5.28.2012

少なくとも、前年より多くの子どもが死んでいる

■中手聖一さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)が、政府が集計公表している人口動態統計をもとに、福島の子どもたちの病死者数の変化についてレポートしたものを見た


全文は http://dl.dropbox.com/u/17135518/nakate.pdf (←長くないですので、是非見てみてください)。

ここから分かるのは、“疑いを抱かせる数の増加”であって、それ以上ではない。それ以上の何かを断じるには、まだ数値が少な過ぎるのだが、今後、判断するに“充分な数値”が現れてきたとしたら、それは手遅れであることを意味するだろう。

(実はもうすでに手遅れなのかもしれない……なんて書くと、それが“いたずらに不安を煽る表現”ってことになるんだろうな。でも、それが“いたずら”じゃないことが判明したときにはもう遅い、って話なわけ。命を大切にすることとは、必要充分に怖がることだ)

その判断のための“充分な数値”が出てこないと動かないのが行政だが、これまでの原発シンディケートのふるまいから学習するに、出てきてもまずそれを隠す、隠せなかったら歪曲する、という“ふた工程”を必ず経るので、国民がオフィシャルに恐怖にうち震えることが許されるのは、そのまたしばらく先のことになるわけだ。さらに、そのオフィシャルな発表は、責任回避の言い訳を充分考え、当該責任者が逃げ道を整備して以降のことだから、どっちにしてもオフィシャルな発表がなされた時点には、エンド・ロールはすっかり刷りあがっている。

だから、命を大切にしたい国民一人ひとりが、こういう統計が今の時点できちんと出ていることを知り、記憶しておき、その上に今年の動向を、あらゆる心配をしながら注目する以外にないだろう。ぼく自身が資料を保存して記憶しておくために、ここに掲げておきます。