9.24.2011

緊急! この問題に関心を!

「パレスチナの平和を考える会」からの〈緊急 !! 48時間署名〉の呼びかけが届きました。
ぼくはこの要請文に賛同しましたが、一人でも多くの人に関心を持って欲しいと思います。


みなさんの記憶にも新しいと思いますが、無印良品(良品計画社)は、市民の抗議を受けてイスラエルへの出店を見送り、企業としてその健全な判断力を示した(と言っていい)と思います。
この会社にも、ことの重大さを認識して欲しいと思います。

この惑星を重苦しく包み込んでいる問題の最大の根っこがそこにあるのではないですか? 人の恨みを買ってお金を稼ぐことは、全然気持ちのいいことではないと思うのですが・・・。

****以下転載****

「パレスチナの平和を考える会」は、ヨルダン渓谷のイスラエル軍事占領の実態を一貫して報告・連帯し、最近はイスラエル・ボイコットにかんして、STOP無印良品キャンペーンで無印良品のイスラエル出店を阻止し、サンリオ・ハローキティのイスラエル進出に反対キャンペーンを実施している団体です。ご協力をお願いします。


【転送・転載大歓迎!】

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★☆ 緊急!! 48時間署名 ☆★

パレスチナ人の自決権を破壊する占領企業への投資に「NO」の声を!

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イスラエル経済紙「グローブズ」の報道によると、株式会社クラシックという切花輸入会社が、違法入植地ビジネスに手を染めてきたアグレスコ社を他のイスラエル企業と共同で買収しようとしています。 

パレスチナ人の自決権は、アメリカによってあらためて拒否されようとしていますが、その可能性を具体的に破壊し続けているのが、イスラエルの入植地です。

以下の要請文に賛同される方は、
palestine.forum[at]gmail.com (パレスチナの平和を考える会)まで、

(1)名前
(2)所属・肩書(○○市在住、などでも構いません)
(3)ウェブ等での公開(可・不可)
をお伝えください。団体としての署名も歓迎です。

契約が間近に迫っているということなので、925日(日)24:00には、署名受付を締め切り、会社宛にメールで送ります。

また、余裕のある方は、ぜひ直接抗議の声を届けてください: 

抗議先:株式会社クラシック(社長:西尾義彦)
 Tel: 03-3264-5558
 Fax: 03-3264-5246

英語版署名サイトもあります!(海外に広めて下さい)
Don't buy Agrexco Petition

参考:アグレスコのイギリス支社前での抗議行動

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要請文≫

株式会社クラシック社長 西尾義彦 様


パレスチナ占領に加担するアグレスコ社の買収を中止して下さい!


私たちは、貴社が、最近倒産したイスラエルの輸出企業アグレスコ社
の再建に際し、他のイスラエル企業と共に、その買収(8億円以上)
を計画されているとのニュースを聞き、衝撃を受けています。 

アグレスコ社は、パレスチナ被占領地の違法入植地で栽培された農作
物の輸出の60-70%を取り扱っています。同社が倒産した大きな理由
の一つは、この入植地ビジネスに抗議してヨーロッパで広範に取り組
まれたボイコット運動でした。先月には、同じくアグレスコ社の買収
を表明していたアイルランド企業が、やはり多くの市民の抗議によっ
て購入を中止しました。

イスラエル入植地は、パレスチナ人から奪った土地に造られ、パレス
チナ人の水資源を盗むことによって農業経営を成り立たせています。
入植地の農園では、生活の糧を奪われたパレスチナ人達が、児童労働
や低賃金労働といったかたちで搾取されています。このような入植地
が、国際法違反であり、「中東和平」に対する深刻な障害となってい
ることは、少しでもこの問題に関心をもつ人であれば、よく知ってい
ることです。

貴社は、アグレスコ社の買収を通じて、パレスチナ人に対する人権侵
害・アパルトヘイト犯罪に直接加担しようとしていることを認識しな
ければなりません。社会貢献を謳う企業であれば、国際法違反の入植
地ビジネスから利益を得ようとすることは倫理的にあり得ないことで
す。

私たちは、以上の認識にもとづき、以下の2点を強く要請します。 

・アグレスコ社の株式取得を行わないこと。
・イスラエル入植地で生産された切花の輸入を行わないこと。 

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以上。

9.23.2011

ツイッター・デモ 0924 ほか、いくつかのメモ

■いくつかのメモ。

市民グループ《みんなで決めよう「原発」国民投票》は、「原発」国民投票を実現するため、1111日までに111万人の署名を集めることを当面の目標として掲げて活動しています。

あるべき直接民主主義の形を、死ぬまでにこの目で一度は見てみたい、という方は署名/賛同してみるのはどうでしょう? それとも、あの、住む場所によって〈一票の重さ〉すらまちまちな、お上にあてがわれた“違憲”選挙に参加させていただく権利だけでよしとするのでしょうか? こういう運動や、デモなんかは慎ましい日本人の美徳に反するとお考えでしょうか?


◎一般人が普通にデモを呼びかけ、一般人が普通にデモに参加する、という普通のことをtwitterを通じてスマートにやり始めた有志による、もうおなじみ通称ツイッター・デモの第5弾は明日。


詳細は:

賛同はこちらのツイートを公式リツイート:
(このアクションは任意。これ抜きで直接デモに参加しても何の問題もなし)


◎朝日新聞が、先日の6万人デモ集会での大江健三郎の発言から〈経団連〉という単語を削除して報じたのが気になった。

集会では大江さんのほか、経済評論家の内橋克人さんや作家の落合恵子さんらが登壇。大江さんは「原子力は荒廃と犠牲を伴う。私らは原発に抵抗する意志を持っているということを政党の幹部に知らせる必要がある」と呼びかけた。

実際のスピーチの締めの部分。

〈(私らが抵抗する意志を持っている、ということを)想像力を持たない政党の幹部とか、また経団連の実力者たちに思い知らせる必要があります。そのために、私らに何ができるか。私らにはこの民主主義の集会、市民のデモしかないのであります。しっかりやりましょう〉

政党の幹部〉という一般名詞は記載するが、固有名詞はマズいんだね。まあ、そういう嫌~な水脈が透けて見えるのに耐えられなくなってオレも東京新聞に変えたんだけど。

ここにスピーチの動画と、いい(!)写真があります。


911新宿デモにおいて、警察権力は常軌を逸した弾圧を行い、不当にも12人を逮捕したが、12人は順次釈放された。起訴などできないことが最初から分かっている見せしめの逮捕をし、見せしめの家宅捜索を行う。税金で食ってる公僕が“誤り”を犯したら(その主人であるところの)公に向かって謝罪するのが筋だろう。それが、あいつらときたら、高い給料で洗脳教育を施され、善悪の思考回路を閉ざされ、ただ上からの命令に従って機械のように市民に集団暴力を振るい、それで平然としている。四谷署警備課のひとりの51歳の警部補が神宮球場でヤクルトのTシャツを盗んだことよりも遥かに深刻な問題だ。オマワリが山のように揃っていて、一切の正義がそこにないのだ。このギャング連中によるあからさまなデモ潰しは、さて誰の命令か? どういう力学によるものなのか? まさかオマワリも、真夏に自宅のエアコンが止まると嫌だからアンチ原発の市民に暴力を振るっているわけではないだろう・・・。

詳細は:

9.20.2011

恋に似た、金色の落ち葉が危険物だとは

■暮れゆく 秋の日よ  金色の 枯葉散る
つかの間 燃え立つ  恋に似た 落ち葉よ
・・・は、オータム・ソング・クラシック:「枯葉」日本語版の歌詞の一節だが、ああもう、つかの間も燃え立ってはいけないのだ。

知らなかったのはオレだけだったのかな・・・首都東京に隣接する千葉県松戸市では、落ち葉を燃やせないほど状況が深刻らしい、ってことを。


平たく言えば、松戸市は市民に対し、「お宅の敷地内の木の枝も、落ち葉も、草も、〈燃えるゴミ〉で出さないで! 線量が高くて市の焼却施設で燃やせないから!」と、枯葉の季節を前にお触れを出していたのである。本来自然由来の可燃ゴミになるはずのものが、特別なそれ専用の車で収集しなくてはならない〈危険物〉になってしまっている・・・それほど同市には望まれない物質が大量に降ってきた、ということだ。さらにこのお触れを読んで気持ち悪いのは、「危険だからこっちで別に集めます」と言いながら、集めたそれをどうするのかには全く触れていない点だ。

国民が直接選べない“我らがニュー・リーダー”を輩出した県民は、今、“指導者”に急いで陳情の嵐を浴びせないと、いつヒラ議員に戻っちゃうかわかんないよね、などとおせっかいをやいている場合ではない。

昨日のデモで渋谷原宿界隈を長時間歩いたが、もうたくさんの落ち葉が風に舞い、黄金の銀杏が灰色のアスファルトを彩っていた。ちょうど一緒に歩いていたIさんと、「今年の銀杏、食えるんでしょうかね」なんていう話をしていたところだった。

首都圏で松戸市だけが集中的にまずい状況になっているとは考えがたい。近辺の自治体でも、同様のお触れを出してるところがあるのだろうか? 少なくとも東京都では出てないと思うんだけど、だとしても、松戸市役所から都心(東京タワー)まで直線でたったの20kmだ。

この季節、地上に顔を出した松茸が出荷できないとか、木から落ちた枯葉を燃やせないとか、・・・つまり、今年の秋は去年の秋とは全然違う秋なのだ。そもそも、人間だって移ろう自然の一部に過ぎない。なのに、この状況下で、何故ゆえ人間だけが大丈夫でいられるだろうか。

9.19.2011

NO NUKES ! ALL ST☆R DEMO 2011


■9.19 東京アクションには〈さようなら原発 5万人集会〉http://sayonara-nukes.org/2011/09/110919_s-2/  もありますが、ぼくはこっちに参加します。


NO NUKES MORE HEARTS
NO NUKES ! ALL STR DEMO 2011
稼動中の全原発の即時停止!
2012年を全原発廃炉の年に!
919日は東京に集合!
日時:2011919(祝) 雨天決行
★時間:集会 12:30~ デモ 13:30
★集合場所:代々木公園けやき並木
最寄駅JR 渋谷駅・原宿駅 (徒歩10分)
★主催:NO NUKES MORE HEARTS
★協力:LOFT PROJECT
雨天の場合は雨具のご用意をお願いします。
特にお子様や妊娠中の女性は、雨に濡れることをお勧めできません。
初デモのかた大歓迎!どなたでもお気軽にご参加ください。
団体やグループでご参加の場合は、なるべく前もってお知らせください。
皆さんからのメッセージ募集中! HPに掲載させて頂きます。
★集会 (敬称略)
スピーチ
山本太郎 (俳優)
佐藤かずよし (脱原発福島ネットワーク・世話人/いわき市議)
二木信&山下陽光 (素人の乱)
平野太一 @TWITNONUKES/ツイッター有志による脱原発デモ)
穴水正彦 Human Recovery Project
ライブ
PANTA/ex. 頭脳警察
中西俊夫/PLASTICS & 久保田麻琴
-MIYAVI-
*デモ送り出し:T.D.C.
*司会:サワサキヨシヒロ(ミュージシャン/DJ)
*山梨の南アルプスファームフィールドトリップに引き取られた飯舘村生まれの牛がやってきます!
福ちゃん、島ちゃん、女性子供牛です!
★デモ・コース
集合場所:代々木公園けやき並木・売店近く(原宿寄り)
代々木公園けやき並木出発公園通り渋谷区役所前パルコパート1マルイシティ渋谷駅ハチ公前・左折宮益坂宮益坂上・左折宮下公園神南郵便局右折東電電力館前ファイアー通り渋谷消防署前五輪橋(原宿駅近く)左折代々木公園けやき並木到着(約1時間)
・デモの後は集合場所で各種アピールなどする時間があります。
★集会2
Likkle Mai ライブ
『福ちゃんと島ちゃんの唄』
救援キャンペーン
ect…….
NO NUKES MORE HEARTS
全ての原子力発電所、再処理工場などの核燃料サイクルに異議を唱え、持続可能なエネルギーに国策がシフトすることを求め、東京をベースに2007年から活動を始めた非営利のグループです。主にデモ、パレードやイベント、リーフレットの配布、イベントでのブース出展などを通じ、原子力政策のもたらす問題を伝え広める活動をしています。反原発、エネルギーシフト運動の盛り上がりを促進する事に特化し、すべての「核」に対して、私たちのスタイルで「No」というアクションを、パブリックでオープンでフリーに展開中。
www.nonukesmorehearts.org
 

9.17.2011

産経の悪意

■11日の新宿のデモで驚いたのは、警察の異常な、それは異常な弾圧だった。大量の逮捕者を出すことが当初からの“目的”だったのだろう。このままデモが拡大していくと大変なことになるかもしれない、と危惧する勢力が、〈デモなんかに来ると逮捕される。よい子はこんな連中の集まりに来ちゃいけない〉というイメージを作り上げたいのだろう。そしてナイーヴな警察はそのパワーに飼われ、ひざまずき、その手先となって真面目に参加者に暴力を振るう。逮捕することが目的なのだから、理由なんかどうでもいい。とにかく逮捕者を出さなくてはいけない。交通違反の罰金収入のノルマを達成するためにはどんな卑劣な方法でも使うのと同じだ。もちろんデモをできるだけ小さく見せるために、参加者数を思いっきり少なく発表する。市民の権利や安全を考えることは、公僕である警察官の仕事ではない。

では奴らが誰のために仕事をしているのか、昨日の産経新聞の悪意に満ちた表現の羅列を見ると大体想像がつくだろう。


(産経新聞 2011.09.16 金/社会欄27面)

その悪意の露骨さを和らげるべく、原発問題とは関係のない〈ライブ〉や〈イベント〉のことも挟み込んで、最後に、これは“デモ潰し”の記事ではない、という顔つきに形よくまとめるのかと思いきや・・・この、トイレのほんの2メートル手前で漏らしてしまったような、弛緩した最後っ屁のような結びの一文はなんだろう。無記名原稿だと、記者はここまで下品になれるのか(産経はベタ記事以外でも無記名記事が非常に多い)。
赤線を引いた箇所のように、ここまで一方的にネガティヴな文句を書き連ねれば、「このななしの記者はニュートラルな視点で物事を見て記事を書いているに違いない」、と感心する読者はおそらく皆無だろう。それは本来新聞の沽券に関わる大失態なはずだが、編集局の上司もマフィアの広報紙だと割り切って、こんな記事の幼児性を目こぼししている、ってことなのだろうか。

この記事の、読んで力の抜けるような幼稚な悪意について1点だけ書いておくなら、最上段左の

〈主催者側がネットで「出入り自由」「踊るだけでももちろんOK」「めんどうな集会などいっさいなし」と告知した〉

という箇所は、記者はここからコピペしたのだ。


これはデモの一部を形成する〈ドラム・ブロック〉の紹介文に過ぎず・・・このマーチング・バンドの近くで、リズムに合わせて歩きたい方は楽器を持ってなくてもお気軽に隊列に混じって下さい。このバンドは参加者に一切何も強制しないし、内部にヒエラルキーも作らないし、アナーキーな自由主義を尊重する集団だから、終わったあとに何かのグループに入れだの、集会に来いだの(笑・そもそもそんなのを一番嫌ってるんだから)は一切言いませんから、興味のある人は安心して参加して下さいね・・・という説明なのである(ましてや、その「めんどうな集会などいっさいなし」という部分を最初につぶやいたのはオレなのだ)。
そうした言葉を恣意的にコピー&ペーストしてデモ全体に敷衍し、デモに対する何らかのイメージ操作に使おうとした。読者に嘘を読ませるのだから、記者としては明らかなダメ仕事であるが、マフィアの広報紙としてはこれでOKなのだろう。

同じ日の東京新聞も大枠の記事を作っている。こちらはデモから5日を経てなお、11日の弾圧を問題視する記事を、小倉貞俊記者が記名原稿で、作っている。


(東京新聞 2011.09.16 金/特報欄26面)

ぼくは、実際にデモに最初から最後まで参加して状況をある程度自分の目で見ていた人間として、こちらの東京新聞の記事の方が遥かに信用できるが、みなさんはどのようにお感じになるでしょうか。

**********
デモ後に、アルタ前で柄谷行人が行った演説。

2011 9 11 新宿アルタ前演説
柄谷行人「反原発デモが日本を変える」


▶▶▶この4月から反原発のデモに参加しています。このアルタ前でも6・11デモにも参加しました。
私がデモに行くようになってからいろんな質問を受けます。しかもたいがい否定的な質問です。

そのひとつは、「デモで何が変わるのか?デモで社会を変えられるのか?」というものです。私はこう応えます。もちろんデモで社会を変えることができる。確実に変えられます。なぜなら、デモをすることで、デモをする社会をつくれるからです。(歓声)

考えて欲しい。今年の3月以前に、日本には沖縄を除いてデモはほとんどなかった。それがいま、日本全国きょうもたぶん100ヵ所以上でデモが行なわれています。その意味で、日本の社会はすこしは変わった。これは明らかです。

例えば、福島原発の事故のようなことがドイツやイタリアで起こればどうなるか、あるいは韓国で起こればどうなるか、巨大なデモが国中に起こるでしょう。しかしそれに較べれば、日本のデモは異様なほどに小さい。しかしそれでもデモが起こったことは凄い、救いであると私は思います。(拍手)

デモは主権者である国民にとっての権利です。デモができないなら、国民は主権者ではない。例えば韓国では20年前までデモは出来なかった。軍事政権があったったからです。しかしその軍事政権を倒して国民主権を実現した。デモによって倒したのです。そのような人たちがデモを手放すはずがありません。

では日本ではなぜデモが少ないのか?なぜそれはヘンなことだと思われているのか?それは国民主権を自分の力で、闘争によって獲得したからではないからです。日本人は戦後、国民主権を得ました。しかしそれは敗戦によるものであり、事実上占領軍によるものです。つまり自分で得たのではなく、与えられたものです。ではこれを自分自身のものにするためにはどうすればいいか?それはデモをすることです。(拍手)

私が受けるもうひとつの質問は、「デモ以外にも手段があるのではないか?」というものです。たしかにデモ以外にも手段があります。そもそも選挙があります。その他さまざまな手段があります。しかし、デモが根本的です。デモがある限りその他の方法も有効になりますが、デモがなければそれらは機能しません。いままでと同じことになります。

さらに私が受ける質問は、「このままデモは下火になっていくのではないか?」というものです。戦後日本には幾度も全国的な規模のデモがありました。しかしそれは長続きしなかった。今回のデモもそうなるのではないか、というわけです。たしかにその恐れはあります。マスメディアではすでに、「福島の事故は片付いた」、「ただちに経済復興に取り組むべきだ」というような意見が強まっています。ところがそんなことはない。福島ではなにも片付いてはいないのです。しかし当局やメディアは片付いたかのように言っている。最初からそうです。彼らは最初から事実を隠し、たいしたことはなかったかのように装ってきたのです。ある意味でそれは成功しています。多くの人たちがそれを信じている。信じたいからです。そしたら、今後に反原発のデモは下火になっていくことは避けられない、というふうに見えます。

しかし違います。福島原発事故は片付いていない、今後もすぐには片付かない、むしろ今後に被爆者の病状がはっきりと出てきます。また福島の住民は永遠に郷里を離れることになります。つまり、われわれが忘れようとしても、またじっさいに忘れても、原発の方は執拗に残る。それはいつまでも続きます。原発が恐ろしいのはこのことです。それでも人々はおとなしく政府や企業のいうことを聞いているでしょうか。そうであれば、日本人は物理的に終わりです。だから私はこう信じています。第一に反原発運動は長く続くということです。第二に、それは原発にとどまらず日本の社会を根本的に変えるちからとなるだろうということです。(盛大な歓声)みなさん!粘り強く闘いましょう!以上です。
(演説書き起こし・松元保昭氏)

9.16.2011

ユニクロなど有名ブランド服から環境ホルモン検出

■ニュー・ヨーク発信の、世界初独立系中国語衛星テレヴィ局《新唐人TV》の報道2本。今となっては環境ホルモンなんかごく軽微な問題に思えたり、〈ダイオキシン〉なんて言葉には懐かしささえ覚えてしまいそうになるが・・・実はそんなことはない。これだって現在進行形の問題である。



9.10.2011

9.11 新宿 原発やめろデモ!!!!! コース変更!?

■届けていたデモの出発点とゴール地点、デモ・コースを変更させられた、とのこと。理由は「公共の秩序を守るため」。



例の読売新聞の社説

■先日の、例の読売新聞の社説にうなずく人は(残念ながら)皆無ではないだろう。

(↑リンク切れ後用)

とにかく古き昭和の時代が薫る文章である。あの時代はこういう考え方が主流だったはずだ。しかしバブルがはじけて以降のこの国の若者は、“豊かさ”という言葉に関して、ほぼ確実に、昭和人とは同じイメージを分け合っていない。にもかかわらず、未来の人間も昭和流の“豊かさ”を求めるに違いない、という、この前提の乱暴さ、あるいは視野狭窄さにいささかの疑問も抱いていない点において、この新聞は、未だに昭和人による昭和人のための新聞である。“マス”な発行部数に反した、この去りゆく人たちのためのミニコミ紙の風情に哀れを誘われるどころか、「わたしはなんさいまでいきられますか?」とお偉いさんに質問する子供の表情と、この社説が前提とする“豊かな国民生活”の概念との間のギャップに目まいがしてくる。

最後から二番目の段落に至っては昭和も平成もなく、悪い注射を打たれた耄碌が4月1日にすら書かないような妄文だと一読して思ったが・・・まさか天下の大新聞がこんな“修辞法的悪文”をエラーで掲載するはずがないので、この、わざとねじれさせたロジックの展開の中に狡猾に本音を縫い込んでいる、という読み方が正しいのだろうと思う。

「私たちも手放しますから、あなた方もそうしたらどうですか?」という外交は、根気、時間が要求されるから、年にひとりずつ交代する宰相当番制をとる国では実際問題として困難なことは分かる。しかし、それは別として、こういう社説を書く人のレペゼンする業界の本音は、実のところ、「そんな外交はゼニにならん」というところにあるのではないかと思う。

“抑止”というのは、やったらやりかえすぞ、という姿勢を見せて最初から抑え込む、という意味だ。どうみても“平和”とはほとんど真逆の考え方のはずだが、この新聞は、「原子力の平和利用」と称するものを通じて、そうした不穏な緊張を作り出すことが理想だと考えているとしか読めない、最終的に。
だったら「本当の平和はカネにならない」とハッキリ書いたらどうだろう。



大人災から半年。
明日から日本中でこれだけのアクションがある。



▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼

9月11日は、福島原発震災の発生から半年。
今なお大地や大気や海への放射能の放出は続き、人や動物や自然を
傷つけています。特に、子どもたちや原発労働者の被ばくは深刻です。

原発安全審査指針の破綻が明らかになっている今、福島原発事故の
実態を無視したストレステストによって、停止中の原発の再稼動をすべき
ではありません。
原発の再稼働を止めれば、来春にはすべての原発が止まります。
今こそ、福島原発事故の現実と向き合い、エネルギー浪費を見直し、
自然エネルギーへの転換を全力で進めるときです。
9月11日~19日は脱原発アクションウィーク。全国から声をあげましょう!
各地で集会、デモやパレード、講演会、上映会やセミナー、チラシまきなど、
さまざまなアクションに取り組みませんか。
原発なしでも大丈夫!  再稼働を止めて、脱原発へ!

◆アクション登録はこちらから
――――――――――――――――――――――–

・9・11 再稼働反対・脱原発!全国アクション http://2011shinsai.info/node/540
<経産省「人間の鎖」1万人包囲アクション+デモ、原発現地のアクションと連携>
  ○集合場所変更
  13:00  日比谷公園・中幸門(日比谷図書館裏)集合[西幸門から変更]
   ※千代田線・日比谷線「霞ヶ関駅」C1出口より200m
       丸の内線「霞ヶ関駅」B2出口より300m
       都営三田線「内幸町駅」A7出口より150m
・9・11 エネルギーシフトパレード/代々木公園→明治公園 http://www.enepare.org/
・9・11 BE-IN集会/明治公園 http://www.be-in-tokyo.net/
・9・11 新宿・原発やめろデモ!!!!! /新宿 http://911shinjuku.tumblr.com/
・9・18 eシフト脱原発シンポ~こうして作る!原発のない社会/日本青年館 http://e-shift.org
・9・19 原発にさようなら集会―集まれ!5万人/明治公園 http://sayonara-nukes.org
<署名も実施中!>
他、各地でのアクション!

9.07.2011

9.11 新宿 原発やめろデモ!!!!!

■この半年に得た教訓を活かし、日本は自然に対して、国民の生命に対して、少しは優しい国になったと思いたいが、実際はそんなことは全然なさそうだ。経済成長は要りませんから、怖いものは止めて下さい、と頼んでも、聞く耳を持ってくれる民主/自民系の政治屋に、役人、財界人はまず、いないはずだ。
この国のポリティクスは、一番弱い人間の利益を考えたりしない。どころか、一番強い奴が、一番強くあり続けるための露骨な方策に堕している。
だから、一番弱い人間の声が多数集結し、自分たちの既得権が脅かされそうな気配を感じるや否や、そうした行為を反社会的な“暴動”として(ひどい場合はテロまがいの行為であるかのように)吹聴し、その飼い犬はキャンキャンと市民を弾圧し始める。

さて、そのことと関係あるのかどうか、


こうなることを嫌ってか、9.11デモの直前になって東京都は税金使って新宿アルタ前広場に〈花だんの補修工事のため〉の妙な壁を立てた。
もしかして、東京都はこのデモや集会が嫌いなのかしら。だとしたら、その理由はなんなのかしら。結果的に、こっちのやりがいを、いたずらにあおってどうするのかしら。

(つーか、東京都内でも子供の遊べない砂場がどんどん出てきてるんだからさ、〈アルタ前の花壇整備〉はあとだろ、普通…。これなのさ、美しい日本のポリティクス。)



2011.9.11(日)(場所、コース変更! *9.10 最新情報)

・2:00 新宿駅東口・アルタ前集合
アピールなどいろいろ開始。その後、デモに参加する方は西口に移動。アルタ前では引き続き「KILL THE TEPCO Bloc in 原発やめろ広場!!!!!」などいろいろ。

・3:11 原発やめろデモ!!!!!出発~アルタ前でゴール
・3:11 新宿中央公園より超巨大デモ出発!!(新宿1周コース)

新宿中央公園水の広場集合~新宿中央公園前交差点右折~(公園通)~西新宿3丁目交差点左折~(甲州街道)~新宿4丁目交差点左折~(明治通)~新宿5丁目交差点左折~(靖国通)~新都心歩道橋下左折~損保ジャパンビル・新宿センタービル間右折~(北通)~新宿中央公園北交差点左折~(公園通)~新宿中央公園前交差点右折~新宿中央公園水の広場

*原発やめろ広場は夜まで続いている予定なので、デモ終了後はアルタ前広場へ!!

9.11 新宿・原発やめろデモ!!!!!


DANCE Bloc!!!!!

【DJ】
須永辰緒
DJ KENT
(FORCE OF NATURE / The Backwoods)

【LIVE】
ECD

SOUNDSYSTEM:
コバヤシステム(WEEKEND)

ドカドカうるさすぎるマーチングバンド!!!!!

だれでも参加可・楽器経験まったく不問・リーダーなし・指揮者なし・指示指導なし・持ち曲なし・ルールなし・練習無用・うちあわせなし・リハーサル無理・ドレスコードなし・出入り自由・踊るだけでももちろんOK・めんどうな集会などいっさいなし。
打楽器・管楽器・弦楽器・笛・盆踊りの和太鼓・シンバル・自転車のベル・ブブゼラ・カズー・ドラム缶・一斗缶・空き缶・クッキー缶・なべ・フライパン・ゴミ箱・ダンボール・ラジカセ・バケツ・洗濯板・風鈴・その他をご持参ください。


■なかよしブロック(一番うしろ)

なかよしブロック登場!ペット連れ、子供連れ、お年を召した方、身体ハンデのある方等、誰でも気軽に参加出来るブロックです。喧噪から離れ、最後列をのん びり歩きましょう。疲れたら足を止めるもよし、お子さんは動物と触れ合うのもよし。具合が悪くなっても車内で休めます。近所をお散歩する感覚で、まったり と反原発!

※動物連れの方の参加も歓迎しますが、世話に関しては基本的に飼い主さんの責任の下でお願いします。


もちろんこれらのサウンド集団の他にも、プラカードで自己主張する人から、ピクニック気分で訴える人たち、大真面目な怒りのシュプレヒコール部隊、 片手缶ビール部隊などなど、老若男女、子連れの家族も含めありとあらゆるジャンルの参加スタイルが予想される。本当にいろんな人たちがいるから、フラッと参加してきても、自分の居心地のいい場所は選び放題!それに、これまでもそうだったけど、特にあてもなく一人で参加する人も大量にいるはず。これはもう、 迷ったら損! どんどん駆けつけるしかないね!!

それから、デモへの途中参加/退出は、誰がなんと言おうともちろん自由! 捕虜が移動させられてるわけじゃないんだし!



【LIVE】
ジンタらムータ 


【登場】
・柄谷行人(思想家、文芸評論家)
・飯田哲也(ISEP 環境エネルギー政策研究所所長)予定
・げんきいいぞう(芸人)
雨宮処凛
松本哉素人の乱
山下陽光素人の乱
藤波心
制服向上委員会
・デモを終えた出演者・参加者
などなど

【フリー・スクリーン】
新宿アルタ前広場に東京都提供のフリー・スクリーンが出現しました。プロジェクターがあれば、誰でも自由に、反/脱原発のメッセージや動画を映写できます。高さ約3.5m、材質は白の鉄板です。光沢があるので、光がよく反射します。

この「デモの詳細」は、当日までどんどん更新していきます!!!

以上、詳細は

それから、
へ、みなさんも、このデモへの賛同メッセージを!

(例)
・お名前 鈴木孝弥
・肩書き どこにでもいる、ごく普通のアナキスト
・コメント・・・激しく、執拗に、どこまでも、賛同します。仕立てのいい背広や、シミひとつない作業服を着た、おためごかしのマフィア連中に騙されて、殺されるのが嫌だ。だから命のためにデモに行く。単純な話です。

9.06.2011

風評は悪でしょうか?

《ドイツZDF-Frontal21 福島原発事故、その後》の報道に関して、二本松農園の代表の齊藤登氏が《二本松農園ブログ》で意見を述べておられる。氏は、ドイツZDFの映像は「センセーショナルに報道するために、巧妙に編集されている」と主張している

(この反論にいきなり出てくる「今回の取材を受けたH氏」の立場と重要性が全く分からないので、ぼくが齊藤氏の主張を正しく理解できているかには若干の不安があるのだが)ここで指摘されている箇所がすべて齊藤さんのおっしゃる通りだとしても(きっとそうであろう)、それですなわち、このドイツZDFの報道のすべてがデマで無価値だという結論にはならないと考えるが・・・そこは同報道を見た人が、この齊藤さんのブログの指摘も併せてそれぞれに考えるべきものだろう。

ところで、齊藤さんはブログのタイトル下に〈風評被害と戦っています〉とお書きになっているが、その意味するところが今一つ理解できない。福島の、東北の農作物のすべてが100%安全だと断言しているのではないと思う(実際にここ数日でも、福島のきのこの、千葉・埼玉のお茶の“報道”があった)ので、おそらくご自分のところで作っているものは安全だという主張なのではないかと拝察した。しかし、スーパーの野菜に〈放射性物質不検出〉というシールが貼ってあるわけではない以上、スーパーの野菜売り場でロシアン・ルーレットのプレイヤーになったような気分になる消費者心理もまた、不自然なものではないはずだ。

食べ物によって内部被曝するリスクが皆無であることが証明されない限り、それぞれの人に、それぞれの怖がり方、リアクションの取り方がある。テレヴィの天気予報で降水確率10%だと言っているから傘を持たずに出かけたが、急に雨が降ってきて濡れたじゃないか、といってテレヴィ局を相手取って損害賠償請求を行った場合、その主張は合理的なものとして認められ得るだろうか? 政府や福島県の「特に問題ありません」「ただちに影響はありません」発言が、天気予報よりも遥かに厳格な、将来的責任と保証を担保して発せられていると信じきれる根拠はなんだろうか? 

ましてや、天気については過去の膨大なデータが存在し、それらを元にコンピュータ解析してはじき出してもなお、その予報がまま間違うのである。一方、放射性物質が人体へ与える影響に関しては、まだ世界のどこにも明確なデータがない、と政府が明言しているではないか。なのに、何故ゆえ、“データがない方”に関しての“安全宣言”だけ絶対に正しいと信じられるのか・・・。オレには全く理解できない。


今日は、こんな番組の発言書き起こしを見つけた。

激論、武田邦彦VS今村克彦(子供からの質問)「東北の野菜とか牛肉を食べたら僕らはどうなるの?」たかじんのそこまで言って委員会【書き起こしと動画】まず、国土を綺麗に(除染)してから・・・


武田邦彦さんの言っていることを、どこまで信じるか、信じないかも各自の判断だろうけれど、その判断のために、いろいろな情報が必要なのであり、その中の情報の何割かは、齊藤さんおっしゃるところの“風評被害”の元凶なのだと思う。お気の毒ではあるけれど、真剣に身を守ろうと思ったら、まず、するべきことは、安心よりも心配なのです。

正直に言って、スーパーにいつも通り福島産きゅうりがきれいに並んでいるのを見て、オレはそこに安心よりも不安を感じる。それは単純に作物の放射性物質汚染を気にするだけではなく、それを買うことが、結果的に電力マフィア、原発推進派を利することになる可能性があるのではないかという心配もあるのだ。よって、そんなオレは今、北の野菜を快く買うことなど到底できない。本当は、作って売る側も、“風評”が本当の敵なのかどうか、分かってるんだと思うのだけれど。
(で、敵の敵は味方、という言葉もあるのだが・・・。)


その他、最近注目した報道:

公開された資料で判明 報じられなかった プルトニウム 「大量放出」の事実

赤坂御用地内で木登りをして遊ぶ悠仁さま=2011年8月10日、宮内庁提供

後者は、オレが敬称付き5歳児のファンなのではなくて、この報道が〈首都が汚染されているという“風評”があるけれど、ほら、その真ん中赤坂では、(日本で一番大事な)5歳児が素手で木登りできるんですよ〉、というメッセージなんだろうなあ、と、想像したから。木登りさせる前には、きっちり測ってるんだろうけど。