7.28.2011

監視万歳!

■今月はブログをほとんど更新しなかったけれど、このニュースを見て、更新する気になった。

エネ庁が原発記事を監視 11年度はツイッター対象
経済産業省資源エネルギー庁が2008年度から、報道機関の原発関連の記事を監視する事業を行っていたことが26日までに分かった。本年度は東京電力福島第1原発事故を受け、短文投稿サイト「ツイッター」やブログなどのインターネット情報を監視するための補正予算を計上している。
08~10年度に実施されたのは「原子力施設立地推進調整事業(即応型情報提供事業)」。計約4千万円で外部委託し、電力会社幹部が理事などを務める団体が受注してきた。
2011/07/26 05:16   【共同通信】
(本文太字・赤字はオレ)

税金を使って、twitterやブログの原発関連記事を監視するのだそうだ。当然ながら、主に原発ポリティックスを批判する言説を対象に監視するわけだろう。
そうこなくっちゃね! まあ、どうせお上のや(らせ)ることなんで〈監視〉といっても穴だらけなんだろうけど、なるべく穴がない厳しい監視をやってもらうことを期待して、それを前提に考えるなら……つまり、みんなの書くことが、これまで以上にお上に、ダイレクトに、ちゃんと伝わるってことだもんね。今まで以上に原発マフィアを効果的に、直接的に攻撃できるようになるとしたら、それは願ってもないことだ。

だから書くけど、オレが今頭に来てるのは、連中の言う(つーか、利用する)〈風評被害〉という言葉だ。

オレは東北や北関東産の野菜をほとんど買わない。理由は、
1)政府を信用していない 
2)スーパーに並んでいるものは、そのほとんど全て、検査されていない個体だから 
3)「食べて東北を助けよう」というようなキャンペインが、科学的にもモラル的にも犯罪的ではないのか、と考えるのと同時に、そういう偽善的な感情統制で、国民の視点が問題の本質からずらされていくことを危惧するから

農業従事者も家畜業の従事者も気の毒だが、彼らを助けるのは、その生産物を食べてあげることではないと思う。被害者としての彼らを助けるのと同時に、他の国民の食の安全もきちんと考慮されるならば、〈疑わしきは罰せず〉と同様、〈疑わしきは食させず〉という方針を国が明確に打ち出し、全ての被害を(国民に食わせて賄おうとせず!)丸ごと金銭で補償する政策を打ち出すことだろう。

稲わらが高濃度で汚染されていた**県産の、今出回っている野菜の安全性に関しては誰も問題にしない。きっと放射性物質は稲わらが大好物で、そこだけを目がけて降ってきたのであって、他の農作物も土壌も、川も、何も汚染されていないのだろう。きっと、そんなことを心配してそういう**県産の野菜を買わないチキンはオレ一人なのだろう。で、オレは、あのへんの海の魚も(心配で気持ち悪い、という気分は味に影響するし、つまり食事が楽しくないので)絶対に買わない。

そんなチキンなオレでも、ブログで自分の考えを書く自由はあるはずだ。そして自分の望みを書く自由もある。

世の中にこういう「私は絶対に買わない」的な個人の意見がもっと自由に溢れるようになり、それが連中の言う〈風評被害〉の元となり、そのせいで〈疑わしき〉食材がもっと売れなくなり、その全被害額がきちんとしかるべきソースから被害者に現金で賠償されることを望む。
その莫大な賠償額によって、「ああ、やっぱり原発は数字的に全然“合わねえ”なあ」とマフィアのみなさんに実感してもらうことを望む。
その意味で、これは〈風評被害〉などではなく、立派な〈実被害〉であることを認識してもらうことを望む。
好きな野菜も好きな魚も食わずに、そういう風に抗議することを、オレは選ぶ。

つまり、このブログもちゃんと監視してくれることを望む。〈お気に入り〉に入れてくれ。twitterも始めたから、エネ庁アカウントから遠慮なくフォロウしてくれよ。がんばれ日本政府♥