■最近、いただいたもの。グラシアス!
▶まず、敬愛するレゲエ・シンガー:リクルマイ(Likkle Mai)さんが、新しいシングルを送ってくれた。
(左)は、しばらく前に送ってくれていたのにお礼してなかった「My Woman / Home Sweet Home」・・・彼女の傑作アルバム『MW』からのシングル・カット。
そして(右)が今回のブラン・ニュー・シングル「Come Together for I & I / Dub Version」で、これは純正70年代ルーツ・ロック・レゲエ・スタイルのハード・ステッパー・チューン。ぐだぐだしてると胸ぐらつかまれそうなバス・ドラムの4つ打ちキックに、もりもりと暴れるベイス・ラインが高揚させる。そして彼女は、持ち味のみずみずしい上にキラキラした声で、嬉々として清流を泳ぐ魚のように歌っている。インディペンデントなフリーダム・ファイターに団結を促す、真摯でIあるメッセイジ。
B面のダブ・ミックスも、パワフル&スリリングで最高です。この曲では、多分サンバで多用されるアゴゴ・ベル(小型のカウ・ベルみたいな、でも円錐形のベルが2つ繋がってる打楽器)なんじゃないかと思うけど、そのレゲエではレアな音色が効果的に使われてて、バビロンの連中にはキャッチできないピュアな秘密の信号のように響くのだ。もうすぐ次のアルバムも発表されるそうなので(これはそのリード・チューンなんでしょう)、心身清めて、楽しみに待ってます。オブリガード。
彼女のオフィシャル・サイトで試聴可。
やっぱり、先進アーティストは7インチ盤作るよね。ワックスは音がいいぜ! MP3? 何それ。
▶もう1つのカムサハムニダは、鮮やかに脱サラをキメて、この春、千葉県は九十九里海岸を臨む長生村にインディペンデント“インドカリーと絵本のお店”こだまやをオープンした児玉 “K8” 雄大くんへ。彼が、同じ長生村にある、自家焙煎のおいしいインディペンデント珈琲屋KUSA.さんの珈琲豆を送ってくれた。
農作物としての豆の香りが残るように、毎朝少量ずつ焼き上げているというその豆は、箱をぐるぐる巻きに保護してあったエア・キャップを留めていたテープをひとすじはがした瞬間に、見えない煙のような珈琲の精が立ちのぼった、それはそれは香り高い、職人による逸品だ。淹れているとき既に満ち足りた気分になり、そして、嚥下後ものどの奥から鼻の方にうまい。テリー・サヴァラスも、一口飲んだらこっちに乗り換えるね。グラアッツェ。
その児玉くんは、朝日新聞でも紹介された『K8』という社会派で“ロック”なインディペンデント雑誌の発行人でもある。すなわち、どうやって生きるべきか、声に出しながら考えているカリー系活動家である。
その彼の供するカリーを、東京の仲間たち(オレの仲間は仕事で必要な人間以外、ほぼ誰も自家用車など持っていない)は、レンタカーを借りてまで、はるばる食べに行っている(レンタカーを借りるくらいの金は持ってるらしい)。オレもいつの日か、真似してみたい。