■18日(木)朝日朝刊に、おかしいというか、悲しいというか、さもありなん、というか、読後の気分はひとくちじゃ言えないんだけど、まあ、面白い記事が載っていたので、ここに保存しておこう。
アメリカって、これだけカラーがはっきり分かれてるぶん、分かりやすい国ではあるんだろうし、そういう国のキャラクターは『松嶋×町山 未公開映画を観るTV』なんかでも十二分に感じ取れるわけだが、でもこうして大真面目に新聞で対比記事が出たりすると、妙に笑えてきて、2色に塗り分けて読んじゃう。ま、オレがもしアメリカ人だとしても、やっぱ、どっちにも票は入れねえな。
しかし、この見出しからして、どうにも解せないものがある。スターバックスのシオニスト問題は、民主党支持層は気にしないのかしら。そういう肝心な部分に鈍感なら、オレの目には、結局彼らも共和党と一緒。大局的にはどっちも“大差ない”ように思えるな。
——ところで、大ニュース! 上↑の新聞にも出てるように、共和党支持者が結婚前に妊娠しないのは、結婚前のセックスをよからぬものとする聖書解釈によるものだし、聖書では快楽を追求するセックス自体がダメ(という解釈が主流)なわけだが、その快楽を追求するセックスが禁忌なのに、なんと Papa はコンドームの使用を認めたぞ!
つまり“認可”の理由はどうあれ、子供を作る目的以外でもセックスしていい、とローマ法王が言ったに等しい! ってことは快楽目的のセックスを、事実上認めたってことになるぞ。こいつは大変だ!
オレがパリに住んでいた90年代、右派大統領のジャック・シラクでさえ、フランスの高校・大学の構内や、メトロの駅にコンドームの自動販売機を設置し続けたことに対して、幾度となく前のローマ法王がそのシラクの“コンドーム観”をチクチク批判していたのを思い出すが、あれから10年でこの“変節”なんだから、これって歴史的に見たら強烈に大事件だよね。あー、時代は、変わるところは変わるんだな、と感慨深い・・・けど、でもクリスチャンは、ダーウィンはまだ信じてないからね。つーか、そもそもそこを許したら、キリスト教の大前提(創世記)が無きものになっちゃうもんね。
もうこの際、ダーウィンとかいう男は完全無視でいいからさ、ぜひパッパには、コンドームの次はイズラエル=パレスチナ問題について、もっと積極的仲介に踏み込んで欲しいね。ヴァチカンを守るより、彼の地の和平の方が、聖職者として身体を張るべき重要事ではないでしょうか?
あー! そういえばこの人、同性愛もまだ“病気扱い”してるんだった・・・。