■アジズ・サハマウイ&グナワ大学の最新ライヴ映像を見つけた。
パリの《Radio Nova》の夕方の番組での、先週のスタジオ・ライヴの模様。
モロッコ生まれの彼が、フランス移住後に組んだオー・エヌ・ベー(オルケストル・ナシオナル・ドゥ・バルベス)の中心メンバーのひとりとして強烈なマグレブ・フュージョン・サウンドを引っさげてメディアに登場した1995年、ちょうどパリで彼らのフリー・ライヴを観て衝撃を受け、ファンになった。で、ONB自体はその後も何度か観たけれど、デビュー当時の爆発的な躍動感を凌ぐ演奏は聴かれず、今やアンサンブルが洗練され過ぎてしまった感が否めない。
その一方で、アジズ・サハマウイの初ソロ作品となった今年のアルバムは素晴らしかった。ここで見られる映像はアルバムの3曲目に入っていた「Ana Hayou(アナ・ハユー)」で、ベイスが沈んでいるのが少々残念だが、ゴツゴツと角張った生っぽいビート感にそそられる。サハマウイの太い歌と、他メンバーとの掛け合いもいいし、とにかく画的にカッコいい。つーか、夕方6時台にラジオをつけると、こういう生演奏が流れてくるなんていいよね。
アルバムのインフォ:
ここではアルバムのプロモ映像が観られます。
これも今年何十回も聴いたアルバム。出た当時、すぐにピーター・バラカンさんも『バラカン・モーニング』でプッシュしていた。