8.26.2012

人生は被曝(本日夕刻、TwitNoNukes 反原発デモ@渋谷・原宿)

■今話題の北九州市では、「がれきを焼却しても健康や環境への影響はない。風評被害を防ごう」と記されたプリントが小中学生に配られたという。


では、がれきを受け入れた東京都、オレの住む世田谷ではどうなったか? といえば、清掃工場の排ガス測定において“初めて”アスベストを検出してるんだけどね。

世田谷区に続いて、練馬区でも。

〈絆〉というのは、“肺ガンの時限爆弾”アスベストの飛散する空気を吸って暮らすということなのか?


東京の浄水場から放射性物質が出て、行政がミネラル・ウォーターを配り、スーパーマーケットの水売場がカラになったあの狂騒曲が鳴り止んで久しいが、では今の水道水がどうかといえば・・・

(浄水場の値ではなく、家庭の蛇口=''Drinking Water''から)バッチリ出続けている。あのときスーパーで水を買い漁った人たちは、今も同じように気をつけているのだろうか?

これまでは“未知の存在”として処理されてきたプルトニウムも、福島だけでなく、宮城、栃木、茨城でも検出された。

そういえば、セシウムは座間の小麦で作った座間うどんからも出た、という。

オレたちは、どうすればいいのだろう? この夜中の地震にも肝を冷やしたが、明け方twitterをチェックしてたら、こんな情報に力が抜けた。

フク @korobiyo さんより:
どんどんフクイチ作業員の被爆量上がって働けなくなっているとNHKニュース。東電コメント「あと5年は作業員確保できますので、大丈夫です。ご安心ください」5年?おいおい、廃炉まであと40年かかるんじゃなかったのかよ。

じっと考えてると、精神を病んできそうだけど、みんなはどうやって自分を保ってるんだろう? オレはデモに行って精神衛生だけは保ってる。

今日の東京も暑そうだが、夕方からなので気持ちよく叫べるだろう。


12回目のTwitterデモ。
8.26反原発デモ@渋谷・原宿】
日時:826() 15:00集合 16:00出発 時間変更になりました! 16:00集合 17:00出発

場所:宮下公園北側
主催:TwitNoNukes



8.20.2012

過去にアバズレだった女性はたいてい歳を取ると講釈を垂れたがるものだ

ロシア政府による彼女たちへの弾圧に対し、このところマドンナ、ポール・マッカートニーだけでなく、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ビョークその他、世界中の大物ミュージシャンが続々とプッシー・ライオットをサポートするコメントを発表してきた。


そのマドンナにいたっては、「同性愛をプロモートするような表現や活動には罰金が課される」というサンクト=ペテルブルク市で新しく施行された禁止令に真正面から異を唱え、先日のモスクワ公演で同性愛者の人権擁護の発言を重ねたことから、アンチ・ゲイ団体から1千万ドルの罰金を求める訴訟を起こされた。
ロシアの副首相ロゴジンは、ツイッターで「過去にアバズレだった女性はたいてい歳を取ると講釈を垂れたがるものだ」とコメントしたという。この発言は、ロシア政府の体質、ものの考え方、品位をものの見事に表わしている気がする。

加えて、これまた信じがたいことに、モスクワ市議会はLGBTプライド・マーチを今後100年間禁止するという旨の決定をし、ロシアの最高裁はそれを追認したのだ。
この最近の、大国ロシアの3つのトチ狂った大事件に対して、大統領プーチン宛ての抗議署名運動が始まった。
現時点で集まっている署名数はまだ1万ほどだが、主催団体〈ALL OUT〉が目指す5万署名はほどなくクリアーするだろう。でも大国ロシアの、この時代遅れで野蛮な人権侵害に対して世界中がどれだけハードに抗議するかというのは、ロシア以外の各国政府に対するプレッシャーにもなり得る。自分の国でも同様の人権弾圧法案を通そうとすれば、これと同じように世界中から非難されることを知るからだ。

このインターネット時代には、世界をそのように包括的に監視し合うのが、そしてその監視と抗議の方法を洗練させていくのが、有効な新しい市民レヴェルのポリティクスだろう。
下記リンクをクリックして、みなさん是非その実践を!


8.18.2012

プッシー・ライオットを支持します

■実刑!? 世界は黙っていないだろう。ロックとジーンズの流入からソヴィエト連邦の崩壊が始まった記憶から、あの国はロックの怖さを知っている。逆に言えば、日本と違ってロックが“正しく”機能している国とも言えるが、それにしても、こんな判決を放っておいてはいけない。

ロシア女性バンドに禁錮2年=「反プーチン」で異例の実刑

時事通信 8月17日(金)21時32分配信

【モスクワ時事】プーチン大統領が当選した3月のロシア大統領選前に教会で反政権ソングを演奏し、逮捕・起訴された女性パンクバンド「プッシー・ライオット」のメンバー3人に対し、モスクワの裁判所は17日、禁錮2年(求刑禁錮3年)の実刑判決を言い渡した。過去の屋外パフォーマンスは微罪で罰金刑だったが、異例の実刑となった。
 3人は「マリア様、プーチンを追い出して」と歌い、モスクワの救世主キリスト教会を冒涜(ぼうとく)したとしてフーリガン(暴徒)罪に問われた。裁判官は「宗教的な憎悪と敵意に基づく行為」と非難。昨年12月の下院選不正疑惑を機に始まった一連の反政権運動に対する最も重い刑事罰となる。
 プーチン氏に近いロシア正教会のキリル総主教を激怒させたことが、裁判に影響しているとされる。メンバー側は「道徳的な過ちがあった」と反省の弁を述べつつも、「市民の政治活動を制限する抑圧キャンペーンだ」と政権側を批判し、無罪を訴えた。
 3人の裁判をめぐっては、脱税事件で投獄された元石油大手ユコス社長ホドルコフスキー氏以来の「政治弾圧」とも指摘され、国際人権団体が釈放を要求。米歌手マドンナさんや元ビートルズのポール・マッカートニーさんも支援を表明した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120817-00000088-jij-int

「マリア様、プーチンを追い出して」



08月17日 ロンドン Reuters/NEIL HALL




8.16.2012

ボブ・マーリー、オフィシャル・ドキュメンタリー映画のレヴュー(没原稿)

■とある雑誌から、もうすぐ公開になるボブ・マーリー、オフィシャル・ドキュメンタリー映画『ボブ・マーリー / ルーツ・オブ・ レジェンド』のレヴューを依頼されたので、感想を好きに書いたら、そのぼくに発注された記事がいわゆる〈出稿記事〉だったらしく、原稿を映画配給会社がチェックした結果、その内容が問題視され、“ダメ出し”された。で、編集部も食い下がってくれたみたいなんだけど、結局ボツになった(実は、編集部から一度原稿の訂正を依頼されたけど、直す必要を感じないので断った)。
 そもそもこれが〈出稿記事〉であることをオレは知らされなかったし、知らされていたら仕事として受けなかった(観る前に、聴く前に、読む前に、“褒めなくちゃならないことだけ決まってる”原稿なんて、不器用なオレには書けない)。
 ま、「オレのもらうのは原稿料? それとも褒め賃?」ってことを最初に問わなくちゃならない世の中らしい、ということを学べた(46歳)真夏の事故ということで片づけよう。ただし、書いたものはもったいないので(ちゃんと真剣に書いてる、当然ながら)、ここに公開します。雑誌名さえ明かさなかったら迷惑をかけることもないし、倫理的な問題はないと思う。どうせ仕事じゃなくとも、この映画を観たらここに同じ感想は書いただろうから結果的には同じだし、正直に感想を書いた方が、〈マーリー最高! 感動の涙が止まりませんでした! 彼の歌は永遠に鳴り止まない! 有名人A〉みたいな安い“感動”宣伝よりもリアリティーがあって、むしろみんな映画が観たくなるんじゃないかと思うけどね。
 念のため確認しておきますが、ぼくは「このマーリーの映画を観ることをみんなに薦めるか? 薦めないか?」と問われたら、絶対に薦めます。観る価値がある。ただ、観れば各自自分なりの感想を持つことは自然だろうし、オレはそれを書いたまで。

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 ジャマイカ独立50周年である2012年、ボブ・マーリーのオフィシャル・バイオグラフィー・ムーヴィーが世界で公開される。日本は欧米諸国に遅れること約半年、この9月に公開となる。結論から書くと、すべての読者にこの映画を観ることを薦めたい。144分まったく飽きさせないエピソードと映像の連続に、体験して損だと感じさせる要素はまったくない。そしてこの、スクリーンに向かっている時間の充実感を味わわない手はないと思うからだ。
 マーリーに関して持っている知識は、人によってその質も量も違う。だから万人が満足するドキュメンタリー映画を作ることは事実として難しく、ならばこの作品が一体マーリーについてどの程度の知識を持っている人たちをメインの対象として作られたのか? それがこの作品の深さや質感を規定する第一のものだ。ぼくが観たところ、これは明らかにマニアを対象にしたものではなく、没後30年を過ぎた今後もより多くの人々にマーリーを“正しく”知ってもらうため、語り継いでもらうためのマニュアルとしてのドキュメンタリー映像をオフィシャルに制作したもの、という印象を受けた。上映時間2時間24分は決して映画として短いサイズではないが、それにしてもマーリーの生涯を余すことなく伝えたり、マニアックなエピソードまで多数盛り込むのに充分な時間であるはずはない。だから本誌読者のような音楽ファンならば、まずはこの144分に映っているものを存分に楽しみ、その後、この144分にまとめあげるために、何を語らないことにし、何を削ったのか? についても考えてみることを薦めたい(マーリーについて一定量以上の知識を持っている人ならば、各自自然に考えてしまうだろうけれど)。
 それから本作にはマーリーの発言が随所に出てくるが、彼の発言のどの部分を切り取り、それをどんな場面に挿入するかによって、その言葉が与える印象は変わってくる。それが編集というもので、つまり編集作業自体がメッセージなのである。だからこの作品はマーリーのメッセージを伝えると同時に制作側(この場合マーリーの遺族側の、と言い換えていいだろう)のメッセージをも伝えている。我々はマーリーの生涯が純粋に144分間に凝縮されたものを観るのではない。これは明確な意図と方針に基づいて編集されたマーリーについての144分間の伝記なのである。その点に留意して観るべきだと思う。そして以下が、ぼくが個人的に抱いた感想である。

 映画は海とボートのカットから始まるが、ありがちなジャマイカのステレオタイプな太陽と海の映像かと思いきや、次のカットでガーナのケイプ・コースト城が映し出され、そこが西アフリカだということが分かる。ケイプ・コースト城は、奴隷貿易の拠点として使われたことで名高い要塞だ。このマーリーの伝記映画は、地下牢の劣悪な環境に置かれ、その身を売り飛ばされる瞬間を待っていたアフリカ人たちの心情を想起させる場所の映像を冒頭に置いている。シークエンスは、そこの扉を通った“奴隷”たちが二度と故郷に戻ることができないことから名づけられた〈Door of No Return〉のアップへと続き、その扉を開けると、マーリーがステイジで「ジャー・ラスタファーライ!」と叫ぶカットにつながって、この伝記映画は幕を上げる。この最初のシークエンスは、本作の中で最も印象深いもののひとつだった。
 それと並んで興味深かったのは、マーリーの出生地セント・アン教区ナイン・マイルで、同地の様子や、バニー・ウェイラーが最初にマーリーに出会った瞬間について語るくだりに続き、母セデラ・マーリー・ブッカーや同地に住むボブのいとこの証言によって、父親ノーヴァル・マーリーの人物像について語られるところだ。“黒人側”からの話だけでなく、父親側の親戚にも取材しており、父ノーヴァルの人となりが〈第二次大戦でインドに赴任し戦争神経症になった、酒浸りで、型やぶりの男〉として語られている。つまり今までは情報の少なさからあまりはっきりしたイメージを抱けなかったマーリーの父親について、その存在だけでなく、人間味にまで言及し、白人側の家系(の顔)までも登場させることで、この作品はマーリーの中の“白人”にはっきりスポットを当てている点に注目した。つまり、アフリカ人“奴隷”の末裔と白人種との50%/50%の混血であることをきちんと強調しているわけだ。本作を、タフ・ゴングの映像部門《タフ・ゴング・ピクチャーズ》が白人の監督ケヴィン・マクドナルドと組んで制作したことが象徴的に示している気がするが、バラク・オバマ以降の“混血の新時代”に、マーリーの混血性を世界の融和のひとつのシンボルとして提示し直すという意味を、この映画にメッセージとして持たせたのだろう。
 しかしながら幼少〜青年期のマーリーは、ジャマイカにおいて黒人でも白人でもない、茶色の肌の“ハンパ者”扱いされ、ときには“拒絶”されて、たいへんなつらい思いを味わっていたことがバニー・ウェイラーらによって語られている。“よそ者”だと差別された少年が自分の存在意義を見つけ、その道を歩み始め、遂には成功を手にする、という成功譚の前段にそうした乗り越えるべき苦難が示されるのはクラシカルなストーリー=テリングの定石だが、この映画は、その成功の原動力として、マーリーが〈自分は黒人でも白人でもなくラスタファリアンだ〉という点に自分のアイデンティティーを見出し、超人種的な存在になっていった、という描き方をしている。マーリーの「オレは黒人の側でも白人の側でもなく、神の側にいる」という発言が力強く引かれているのはそのためである。
 ぼくはそこに本作品の最大のポイントを見た。最後まで観ると、そのポイントは、次のように肯定的に展開されていることが分かる。すなわち、マーリーはラスタファリアニズムと出会い、神が黒人も白人もお作りになったのだから、その両者から生まれた自分が自分の出自を恥じる必要はないのだと悟ることで救われ、ラスタファリアンとしてレゲエ・ミュージックを歌い、スターになった。神の御名の下に、世界はひとつであるべきだ(ワン・ラヴ、ワン・ハート)、というそのマーリーのメッセージは今も世界中で尊重され、人口に膾炙している、というものである。映画の最後にも、マーリーの「白人も黒人も中国人も、すべての人類が共に暮らすことが俺の唯一の望みだ」というメッセージが置かれて、そのポイントを補強している。
 しかしこの映画では、その展開の間にきちんと語られていないことがあり過ぎることも事実だ。そもそも白人と黒人の間の不和(特に黒人が白人に対して抱く敵意、わだかまり)はどこに起因するのか?(昔から仲が良いのであれば、黒人と白人の混血がつらい思いをすることはないのだから)。本作はそこを冒頭の〈Door of No Return〉を大写しにすることだけで済ませてしまっているが、ならば奴隷貿易は何のためだったのか? それは誰がどんな社会/時代背景の下に主導したものであったのか? そこにキリスト教はどう関わったのか? といったことを説明し、そうした状況のカウンターとしてラスタファリアニズムが存在することを、つまり〈Door of No Return〉とラスタファリアニズムとの関係を明確に示さなくてはならなかったのではないか? 北南米、西欧やアフリカの観客に対しては西欧帝国主義と奴隷貿易についての説明など必要ないのだろう。しかし彼(女)たちがみなラスタファリアニズムの肝を理解しているはずはない。ましてやそれらの事柄のいずれに対してもさほど親和性を持たない日本の観客は、この映画が省略している事柄を、映画を観ながら頭の中でどれだけ補完し得るのだろうか?
 白人と黒人の間の歴史を明示せず(つまり両人種の間に横たわる問題点をつまびらかにせず)、この2012年現在に至っても、欧米先進国(G8/日本含む)は経済途上国に対して新自由主義という名の新種の帝国主義政策を取り続けており、そうした権力が世界銀行や IMF を手先に操って途上国から搾取し続けている事実にも全く触れていない。アフリカなどは現在、〈Door of No Return〉を通るまでもなく、その自分たちの母なる大陸にいながらにして西側の“白人”から搾取され続けていることを、そしてジャマイカも搾取されている国のひとつだという点をまったく描いていない。要は問題の根源を示さないままでの、〈マーリーはすべての人類が共に仲良く生きることだけを夢見ていた〉という話の締めでは、それはあまりに子供騙しなのではないか、という印象は正直言って拭えないのだ。
 そうしたナイーヴな政治問題を極力扱わず、よって世の中のどんな政治的な動きに対してマーリーはどう反応し、そこでどんなメッセージを書き、述べたのか? についてもほとんど触れず、西欧白人至上主義の歴史も、ジャマイカに入植した国々も、そこへアフリカ人を拉致してきた者たちも名指しで糾弾することなく、ジャマイカの二大政党間の内紛は描くもののその背後にアメリカが存在していることもおくびにも出さず、自分の権利を手にするために「Get Up, Stand Up」しなくてはならないような、弱者を虐げ続ける社会構造に関しても言及しない代わり、この映画は、マーリーの生き方も、その歌のモティヴェイションも、そのほとんどすべてを〈ジャー〉と〈ラスタファリアニズム〉に回収してしまう。混血マーリーの存在は未来のためのポジティヴなシンボルにはなり得るが、過去の、そして現在の事実認識とその反省なくして未来の世界平和などあり得ないだろう。さらには、人種間の問題も、みんなが特定の「神の側に」立てば解決の方向へ向かい、みんなが幸せになれるかのような印象を抱かせかねない編集は、マーリーの音楽の社会性に照らし合わせると、制作側の偏狭な思惑を感じないわけにはいかない。それが悪い、というよりも、そうしたことを敢えて描かないことに決めた作品なのだと、ぼくは認識した。つまりこの映画は、誰も敵を作らないことに留意し、世界中のあらゆる政治思想を持った人々に、そのできるだけ多くに観てもらえるように作ったのだろう、と。この“オフィシャルな伝記映画の中のマーリー”は、自らは問題を何も指摘せず、ただ理想を述べる平和のアイコンとして編集されたのだ。
 この映画で制作側が意図的に伝えなかったことがあるという事実は、セデラ・マーリーやジギー・マーリー(ともに“正妻”リタとの間に産まれた子供=メロディー・メイカーズ)はきちんとボブの子供として登場するが、本作に再三登場する重要人物シンディー・ブレイクスピアーがダミアン “ジュニア・ゴング” マーリーの母親であることは教えてくれないことからも容易に想像がつくだろう。また、この作品で採用されているマーリーの発言はどれも明快で分かりやすいものばかりだが、しかし実際のマーリーの発言には、容易に理解できないような禅問答的な言い回しもたくさんあったのだから、こんなに常にシンプルな人ではなかったはずだ。
 とはいえ、それでもこの作品がマーリーの人間的な魅力を多角的に描き出していることは全く否定できない。それすら編集されたものであるにせよ、彼の人となりはかなりありのままに描かれているのだろうと想像できる。世界中がこれまでに共有してきたマーリーのイメージはここで棄損されることなく再確認されている印象を持つのだ。つまりこれは世界を驚かせるための作品でもなければ、世界に問題提起する作品でもなく、偉大なるアイコンとしてのマーリーを永久に保存、伝承するためのものなのである。とはいえ、女性に対してはフェアでなかった、というような、愛人が語る耳の痛い発言を盛り込むことには躊躇せず、聖人君子ではないマーリーの人間くささを感じさせもする。
 数々の証言者の発言はどれも貴重だ。特にバニー・ウェイラーやウェイリング・ソウルズの“ブレッド”・マクドナルドの饒舌振りはうれしい。スタジオ・ワン時代を中心とした初期のエピソードは特に充実していると思う。ライヴ映像に関しては、どれも充分に満足できる長さではないものの、貴重なものも随分出てくるし、映像資料としては満足がいく使い方がなされている。ただし、故人であるとはいえピーター・トッシュの発言が出てくるのはたったの一箇所だったり、スティーヴン、ダミアン、キマーニ、ジュリアンらの息子たちは全く登場しないし(子供っぽい大人の事情があるのかもしれない)、マーリーと同時代の他のレゲエ・アーティストに言及する場面もない。つまり“画角”は実に狭い。ただ、ひたすらにマーリーを描くことで、孤高の存在感を強調しているようだ。
 立ち上がり、世の中にプロテストするその相対性の中に存在したマーリーなのに、その人そのものを愛することが目的化している作り、遺族側が作った未来用のプロモーション映像的、あるいは出題者タフ・ゴングが自ら用意した模範解答的ではあるけれど、それでも、というか、むしろそれゆえに、この作品はマーリーの人としてのチャーミングさにピュアにフォーカスしていると言えるだろう。いずれにせよ、マーリーのファンならば観ないで済ませるという選択肢はない。

鈴木孝弥

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8.10.2012

今日も、ごく普通の、金曜日。

■今日も、ごく普通の、金曜日。

8/10(金)【北海道】『北海道庁北門前:反原発抗議行動』18時〜20時 ※毎週金曜 http://bit.ly/M0ifLr #原発 #デモ

8/10(金)【青森】『原発なくそう!核燃いらない!あおもり金曜日行動』(青森市・JR青森駅前)※毎週金曜 17時〜19時 http://bit.ly/O4cCjh #原発 #デモ

8/10(金)【岩手】『金曜抗議』(公会堂向かい内丸緑地公園集合)http://bit.ly/NnX9aD #原発 #デモ

8/10(金)【福島】『反原発集会』(JR郡山駅西口広場)18時〜 http://bit.ly/PEXeY4 #原発 #デモ

8/10(金)【茨城】『六ヶ所ピースサイクル出発式&東海村一日行動!!』 http://is.gd/ADONb9 #原発 #デモ

8/10(金)【群馬】『原発からの撤退を!昼休みデモ(第10回)』(前橋公園南口)正午集合 http://bit.ly/Qo2oyw #原発 #デモ

8/10(金)【群馬】『高崎駅西口抗議行動』18時半〜20時 http://bit.ly/MBH1bH #原発 #デモ

8/10(金)【東京】『8.10緊急!大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議』(霞ヶ関)18時〜20時 http://bit.ly/POU4RK #原発 #デモ

8/10(金)【東京】『私達の怒り・意見を経産省に届けよう!』(霞ヶ関)17時〜21時 http://bit.ly/QtkJrL #原発 #デモ

8/10(金)【東京】『「原子力ムラ」人事にNO! 細野大臣は白紙撤回を!8・10 環境省ヒューマンチェーン』(霞ヶ関)http://bit.ly/My2qMW #原発 #デモ

8/10(金)【東京】『8.10保安院前アピール行動!』(経産省別館前)18時半〜20時 http://bit.ly/ONB5Iq #原発 #デモ

8/10(金)【東京】『米大使館に向けてスタンディング抗議』(虎ノ門駅近く)http://bit.ly/RsYX7q #原発 #デモ

8/10(金)【東京】『「民意に応えて野田内閣に不信任をつきつけろ」自民党本部前抗議』(永田町)http://bit.ly/S4m0mA #原発 #デモ

8/10(金)【東京】『首相官邸「裏」からの抗議行動』(首相官邸西側・溜池山王駅付近)反原連有志が呼びかける行動とは全く独立の行動 18時15分〜19時45分 http://bit.ly/MQW0tH #原発 #デモ

8/10(金)【新潟】『反原発集会』(民主党新潟県連合総支部前)http://bit.ly/QKTds6 #原発 #デモ

8/10(金)【富山】『夕涼み☆志賀原発再稼働阻止デモ』(北陸電力本社前)17時〜19時 ※8月・9月中、毎週金曜夕方に開催。http://bit.ly/PCve7m #原発 #デモ

8/10(金)【富山】『脱原発8・10官邸前抗議@富山』(「ホテルアルファワン富山駅前」前広場)19時〜20時 http://bit.ly/PGAnvl #原発 #デモ

8/10(金)【石川】『どいね☆原発vol.6』(金沢市・北陸電力石川支店前)http://doine-k.com/ #原発 #デモ

8/10(金)【福井】『ちょっと待って!大飯&高浜&美浜原発再稼働ストップアクション!』16時〜19時半 http://bit.ly/Mqlqgy #原発 #デモ

8/10(金)【山梨】『甲府でもやるじゃん!』(甲府駅前・信玄公前)18時〜20時 ※毎週金曜 http://bit.ly/Q3DjCC #原発 #デモ

8/10(金)【長野】『金デモ』(長野駅・如是姫像前)18時〜20時 http://bit.ly/O6GzSz #原発 #デモ

8/10(金)【岐阜】『命と未来のお散歩会』(金公園・岐阜市文化センター前広場)http://bit.ly/N1yclA #原発 #デモ

8/10(金)【岐阜】『脱原発宣伝行動』(JR岐阜駅北口)18〜19時 http://bit.ly/N4aUBv #原発 #デモ

8/10(金)【岐阜】『脱原発宣伝行動』(大垣共立銀行関ヶ原支店前)18時〜30分間 ※毎週金曜 http://bit.ly/MC6xh3 #原発 #デモ

8/10(金)【静岡】『再稼働反対アクション@静岡』(静岡市・青葉公園)18時半〜19時半 http://bit.ly/N4aVoW #原発 #デモ

8/10(金)【静岡】『再稼働反対アクション@富士宮』(神田川広場)18時〜19時 http://bit.ly/QF7iVQ #原発 #デモ

8/10(金)【愛知】『8・10瓦礫反対・原発止めろ IN田原 誰デモ ウォーク』(田原市・道の駅めっくんはうす)http://bit.ly/NUTTcA #原発 #デモ

8/10(金)【愛知】『関電支社前アクション@名古屋』(地下鉄桜通線・高岳駅)18時〜20時 http://bit.ly/MYGBMx #原発 #デモ

8/10(金)【京都】『関電京都支店前<黄色のスタンディングアピール>』http://bit.ly/OU4jaL #原発 #デモ

8/10(金)【京都】『野田NOだ! 前原退治デモ』(京都駅前)http://bit.ly/Mf99A4 #原発 #デモ

8/10(金)【大阪】『反原発抗議!@関電本店前』(大阪市北区)18時〜19時半 http://bit.ly/A1aLgr #原発 #デモ

8/10(金)【大阪】『リボン・アクション』(関西電力大阪本社前)ご希望の方は関電本社ビル西側付近で声をかけてください。@mojimoji_x #原発 #デモ

8/10(金)【兵庫】『オキュパイ関電神戸支店前抗議』18時〜 http://bit.ly/OVKe21 #原発 #デモ

8/10(金)【兵庫】『オキュパイ関電姫路支店前抗議』17時半〜 http://bit.ly/OVKe21 #原発 #デモ

8/10(金)【奈良】『8/10脱原発・奈良でも行動』(JR奈良駅東口前広場)18時半 http://bit.ly/Nls1JQ #原発 #デモ

8/10(金)【鳥取】『脱原発デモin米子』(米子文化ホール前)※毎週金曜 ※新たな告知なし http://bit.ly/MlDldZ #原発 #デモ

8/10(金)【島根】『脱原発デモ』(松江市県庁前〜中電松江支店前)18時半〜 ※毎週金曜 http://bit.ly/Ot54VZ #原発 #デモ

8/10(金)【岡山】『さよなら原発! 倉敷金曜アクション』(倉敷駅南口広場)http://on.fb.me/RCTJaP #原発 #デモ

8/10(金)【岡山】『中国電力 岡山支社抗議行動』12時〜13時 PDF→http://bit.ly/O6GE94 #原発 #デモ

8/10(金)【広島】『2人デモ』(元安橋東詰)8月の金曜日/18時〜 http://bit.ly/MAE6LH #原発 #デモ

8/10(金)【徳島】『徳島駅前抗議行動』(徳島そごうエスカレーター前)パレードします。18時〜 http://bit.ly/R0fKOS #原発 #デモ

8/10(金)【香川】『放射能汚染や原発の無い日々を希望する抗議』(四国電力本社正門)※毎週金曜日 18時〜20時くらい #原発 #デモ

8/10(金)【愛媛】『伊方原発を止めよう愛媛県庁前抗議行動』(松山市)連絡いただきました。 #原発 #デモ

8/10(金)【高知】『なにやってんだー! 再稼働反対 at 市役所前広場』よさこい本祭真っ只中!http://bit.ly/O6GK0a #原発 #デモ

8/10(金)【福岡】『第五回抗議行動』(福岡市・電気ビル前)18時〜19時 http://bit.ly/R0fMq9 #原発 #デモ

8/10(金)【福岡】『北九州「ひまわり革命」』(北九州リバーウォーク大画面テレビ側)17時〜 ※毎週金曜 http://bit.ly/P1T2W0 #原発 #デモ

8/10(金)【佐賀】『さよなら原発・佐賀県庁前リレートーク』(県庁東側・県立図書館南の公園)18時〜19時 http://bit.ly/NKApC0 #原発 #デモ

8/10(金)【宮崎】『原発再稼働反対ウォーク』(宮崎県庁前)18時〜 ※毎週金曜 http://bit.ly/ONBgUh #原発 #デモ

8/10(金)【鹿児島】『SmartDemo.原発再稼働抗議行動@鹿児島』(鹿児島市・九電鹿児島支社)18時〜20時 http://on.fb.me/NkIVsa #原発 #デモ

8/10(金)【鹿児島】『対鹿児島県庁〜九電、川内原発再稼働反対の緊急抗議行動』(鹿児島県庁)※毎週金曜 18時〜20時 デモも有り http://on.fb.me/MHbgIQ #原発 #デモ

8/10(金)【鹿児島】『再稼働反対フライデーナイトアピール』(薩摩川内市・九電川内営業所前)※毎週金曜 ※新たな告知なし 18時〜19時 http://bit.ly/Ly8hpS #原発 #デモ

8/10(金)【鹿児島】『「原発いらない!」アピール!』(霧島市・九電霧島営業所前)※毎週金曜 18時〜19時 http://bit.ly/QPFsby #原発 #デモ

8/10(金)【鹿児島】『脱!原発!!フライデーナイトアピール』(奄美・九電名瀬営業所)※毎週金曜 ※詳細不明 #原発 #デモ

8/10(金)【鹿児島】『屋久島ええじゃないか』(安房港&安房エーコープ前)夕方 ※毎週金曜 http://bit.ly/MAWPpm #原発 #デモ