12.28.2012

金曜官邸前抗議

■今年中にやっておくべきことは、気流舎のZineの原稿を書くことを除けば、あと2つだ。

まず、今年の最後の金曜に、この館の次の主にあいさつに行くこと。

★12.28 大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議
2012年最終!新政権への初抗議!

日時:2012年12月28日(金)18:00~20:00 予定
場所:首相官邸前および永田町・霞が関一帯
(霞ヶ関駅、虎ノ門駅、桜田門駅をご利用ください)
※千代田線・丸ノ内線の国会議事堂前駅は混雑が予想されます。
呼びかけ:首都圏反原発連合
●2013年1月4日(金)は官邸前抗議の呼びかけは行いません。
1月11日(金)の開催になりますのでよろしくお願いいたします。

それから、死ぬまで忘れることのない今年の記録を、この本で、今年のうちに味わっておくこと。


この本に出てくる多くの現場に居合わせた者として、著者:野間易通によるこの冷静な筆致は(無論100%とは言えないだろうが)かなりニュートラルであって信頼が置ける。読んでいて、自分の頭の中の凸凹に見事にスパッとハマる。自分が見ていない場面について知ることができるだけでなく、見ていたつもりになっていたのに、実は見えていなかったことがいろいろ分かる。テレヴィ報道しか見ていなかった人にとっては、なおのことそうだろう。

まあまあ頻繁に反原発運動に参加し、毎日この問題が頭から離れないオレにとって、“余暇”にまでこの問題について書かれた本を読む気になんて、実はなかなかなれない。でも実際に読みながら、この2012年を信頼できるテクストによってきちんと反芻できることのありがたさを感じている。それはつまり、過去の時間軸に滞留したまま日々なしくずし的に忘却へ向かおうとしている得体の知れないネガティヴなもやもやを、冷徹かつ詳細な記録の助けを借りて自分の今に顕在化させ、そいつと向き合うことで(今年の運動の成果うんぬんとは別次元で)自分の過去に決着をつけることができる気がするからだろう。

来年も、そして、そのデカい家の主が変わっても、こっちが変わらず、しつこく、ガンガンいくためには、その作業が必要だ。

2012年の歴史的民衆運動のリポートとして、今後時間が経つほどに貴重な資料になっていくことは間違いない。それと同時に、本書はこの細やかな記録作業に心血を注いだ野間個人の感情と理性の相克も想いながら、読み手としてもカタルシスを得るという体験なのであり、つまり今現在反原発の立場にいるすべての者にとっての“セラピー”としても読まれるものだろう。

来年1月4日(金)は休み。11日から再開。