■今週土曜、第7回の“ツイッターデモ”に行く。
そもそも見知らぬ者同志だった人たちが、脱原発の思いひとつで twitter でつながり、デモをオーガナイズした・・・つまり一般人が作り、一般人が参加するためのフレンドリーなデモ。
20年近く渋谷・青山・原宿の街はまあまあ見慣れたつもりだったけれど、あるときその車道をゆっくり歩いてみたら、知っていたつもりだった街並みが随分と違って見えて驚いた。昔、毎日通っていた渋谷の街すら、その一面しか見えていなかった。
今、この国で普通に暮らしていて、この国のことがどれだけ見えているんだろう?
それってTVのチャンネル数が2倍になったら2倍よく見える、という種類のものなんだろうか?
・除染は原子力村の新しい収入源になっています 小出裕章(仏 ル・モンド 12/08)
京都大学原子炉実験所の小出裕章助教は、日本の原子力分野で最も注目される人物の一人だ。日本政府の原子力政策に異を唱えたために、他の同様の考えを持つ科学者たち同様、ほぼ40年間にわたって科学界の「牢獄」に閉じ込められてきた。小出助教は何の責任も任されず、少しの予算しかあてがわれない「助手」に留められてきた。
・未来の世代は、私たちに聞くと思いますよ。あの時お前は何をしていたと 小出裕章(TOKYO FM 12/14)
要するに原子力発電所というのは危険過ぎて、都会ではその危険を負えないと。だから過疎地に原子力発電所を建てて、電気だけは都会でもらうという、それを続けてきたのですね。
・杉並・小学校の芝生シート セシウム9万ベクレル検出(東京新聞 12/14)
東京都杉並区立堀之内小学校の芝生の養生シートから、一キログラム当たり九万六〇〇ベクレルの放射性セシウムが検出されていたことが十三日、分かった。埋め立て処理を容認する国の目安、一キログラム当たり八〇〇〇ベクレルの十倍以上。
・阿武隈川から海へ1日500億ベクレル 放射性セシウム(朝日新聞 11/25)
福島県中央部を流れる阿武隈川から海に流れ出る放射性セシウムの量が1日あたり約500億ベクレルにのぼることが京都大、筑波大、気象研究所などの合同調査で分かった。福島第一原発事故に伴い、東京電力が4月に海に放出した低濃度汚染水のセシウムの総量に匹敵する。専門家は継続的な監視が必要としている。
・西日本でもセシウム検出 文科省、汚染地図作製へ(朝日新聞 11/26)
東京電力福島第一原発の事故で大気中に放出された放射性物質が日本全土に降り注いだことが、25日に発表された文部科学省の調査で裏づけられた。第一原発から約1700キロも離れた沖縄県を含む45都道府県でセシウムが観測された。半減期が2年と短いセシウム134が全地域で見つかっていることから、文科省は「第一原発事故からの降下物」と判断している。
・放射線測定器「文科省は数値改ざんを要求してきた」(日刊ゲンダイ 12/09)
設置業者が怒りの告発――「文科省が放射線測定器の数値“改ざん”を求めてきた」――。福島の小学校に放射線測定器の設置を進めてきた業者が怒りの告発だ。
・脱原発ビジネス本格支援 城南信金・吉原毅理事長に聞く(東京新聞 12/14)
城南信用金庫(東京都品川区)の吉原毅理事長は本紙のインタビューに応じ、「脱原発にかじを切ることで、新たなビジネスを生み出す」と述べ、取引先の中小企業が開発した節電商品を手始めに「脱原発ビジネス」を積極的に支援していく考えを明らかにした。
土曜のデモ会場では新しいTシャツも販売されるそうだ。オレも1枚買おう。(このTシャツが欲しいから行ってみる、というだけの動機だって何が悪かろう?)
そういえば、デモに行って恋人ができた人もいて、「今回の原発事故が起きなかったら、私たち知り合わなかったよね」という会話も聞いたことがある。不幸の中からポジティヴなものを紡ぎ出す力は人間の才能である。原発マフィアは、今、何よりそれを恐れているだろう。だから、楽しもう。