1.31.2011

We stand with the people of Egypt


We stand with the people of Egypt.

世界への手紙

2011年1月27日 木曜日

世界への手紙

みなさん、

今日、私は皆様に、エジプトで本当はいったい何が起きているかを知らせたくて手紙を書いています。1月25日に火が付いたデモは、自分にふさわしい人生を送る権利を求める国内の青年たちによって組織されました。大統領を含む政府はそれを否定し、ムスリム同胞団のような反政府組織が行った行為だと主張しています。でも、いいですか、これはどこかの対立党派の行動ではありません。社会全体の行動です。理由は以下の通りです。


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1.29.2011

名案求ム

■喜味こいしも逝ってしまった……。さびしいなあ。

で、この2人のショウはといえば、ジャマイカの北島三郎と立川談志が合同興行をぶつようなものです。
金かけずに、2月8日火曜日に、パリにいる方法はないかしら?


1.27.2011

闘う女性誌


■ドイツのポピュラーな女性週刊誌Brigitteが、プロのファッション・モデルを一切使わなくなってから1年経った。一般的なドイツの女性に向けた雑誌なんだから、モデルも“一般人”であるべき、として、2010年の新年号から同誌はそういうイニシアティヴをとったのだ。

編集長曰く、プロのモデルは“一般女性”よりも平均して23%も体重が軽く、モデル業界全体が拒食症。痩せた女の子の太ももやデコルテを、服が似合うように〈Photoshop〉でふっくらとレタッチしてウソ写真を作るのに、もうウンザリしたのだ、と。

ドイツのモデル業界は『ブリジット』誌の方針に対して反発し、“女たちはお金を払って普通の女たちの写真を見たいだろうか?” “それは単なる話題作りにしかならず、長続きするはずがない” “アマチュアを使って経費削減しようというのだろう”――というような否定的な意見を述べていた。

確かにプロのモデルの“美しさ”からすると明らかに見劣りする素人モデルばかりが登場するらしいのだが、しかし『ブリジット』誌は、彼女たちへのギャラとして、プロのモデルのエイジェントへ払う金額と同じだけを支払っているという。そして、同誌は“読者モデル・オンリー”の誌面作りにしてからのこの1年間で4%販売部数を伸ばし、現在68万部以上を発行する、依然としてドイツで最も売れる雑誌の中のひとつであり続けている。

(この1年間に採用された読者モデルたち。ひとりひとりを拡大して見ることができる)

そして同誌は〈読モオンリー1周年記念〉の今月12日号で、また新たな挑戦を行なった。

今年2011年の着るもののトレンドを紹介する特集に登場する20数人のモデルを、全員移民系にしたのだ。62歳のトルコ系女性に始まり、ベルリン在住の3人のトルコ系学生、バハマ出身の33歳学生(心理学)、イラン出身の音楽家27歳、ネイル・サロン勤務ヴィエトナム系30歳、トルコ系木工職人30歳、同トルコ系ダンス教師と彼女の娘、乗馬愛好家のスウェーデン人2名……etc.


昨年、『身の破滅へと急ぐドイツ』というような意味のタイトルの本を出版し、その中で、イスラム移民の流入とトルコ系住民の高い出生率のせいでドイツが滅びていくという持論を展開、その後にも人種差別発言をしてドイツ中央銀行理事を解任されたティロ・ザラツィン(Thilo Sarrazin)が国民の間で高い人気を誇っており、その著書がもしかすると戦後ドイツの書籍売り上げNo.1になるかもしれない、というくらいの勢いで売れているその国においての、この『ブリジット』誌の考え、やり方には、どう見ても明らかに政治的な意図があるだろう。

とにかくモデルはプロからアマへ、さらに移民を、というポリシーの女性誌が70万も売れてるというのは注目に値するね。

1.26.2011

ジャスミン・ジョーク

レイラとベナリ♥

■ベン=アリ(ベナリ)の哀れな逃亡から2週間弱が経過したチュニジアだが、〈ジャスミン革命〉の芳香にむせ返る国では、次々に傑作ジョークがインターネットを通じて生まれ、広がり、増殖している。その中の一部を仏『ル・モンド』紙の「チュニジアンが彼らの革命を嗤うとき」という記事で紹介しているのを見つけた。で、歴史的な事件なので、ザクザクと書き抜いてみた。


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【汚職】
アリ=ババは去った。が、40人の盗賊はまだだ。

【新聞の三行広告】
求人no.140 111:チュニジアに新大統領1名求む。経験:初心者可。契約:期限あり。必要資格:孤児、ひとり息子、生殖力がなく、特に、床屋通いが不要なように禿げ頭であること。
(ベン=アリ第2夫人レイラ・トラベルシは元理髪師で、彼女の家族がチュニジアの大企業を私物化し暴利を貪っていた)

【新種の動詞】
オレ、昨日さ、床屋へ行ってレイラって(髪を切って)もらったんだ。そこで売り上げ金をトラベルシよう(盗もう)と思ったんだけど、チュニジアり(身を守り)やがって、だからオレ、ベナリっちゃった(逃げちゃった)よ。

【酔い】
変革の陶酔のあと、チュニスは国家的二日酔いとともに目覚める! 民主主義はアルコールの如し。節度を持って飲まれるべきものだ。しかし人民がアルコール中毒である限り、あっと言う間にがぶ飲みして、「一気! 一気!」で飲み干してしまう。結果:国は民主主義の昏睡に沈むのだ。

【銀行】
ベン=アリは連帯責任銀行を設立し……銀行とともに逃亡し……連帯責任だけ置いていった。

【大統領】
オレたちは23年にひとりずつ大統領がいた。今は毎日ひとりずついる。
(ベナリの国外逃亡後に移行政府のトップが次々に変わっている)

【コメンテイター】
以前、この国には1000万人のスポーツ・コメンテイターがいたが、今は1000万の政治コメンテイターがいる。
(チュニジアの人口はおおよそ1000万人)

【カダフィー】
オレらが熱いうちにやっちまおう。明日の朝、トリポリ(リビアの首都)に9時ごろ集合。9時半にカダフィーを倒す。最高にかかっても10時までに終わらせる。それから戻ってきて、オレたちの革命の続きをやる。

【(最後に笑うものが)よく笑う】
1987年にベン=アリはハビーブ・ブルギーバに対してクー・デタを起こした。2011年、今度はハビーブ・ブルギーバが仕返しをした。
(チュニジア共和国初代大統領の名を冠したチュニスの《ハビーブ・ブルギーバ・アヴニュー(大通り)》での1月14日のデモがベナリの失脚~国外逃亡の決定打となった)

【三つ子の魂……】
“速報です:今朝目覚めたサウジ・アラビア国王は、所持金が足りなくなっていることに気がついたということです”
(ベナリは国を追われてサウジ・アラビアに亡命した)

【雇用】
ベン=アリは我々に30万の雇用創出を約束した。それで彼は我々に1000万人分の仕事を作った……地域警備員の。
(ベナリの軍隊から自分たちの住む地区を守ろうと、市民が組織を作って権力からの暴力を警戒したことを指している)

1.20.2011

ユロ氏、パイプを返してもらう

『ル・モンド』紙(01月19日付)

■一昨年、フランスではジャック・タティ(タチ)回顧展覧会のポスターが“検閲”された事件があった。ムッシュ・ユロのトレイド・マークでもあるパイプがアルコールと煙草に関する法律〈エヴァン法〉に抵触するものとして、そのエキシビションのポスター上ではアホくさい風車に置き換えられてしまったのだ。


煙草の広告を規制するだけでなく、こうした過去の偉人の肖像が改めて公に使用される際にもその写真から煙草やパイプを取り上げるというのはいかにもやり過ぎで下らないし、フランスでは同じ法律によってこれまでにも、セルジュ・ゲンズブールからも、ココ・シャネルからも、ジャン=ポール・サルトルからも、アンドレ・マルローからも煙草を横取りして揉み消してしまったのだから、もうこうなると“文化の冒涜”である。

ということで、フランスの国会では、そういうのはやっぱりいかにもやり過ぎでした、という話になり、めでたく昨日の19日、法律の紋切り型の適用は改め、守るべき“文化遺産”は守ろう、ということに、あいなったようだ。

『ぼくの伯父さんの休暇(Les Vacances de Monsieur Hulot)』(1953年)

たまたま先日ハンフリー・ボガートのことを書いたばっかりだったが、彼が巻き煙草を親指と人差し指で(“ボギー・スタイル”で)はさんでいる写真の煙草を……たとえばチュッパチャップスに差し替えたりしたら、それはもう、天地がひっくり返ってしまう。

1.14.2011

ボガートだぜ、頼むよ


■今日1月14日は何の日かというと、ハンフリー・ボガートの命日である。毎年1月になるとボギーのことを思い出す。オレにとって、ボガートは大事だ。だから命日まで覚えている、というわけでもなくて、おふくろの誕生日の翌日だからたまたま覚えているだけなのだが。

それから、毎年〈浦安市では、ディズニーランドで成人式〉的なテレヴィ・ニューズを見ると、その瞬間にも必ずハンフリー・ボガートを思い出す。当時も半分ジョークだったからこういうところに書くことも恥ずかしくはないのだが、オレは自分の成人式の日に吉祥寺の小さな映画館《ジャブ50》で『カサブランカ』を観ていたのだ。区から成人式の招待状が来たけれど、もう当時からそういうお役所仕事は綺麗に無視することにしていたので(それだけじゃなくて、シューカツとか、そういう、みんなゾロゾロ揃ってやるようなことは全部敬遠することに決めたので)、成人式にプレゼントもらいには行かず、自分だけの成人式をやろうかなと思ってたまたま情報誌を見たら《ジャブ50》で『カサブランカ』をやってたので、そのとき既に2~3回は観た映画だったけど、大人の手本、ということでボギーの姿を拝みに行って、帰りにどっかの安いバーに入って一人でウィスキーを飲んで帰ってきたという、そういう正しい成人式を執り行ったので立派な大人になることができた。

で、今年の1月14日は、またまた絶妙なタイミングでボギー・デイになった。少し前にAmazon.co.jpでボギーのDVD3枚セットを見つけて驚き、品切れ中だったけど注文しておいたやつが、ちょうど命日の今日、届いたのだ。

何に驚くって、この値段である。たまたま最近イルコモンズさんがフランク・キャプラの『我が家の楽園』について書いていて、“追記”でそのDVDが廉価(¥500)で買えると書き添えているが、まさにこのボギー3本組もそれと同じシリーズ。しかしこっちは名作3本揃って税込¥999なのだ。オレの成人式は¥333で済み、命日分は¥666で感じ入ることができる。どれも何度も観た映画だけど、手元に持っていたいものだったし――むしろハワード・ホークス監督の『三つ数えろ』と、ジョン・ヒューストン監督の『マルタの鷹』の2大ハードボイルド名作の方が『カサブランカ』より好きなんだけど――、それにしてもこの3枚組が¥999っていうのは、ある意味いい時代なんだと思わざるを得ない。

といってもひとつ文句あるのは、このDVD出してる板橋のファーストトレーディングって会社、全然ボギーにリスペクトないのね。3本ともクレジットが〈ボガード〉に濁ってるんだよ。ああ、なさけねえ……オレの大人の手本が……。こういうヤツらに限って、〈bag〉を〈バック〉って言うんだぜ。

ボギーのハードボイルドからジャン=リュック・ゴダール『勝手にしやがれ』(世界で初めてボギーへのオマージュを表明したフィルム)に(それも20歳頃に)行き着いたオレは、その少しあとで『ボギー! 俺も男だ』にも流れ着いて(笑)ウッディー・アレン好きになるわけで……と、思い出して調べてみたら、これだけ日本でDVD出てないじゃん。あと30年くらい生きると、これも500円で買えたりするのかな。


1.12.2011

No Pants Subway Ride

■毎年恒例、極寒のニュー・ヨークの地下鉄でスカートやパンツを脱いじゃうフラッシュ・モブ・イヴェントが行われた。

(AFP BBNews)

これをただのバカな遊びだと思ってる人がいるかもしれないし、そう思って参加している人も少しはいるんだろうけど、もっと重要な意味がある。
既成の価値を転覆させるための演習である。
で、この種の演習を一部の権力者たちは非常に恐れている。

その意味を世の中に知らせようにも、派手なことをやらないと不感症のマスコミが取り上げないから、こんな風に真冬に公衆の面前でわざわざパンツやスカートを脱いで“バカくさい”格好をしているだけなのだ。
見出しに“寒すぎる!”なんて書いてるが、ピントは当然そこじゃないのだ。結果的に AFP BBNews も、まんまと運動に加担しちゃったわけよね。

〈動画は下記リンク〉

1.07.2011

PはpeeperのP

■なのは分かったが、じゃあSは何のS?



手前味噌だけど、オレの書いた人気コンテンツ(Google Analytics 調べ)の価値を上げてくれるなあ、加藤正博くん、ありがとう。

〈人気コンテンツ(少々重くても、それは文字数のせい)〉