12.06.2011

メガバンクから城南信用金庫へ口座を移すアクション

■城南信用金庫が4月に事実上の“脱原発宣言”を行ったことは大きなニュースになったから、当然ぼくも知っていた。



そして先週土曜の東京新聞朝刊の1面の記事(↓)を見て、「あ、オレも来週、城南信金に家の口座を移そう」と決めた。

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これまで家賃とすべての公共料金を引き落とすための口座を、ただ単に地理的な利便性から三菱東京UFJ銀行に置いていた。が、そのメガバンクが、長らく法人税を免除されながら、自分たちがうまいことやるために都合のいい政治屋に献金することは許されており、そのくせ預金者には低金利を強い、貸し剥がしをし続け、三菱東京UFJにいたっては、オレの預けているお金をオレの全く支持できない企業に融資しているほか、シオニスト企業のディズニーと提携して通帳にディズニー・キャラクターを印刷し(もちろん、オレはそんな通帳は拒否したが)、他にも個人的に腹立たしい体験も数回あり・・・ということでそのうち口座を閉じてやろうと思っていたので、一石二鳥だ。

もちろんオレひとりが三菱東京UFJから預金を引き上げたところであっちは痛くも痒くもないわけだが、同じことを大勢がやると、様子はちょっと変わってくるだろう。ヨーロッパでは去年から、メガバンクから大勢で一気に預金を全額引き出して意志を表示する市民アクションが浸透し始めている。あなたが新自由主義経済の仕組みに賛同しない場合、そのことを地元の政治屋に陳情したって何の効果もないどころか、話の意味さえ分かってもらえない可能性が高い。そんな無駄な時間を使うなら、ネオリベラリズムの血液をみんなで少しずつ止めにかかる方がずっと話が早い、というわけだ。

たしかに、公共料金や家賃、新聞代の引き落とし口座をすべて変更する手続きは面倒くさいが、とにかく3日前に報じられた城南信用金庫の英断に賛同する具体的アクションをとるべく、今さっき、口座を開けて来たところ。

ぼくのように、今まで信用金庫の存在意義を意識してこなかった人は、城南信金ホームペイジの「信用金庫とは」を一読することをおすすめしたい。

そこの〈概要〉にはこんな一説がある。

自由主義、個人主義に根ざした市場経済の進展により、損得やビジネスによる取引関係が拡大し、結果として地域社会や企業などの共同体が弱体化して、社会の連帯、モラル、活力が低下していますが、協同組織運動は、こうした近代の自由主義、個人主義を批判し、地域住民・中小企業・経営者や従業員の相互扶助を促進することにより、地域コミュニティーを再構築し、コミュニケーションを通じて、お互いの成長と育成を促進し、健全で良識ある社会の発展に貢献する社会運動であり、経済環境が厳しさを増す中で、信用金庫に対しても、こうした協同組織運動の精神を持った金融機関という本来の役割発揮の期待が高まっています。
また、〈銀行との違い〉には・・・

銀行が株式会社であるため株主の利益を優先するのに対して、信用金庫は地域の人々が利用者であり、会員となって、お互いが地域の繁栄を目指しながら取引を行うという地域機関ですので、利益第一主義ではなく、会員・地域社会の利益がまず優先されます。誰のための金融機関であるかという点が大きな相違点です
と、ある。
城南信用金庫の営業地域は:

東京都全域、神奈川県川崎市、横浜市、相模原市、大和市、厚木市、海老名市、座間市、藤沢市、伊勢原市、綾瀬市、平塚市、秦野市、茅ヶ崎市、鎌倉市、高座郡、愛甲郡
だが、この地域にお住まいの方/お勤めの方は、今の銀行からお金を移してみるのはどうでしょう? みんなでやれば、〈2方向〉に対する継続的なアクションとして、いい感じに機能するかもしれない。それによく考えると、こんな効率的なアクションって、他になかなかないでしょう!?