、生活の自由度の高い国の筆頭にあるモロッコであっても、同性愛は最高3年の禁固刑に処される可能性がある“重罪”(刑法489条【同性間でのみだらな、あるいは自然に反した行為については、6ヶ月以上3年以下の禁固刑、および罰金を科す】)。つまり他のアラブ諸国同様に、明確に嫌同性愛の国なのだ。そして表向きには、いまだにモロッコ社会は“同性愛なんていうものはこの世に存在しない”・・・的な態度を取り続けている。

これは、そんな状況下に、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスセクシュアル)人権擁護の活動家集団によって落とされた“爆弾”である。で、その活動家集団〈Kif-Kif〉――“kif”が1つだとマリファナ/ハシシたばこの意味だが、2つだと“同じ”の意味。おそらく、ホモもヘテロも同じ人間、というメッセイジだろう――は、“オフィシャル”にはスペインのマドリードに事務所があって、そこに編集部がある(ことになっている)。こんな雑誌だから、外国で作らなくちゃいけないのだ。


一般的に、アラブ諸国のLGBTの人たちは、イスラム法の存在ゆえに決してそこから逃れられない根源的な“罪悪感”に苛まれて一生を送らなくてはならない。この雑誌の編集部は、なんとかそれを解消するための運動の一環として、一度は正面からモロッコ政府に雑誌の出版許可を申請したが認められず、それで、同国の首都のラバトで極秘裏にたったの200部だけ印刷してこういった“クランデスタン(不法)”な形で創刊した。

しかし、たとえ印刷製本されたのがたったの200部だとはいえ、インターネット上では無料でこの全19ページ(100%アラビア語)がpdfファイルでダウンロードできる(ページ左上、PDFアイコン)から、他のアラビア語圏のホモセクシュアルを巻き込んで、今後はイスラム教の原理(ファンダメンタリズム)に基づいている各国の法や“道徳観”に対して、少なからず目に見える脅威になってくることは間違いないと思う。

実際問題、この数週間で世界的にもこの話題はかなり浸透しており(『3軒茶屋40男辞典』に載るくらいだ・・・)、その好反応を受けて同誌の編集部は、次号でさらなる具体的タブー:モロッコで同性愛者の自殺率が、ヘテロのそれよりも遥かに高いという事実に踏み込む予定だという。

中身は全然読めないんだけど、でもこういう雑誌を作る人たちを心から応援したい。こういうのこそ、人間にとって“本当に”必要な雑誌だと思う。

(ソース:Rue89)