3.22.2012

今月、世に出た仕事

■昨日、昨年の311以降は原発問題とデモのお知らせなどがトピックの中心になってしまい、このブログ上であまりに普段の自分の仕事を紹介していないことにハタと気づいたので、忘れないうちに今月3月に世に出た仕事を紹介しておこう、という、今日のエントリーはそういう趣旨です。
(↓こんな風に、硬軟取り混ぜ、書いて、生きてます。どっちかに偏ると自分の精神内バランスが悪くなるので、こんな感じがちょうどいい……)

まずは、児玉雄大・編『Shall Weダンス?―3・11以降の暮らしを考える』(メディア総合研究所)

*概要
□サイズ種別:46判並製
□ページ数 160
□ISBN 978-4-944124-52-7
□価格 1,200円(本体)
□出版日 2012年3月6日
*内容
本書は、ミュージシャン、学者、文筆家、古本屋、なんとも名づけ難い職業?といった、ジャンルも生活背景も異なる人達の協力のもと、誰もが正解を持ちえない「3・11以降の暮らし」を考え、言葉を紡ぎ、語りを紡いだ、ひとつの物語である。 どう転んでも「死ぬまで生きる」のが人生。楽しいことも悲しいこともギュッと抱きしめながら、僕らは僕らの踊りを踊っていくしかないのかもしれない。だから、Shall we ダンス?
第一章 おまえの明日は誰が決める
「ストリートの思想からエコゾフィーへ」 毛利嘉孝
「自由とコミュニティーのこれから」 こだま和文×磯部涼
「てきやてき」 ハーポプロダクション
第二章 でも・デモ・DEMO
「One Step To Live」 Likkle Mai x Rumi 
「抵抗と理性のはざまで」 二木信
「『END : CIV』-問題解決法の選択肢としての、暴力直接行動の是非」 鈴木孝弥
第三章 終わりのないダンスはつづく
「龍二と忠治」 平井玄 
「気流の鳴る方へ」 気流舎店主


この本の中で、ぼくは話題のフランクリン・ロペス監督作品映画(これ)
に関して書いています。すなわち、政治が地球を破壊する行為に加担し、地球と我々の命をカネよりも遥かに軽んじている場合(今の日本がまさにそうですね)、かつ、市民が選挙に行き、陳情し、デモなどを行ってその暴挙を止めるよう頼んでも事態が何も好転しなかった場合、権力側の“狂乱”を止めさせ、我々の棲む地球を守るためには、最後は暴力に訴える以外にその術はないのではないか? というこの映画の主張について考えました。

とにかく、ぼくはこの本のぼく以外の書き手・語り手全員のファンなので、黙っていてもこんな本がタダで向こうから送られてくるのは夢のような話だ。

4月5日には渋谷《アップリンク・ファクトリー》で出版記念イヴェントあり。


次に文藝別冊『ボブ・マーリー』(河出書房新社)。この文藝別冊のムック・シリーズは〈赤塚不二夫、マイケル・ジャクソン、黒澤明、忌野清志郎、荒木経惟、グレン・グールド、石井好子、マーラー、梅棹忠夫、中上健次、マイルス・デイビス、花森安治、ジョン・コルトレーン〉などなど、錚々たる偉人たちを取り上げてきたが、とうとうそこにボブ・マーリーが仲間入りしたことがよろこばしい。


ぼくはここで〈プロテスト・シンガーとしてのボブ・マーリー〉というお題をいただき、嬉々としてモリモリ7000字ほど書いた。
ぼくの原稿の直前が、関西学院大学社会学部教授のおなじみ鈴木慎一郎さんによる「音楽と血と土地と~ラスタの来し方、行く末」と題されたテクストで、そこにぼくの「政治と宗教を包摂した〈バビロン・システム〉との闘い~プロテスト・シンガーとしてのボブ・マーリー」が続いている。慎一郎さんとぼくはそれぞれの文中で同じ曲の同じポイントを取り上げていたり、テクストの締めもほとんど一緒で笑っちゃうのだが、だからこそ、ぼくの少々血の気の多い断言的トーンと、慎一郎さんのクールで思慮深い筆運びとの差が露骨に出ている・笑。

先日、菊地成孔さんが持ち上げてくださったお陰で、ぼくをカタカナ表記に相当うるさい人物として認識してくださる方が出始めているようですが(それ自体、合ってるので、はい、結構です)、それなのにぼくのこのマーリーの文中にはカナ表記の不統一が生じている(!)ので自分のささやかな名誉のために言っておきますが、これはぼくのミスではないです。ついでに、目次部分のぼくの名前が〈考弥〉と誤記されていたり、送られてきた見本の表紙の角が折れていたりして、最初から読む気分がまるで盛り上がらなかったが、一旦(慎一郎さんの原稿から)読み始めたら止まらなくなってしまった。最後に出たんだから、そうでないとおかしい、と言われたらそれまでだが、知っている限り、日本で作られたマーリーの本でこれが一番面白いし、内容が濃く、つまらない水増しペイジがない。「自分はそんなマニアじゃないし…」というような人は、これ1冊でいいと思います。



最後に、ディスク・コレクション『ガール・ポップ』大久達朗監修(シンコーミュージック・エンタテイメント)。


昨日送られてきたばっかりで、さっきパラッとめくっただけだが、本の真ん中らへんを開けてみると、そのペイジに〈マルティカ〉〈ティファニー〉〈デビー・ギブソン〉〈エイス・ワンダー(パッツイー・ケンジット)〉が並んでいたりするので、「うわー、懐かしいなー」と思うか、「そんな本、今、読む意味あんの?」と思うか、「えーっと、一人も知りません」となるかに分かれるだろう。そういう分かれ方が、健全で、自然だと思います。

女性シンガーのアルバムだけ500枚以上(この本が“ガール・ポップ”という言葉にどう向き合っているかは書中に記されている)、それも1950年代から現在まで(パティ・ペイジからレディー・ガガまで)を扱っているこの本の中で、ぼくは60余枚のアルバムをレヴューしました。書いたのは・・・

リンダ・ルイス、ミニー・リパートン、トレインチャ、メイシー・グレイ、リサ・スタンスフィールド、アーマ・トーマス、パトリース・ラッシェン、ア・テイスト・オヴ・ハニー、カーリー・サイモン、ジャニス・イアン、エディー・ブリッケル(&ニュー・ボヘミアンズ)、トリスタン・プリティーマン、ヴァネッサ・パラディ、トレイシー・チャップマン、テクサス(シャーリーン・スピテリ)、ベス・オートン、ベス・ギボンズ、フェアグラウンド・アトラクション、ダナ・グローヴァー、ヴァネッサ・ダウー、アンナ・カリーナ、ジャンヌ・モロー、フランソワーズ・アルディー、ケレン・アン、エレナ(・ノゲーラ)、エンゾ・エンゾ、ヌーヴェル・ヴァーグ(バンド)、アトランティック、アクセル・レッド、テリ・モイーズ、ナティーヴ、コラリー・クレマン、カミーユ、ヤエル・ナイム(あ、今夜『最後から二番目の恋』最終回だ!)、アングン、カルラ・ブルーニ、インディ・ザーラ、アヨ、ミリー(・スモール)、クロディーヌ・ロンジェ、ミスティー・オールドランド、キス・オヴ・ライフ、マリア、ガブリエラ・アンダース、ノラ・ジョーンズ、バーシア、アストラッド・ジルベルト、ビョーク、カーラ・ボノフ、マリアンヌ・フェイスフル、ブリジット・バルドー、ジェーン・バーキン。以上(同一アーティストでアルバム2枚、3枚レヴューした人もいる)。

これ、編集サイドから音をドーンと渡されて、「聴いて、書いて」と言われたわけではなく、全部自分のCDラックに入っている所有物をレヴューしています。正確に言うと、ラックに収まっていたのは昨年の311までですが。壁に針金でしつこく留めていたラックが地震の揺れで見事に倒れたせいで、怖くてそれ以降CDを床に山のように積んでおいた中から探し出したものです。この仕事で一番大変だったのは、その山からCDを探すことだった。聴いて書くのは、それは、楽しい仕事でした。で、つまりこの人たちはみんな大なり小なり好きな歌手なわけですが、中でも最もファナティックに愛しているのはリサ・スタンスフィールド。


3.21.2012

夜は好機である

■《DOMMUNE》エンジンのWeb版《ele-king》に、フリーライター(remix、VOL、スタジオ・ボイス、共同通信……)で、ZINE『砂漠』同人の一色こうきくんが、『だけど、誰がディジーのトランペットをひん曲げたんだ?』の素敵な書評を書いてくれました。

みなさん、是非ご一読を!



(しまった! オレ、このブログで『砂漠』を紹介してなかったことに今頃気づいた! 同ジンの第1号〈特集・食べる〉で「悲しい食べ物」というエセーを書きました……おせえよなー)


3.20.2012

『フクシマのうそ』

■『フクシマのうそ』と題されたドイツZDFのルポルタージュを観た。

黙ってろ、何も喋るんじゃねえ(Shut'up an' say nothin')。
日本の原子力マフィアは、そういう三流ハードボイルド劇画のチンピラの科白のような分かりやすい文句で、原発に問題を呈した人たちをドツいてきたらしい。
まずはそんな連中の手口(圧力、恫喝、復讐)が描かれている。そのことをこの国の元首相:菅直人と、元福島県知事の佐藤栄佐久が明言している。

それ自体極めてグロテスクな話だから、ここまで観ただけで充分に寒気がしてくるが、……20分以降には今後の最悪の可能性(ハルマゲドン !!!)が語られる。

そして、予想されている首都直下型地震がもたらす危険性に関する専門家の見解を聞けば、「あなたは原発を存続させることに賛成ですか? 反対ですか?」の問いを立てること自体、狂っていることが分かる。そのことが分かっていないのは、本当に狂っているヤツらだけだ。
(ZDFのジャーナリストが、番組の最後に東電に投げる質問と、それに対する東電の“答え”を心して聞かれたい。これが落語なら、落語史に残る最高のオチだ)

心臓の悪い人は観ない方がいい、と言いたいところだが、“この国を愛する”(なる概念を持ち合わせている)人こそ、観ておかなくてはならないだろう。後年、「あの時、もっと怒っておけばよかった……」ということにならないために。

とにかく、今これを観て、さらに数年後、数十年後に、このルポルタージュがどれだけ正しかったのか、観返して確認できる人の数が、今と同じでありますことを。


ドイツZDF フクシマのうそ 投稿者 sievert311

3.18.2012

3.11の東京に響いた追悼と怒りの音

■なんと自由なのだろう、
なんと真っすぐなのだろう、

長く音楽の世界で仕事をし、数多の音楽が生まれる瞬間に立会ってきましたが、こんなにも自由で、真摯な音に出会ったことはありませんでした。

……という書き出しで始まる録音技師:新島誠さんのブログ《Across the Street Sounds》を紹介します。
最近のドラム・ブロックの音を「3.11以降に現出した、日常に存在し、いまの風俗文化を象徴する、音風景、サウンドスケープ」と定義される新島さんは、いつもデモでドラム・ブロックの音を録音して公開されています。そして先週の日曜311の音も。

最初に引用した新島さんの文章は、次のように続いています。

あの日から一年が経ち、出掛けた日比谷公園。マーチング・バンドがまず奏でたのはアメイジング・グレイスでした。下の音源を聴いていただければ一聴瞭然なのですが、ブラス楽器を扱う上級者もいれば、初心者もいます。まず、そういう者たちが協調しひとつの音楽を奏でる行為に、そしてそれを為す心の在り方に打たれます。
続いて、この日のために用意された「追悼と怒りのテーマ」。厳かな足取りを想起させるシンプルなつくりのなかから、時折トランペットの矢が放たれ、ガイ・フォークスの仮面のような不気味さでトロンボーンが嗤います。
このテーマは、わたしにグレゴリオ聖歌の「ディエス・イレ=怒りの日」を想起させます。殊に一音一音を存分に延ばしたベルリオーズの引用を。
審判されなければならぬ者は何処だ。

(すみません、結局全文引いちゃいました)




みなさんには、是非新島さんのブログ《Across the Street Sounds》の他のエントリーも見て欲しいと思います。



先日、これも新島さんがアップしてくれた2月の《怒りのドラムデモ》の音源を爆音でかけながら愛知産キャベツを千切りしていたら、添えていた指の爪に派手な切り込みを入れてしまいました。みなさんもご注意下さい。


3.13.2012

「デモの権利を認めてやるよ」と言っている体制の顔は少々引きつっていて、実は、脇に汗をかいている。

■この表題と以下の文章は、『暇と退屈の倫理学』の國分功一郎さんが、スタジオジブリ小冊子『熱風』2012年2号「デモ」特集号に寄稿した「パリのデモから考える」からの抜粋である。

*****

デモに参加する人が高い意識を持っている必要などない。ホットドッグやサンドイッチを食べながら、お喋りしながら、単に歩けばいい。民主主義をきちんと機能させるとかそんなことも考えなくていい。お祭り騒ぎでいい。友達に誘われたからでいい。そうやってなんとなく集まって人が歩いているのがデモである。
(中略)
デモのテーマになっている事柄に参加者は深い理解を持たねばならないなどと主張する人はデモの本質を見誤っている。もちろん、デモにはテーマがあるから当然メッセージをもっている(戦争反対、脱原発…)。しかし、デモの本質はむしろ、その存在がメッセージになるという事実、いわば、そのメタ・メッセージ(「いつまでも従っていると思うなよ」)にこそある。このメタ・メッセージを突きつけることこそが重要なのだ。

(全文はこちら)
http://ameblo.jp/philosophysells/entry-11190461401.html

*****

ぼくは去年の311以前からデモに行っているし、原発が全部止まってもデモには行き続ける。デモが好きだからだ。その理由を國分さんは明快に言葉にしてくれた。




とはいえ、我々にはこの日曜のこんなデモのやり方も必要だったし、そのデモがまた素晴らしかった。こういうデモを作っていると、ある“特定の”連中の脇の汗染みがまた少し大きくなる様子が目に浮かんでくる。いいぞ、この調子だ、と思う。

いいデモは、そのメタ・メッセージを遠景にプンプンさせながら、ピンポイントのメッセージの剣先で、巨大でどす黒い物体にグサリと切り込んでいる実感が持てるものだ。

だからデモは実にいい。“最悪の事態”にあってなお、「連中の言いなりにはならない」ことをみんなで確認しあい、その強烈なポジティヴィティーを、それぞれの街の目抜き通りに現出させることができる。

3.10.2012

The 311

■去年来、〈311〉には定冠詞が付くようになった。
同時に〈TEPCO〉は、関東地方に電力を供給するだけの会社から、世界中にスキャンダルを供給する会社になった。
人として、人の死を悼み、同時に人の作為を呪わなくてはならない、やるせない記念日になり、明日がその第一回だ。


日本中でこれだけのアクションが予定されている。

ぼくは、《東京大行進》と、 《3・11原発ゼロへ!国会囲もうヒューマンチェーン》に参加する。

*******
3.11東京大行進
-追悼と脱原発への誓いを新たに-

―――――――――――――――――――-
2012年3月11日に追悼と脱原発への新たな誓いと共に歩く大型デモを開催します!
デモの後は「3・11原発ゼロへ!国会囲もうヒューマンチェーン」に合流、国会議事堂を人間の鎖で囲みます。
日時:2012年3月11日(日)
集会開始:14:00 黙祷:14:46 デモ出発:15:00(※少雨決行)
集合場所:日比谷公園中幸門(日比谷公会堂裏)
日比谷公園中幸門:千代田線・日比谷線「霞ヶ関駅」C1出口より200m、丸の内線「霞ヶ関駅」B2出口より300m、都営三田線「内幸町駅」A7出口より150m
主催:首都圏反原発連合
協力:3・11再稼働反対!全国アクション/さようなら原発1000万人アクション
※予定は変更する場合もありますので、HPでご確認をお願いします。
※国会議事堂近くで流れ解散予定、デモ終了後ヒューマンチェーンに参加できます。
●雨天の場合は雨具のご用意をお願いします。
●初参加の方も是非ご参加下さい。
●団体やグループでご参加の場合は、なるべく前もってお知らせ下さい。
◆デモのブロック(テイダン)の紹介
コール・ブロック→ドラム・ブロック→PRカー・ブロック→ミュージック・ブロック→ファミリー・ブロックの順番で出発します。お好きなブロックにご参加ください!
●コール・ブロック
先頭は「脱原発」の大団旗と追悼をあらわす白い花。シンプルにスピーチやコールをしながら歩くブロックです。
●ドラム・ブロック
先頭にマーチングバンドが登場!
ドラムや鳴り物持参のかたはマーチングバンドの後の「怒りのドラムデモ」のバナーにお集まりください!
●PRカー・ブロック
街宣車を先頭にした伝統的なシュプレヒコールや
旗などのブロックです。
●ミュージック・ブロック
3.11への色々な思いを音楽で表現します。
サウンドカー出演アーティスト:
ジンタらムータ/Likkle Mai(リクルマイ)
●ファミリー・ブロック
お子様連れやゆっくり歩きたいかたは
「安心安全な未来をこどもたちにオーケストラ」と
「エネルギーシフトパレード」のキリンが目印の
このブロックにご参加ください。


福島現地で大集会が行われ、世界各地でも原発NOのヒューマンチェーン
が取り組まれる3月11日。東京でも、再稼働ではなく「脱原発」を政治決
断させるためのアクションに取り組みます。
【3月11日(日)】
16時 社会文化会館前(有楽町線・半蔵門線「永田町駅」)に集合
※社会文化会館地図 http://www.tokyohomeless.com/body2-20.html
☆18時~19時 首相官邸前アクション(要請書の提出など)
※人間の鎖、官邸前アクションから参加される方は、永田町駅または
国会議事堂前駅から合流してください。
【呼びかけ】 3・11再稼働反対!全国アクション
[連絡先]ピープルズ・プラン研究所
(TEL) 03-6424-5748 (FAX) 03-6424-5749
(E-mail) contact@2011shinsai.info
【ウェブサイト】 http://nonukes.jp/
【ツイッター】 @311nonukes
【協力】 首都圏反原発連合

2.27.2012

2.19 脱原発杉並デモの素敵な写真集

■江上賢一郎くん―Indipendent Researcher (art and social movement)/Photographer―が撮った写真のアルバムが、彼のfacebook上で公開された。


ロンドン大学ゴールドスミス校で文化人類学を学び、集団的表現としてのアート/アクティヴィズムを研究している彼は、今は福岡に暮らし、〈Urban Potlatch〉というアート・アクティヴィズムのワークショップ・シリーズもオーガナイズしている。
彼とは、2008年G8洞爺湖サミット時に世界中からアクティヴィストが集まって北海道で抗議アクションを行った際の拠点となった反G8キャンプでテントをシェアして以来のつき合い。フィールドワークの一環で、こうして東京にもしばしば来てデモの写真を撮って見せてくれるのだが、彼のデモの写真はいつも独特のほんわり感でデモ列の中のポジティヴなエネルギーを絵に凝固させている。彼はぼくが参加しているドラム・ブロックのやっていることも評価してくれるし、ぼくは彼のこうしたたまの写真を楽しみにしている。

で、今回の杉並デモの写真、facebook にアカウントがない人は見られないのだろうけど、現在は多くの人がアカウントを持っているのではないかと思うので、紹介します。

写真についている彼のコメントがまたいい!
このペイジに行けない人にも読んで欲しいので、コメントだけペイストさせてもらおう。

有象無象の祝祭空間が路上に現れた2.19脱原発杉並デモ。小さい子供からお年寄りまで、つまり人間のあらゆる生の時間が、澄み切った冬空の下に集い、共に歩いていく姿がそこにあった。原発のない世界を求めることは、この世界を一時的に引き継ぎ、そして未来へ受け渡す私たち人間の共通の「使命」からすればあまりに真っ当な要求であり、子供を生み育てることを不可能にするような文明に対する決定的な拒否でもある。ここには、あらゆる世代を超えて歩き始めた人たちがいた。数年前から僕はそのような多くの素敵な人たちと東京の路上の上で出会ってきた。路上での出会いは、ほかのどのような場所での出会いとも異なる感覚を伴っている。それは、まるでもう一人の私と出会うような感覚であり、僕はそれを「コモンとしての私たち」に出会う喜びだと考えている。この「コモンの喜び」を手放さない限り、私たちは時と場所を超えてもなお世界のあらゆるところで共に歩いていくことができるのだろう、そんなことを考えながらピカピカに光る冬空の下を歩いていた。

これを読んで目頭がジンとした。
こういうデモに参加していると、オマエらふざけてんのか? 遊んでんのか? 騒ぎたいだけじゃねえか! 的な批判を浴びることがままあるのだが、こういうデモでこそはっきりと感じ取れる〈ピカピカに光る空の下を歩いている感覚〉にかけがえのないものがあるのだと、主張したい。
ぼくたちは、そこに絶対的な希望を見いだしているのだと。
だから抗議のためのデモなのに、自然に笑みがこぼれたり、踊り出したくなったりするのだと。

2.24.2012

NO NUKES ! ALL ST☆R DEMO 3 - 2012.2.25

■原宿一周。ラフォーレ原宿から千駄ヶ谷方面に北上、千駄谷小学校まで行って山手線まで下り、原宿駅竹下口を通るレア・コース。

02/11《 さようなら原発 1000万人アクション(http://sayonara-nukes.org/ )》で、明治通り〈ラフォーレ原宿~竹下口〉間を歩いたときには軽く衝撃を受けた。渋谷の街中はこれまで何十回もデモで歩いているから、週末の渋谷(の歩道)を歩いている人たちの“感じ”をだいたい肌で知っているが、すぐお隣の原宿エリアに棲息する人たちの雰囲気が渋谷とかなり異なるということを(原宿にはなかなか用事がないので)久しぶりに思い出した。

すっかり子供の街になってしまった、と大人たちに散々嘆かれた渋谷よりも遥かに若い。特にラフォーレ原宿とJR原宿駅間を対角線とした一帯は、今も昔と変わらず、毒々しく、かしましい子供の園である。いろんなものをモリモリぶち込んだクレープを頬ばりながら、きょとんとしたリスのような目でデモ隊を見つめていた“ナウなヤング”の群れを見たときに、こういうところを歩くデモは新鮮でいいなと思った。新鮮、というのは、いつもの新宿・渋谷 etc. とは違う視線を浴びることの意味を感じた、ということだ(デモンストレイションというのは、常に、見られることの意味を感じ続けられるものでなくてはならない)。

オレも20~25年前には、恋人と原宿をデイトして、バナナとかチョコレットとかホイップ・クリームでパンパンになったクレープを二人で一口ずつ食べながら歩いたし、スカタライツの流れる当時最先端の古着屋でジーンズやレーヨンのアロハ・シャツを買ったし、耳にピアスの穴も開けたし、ビートルズやローリング・ストーンズの海賊盤も買ったし、もっと違法なものも買った、括弧抜きのナウなヤングだった。あの頃、そんなデイト中に政治イシューのどんよりしたデモ隊に出くわしたら、きっとそいつらを見下したんじゃないかと思う(バカで哀れな大人たちめ!)。

でも、そのときのデモが、原発事故と放射性物質“大拡散”後の、脱原発を唱える、活き活きとしたデモだったら、オレはそのデモをどう感じただろうか? と、先日〈ラフォーレ原宿~竹下口〉間を歩きながら考えていた。

明日もデモ日和(雨でも雪でも)だが、そのうえ、コースが特に楽しみだ。
もし天気が悪かろうと、大勢の“ナウなヤング”が原宿にごった返していますことを。


NO NUKES MORE HEARTS
NO NUKES ! ALL ST
☆R DEMO 3
★主催:No Nukes More Hearts 
★協力:Loft Project / 楽器・音響.Com 
★協力参加:Twitnonukes / 原発Block Djs(Digitalblock) 
☆サウンドカー2台出動します!!!!!

原発0へ! 再稼動反対!
2012
年をエネルギー政策転換の年に!!!!!
★日時:2012年2月25日(土) 雨天決行
★時間:集会1部 12:40~ デモ 13:40~ 集会2部 14:50~16:20
★集合場所:代々木公園けやき並木・渋谷側 最寄駅→JR 渋谷駅・原宿駅 (徒歩10分)
★主催:NO NUKES MORE HEARTS
★協力:LOFT PROJECT / 楽器・音響.com
★協力参加:TwitNoNukes /
原発BLOCK DJS(DIGITALBLOCK)
◆集会 (敬称略・順不同)
司会:山下陽光 (素人の乱)
スピーチ
☆山川健一(小説家・東北芸術工科大学教授)
☆花房浩一 (フリーランスジャーナリスト・photographer)
☆阪上忍(ふくろうの会)
☆平野太一(TwitNoNukes)
☆本橋一美(原発BLOCK DJS / No Nukes for Kanagawa )
☆「首都圏反原発連合」アピール
☆Misao Redwolf(イラストレーター/NO NUKES MORE HEARTS 主宰)
ライブ
☆RANKIN TAXI with H.G.P GIRL
☆新月灯花
☆謎のクラウン楽団(仮)
☆くにたちポルカ
☆大森 洋平

◆デモ
デモコース
13:40
出発:代々木公園けやき並木・渋谷側~公園通り~勤労福祉会館左折~神南郵便局前~宮下公園左折~明治通り~ラフォーレ原宿~竹下口~原宿警察署~千駄ヶ谷小学校左折~外苑中学校~竹下口~原宿駅前~神宮橋右折~代々木公園けやき並木・原宿側 15:50  (約3.4キロ)
ドラムブロック、サウンドカーブロック、コールブロック、お好きなブロックでご参加ください!
山本太郎さんも参加します!
●サウンドカー2台出動します!
★NO NUKES MORE HEARTS
RANKIN TAXI
悪霊&DJ KOTA from illeastrecords
詳細は:

2.16.2012

レディー・ガガへの手紙

■2・19 脱原発杉並デモへの参加呼びかけ




脱原発杉並デモ


2012年2月19日 蚕糸の森公園(丸ノ内線 東高円寺駅 徒歩1分)
13時集会スタート! 13時30分デモ出発!
ゴールはJR阿佐ヶ谷駅付近

みんな、今度の日曜、このために空けておこう。


2.09.2012

02.11 怒りのドラムデモ @新宿

■今週土曜、宵の口の新宿に集まろう。


★このデモは、2011年3月11日以後に始まった反原発デモです。

これまで様々な場所で原発に対する抗議のデモが行われてきました。それらのデモ参加者のなかに、鳴りもの(太鼓をはじめ、様々な楽器)を持つ人が多くいる事がわかってきました。
このデモは、「原発いらない!」という声とともに、抗議の音を叩き付けるデモです。

スネア・ジャンベ・タム・和太鼓・シンバル・空き缶・その他の管楽器・弦楽器・笛・盆踊りの和太鼓・自転車のベル・ブブゼラ・カズー・ドラム缶・一斗缶・クッキー缶・なべ・フライパン・ゴミ箱・ダンボール・ラジカセ・バケツ・洗濯板・風鈴・その他の楽器をお持ちの方はもちろん、楽器をお持ちでない方も、プラカードで参加の方も、手ぶらでの参加も、もちろん歓迎です!!

2012年2月11日土曜日

17:45 柏木公園集合 (新宿区西新宿7丁目14) JR新宿駅から徒歩7分
18:00 デモ出発
19:10 新宿区役所前遊歩道内流れ解散予定 ゴールデン街すぐそば!

コースはこちら

*参加者の皆様へのお願い*
新宿区から柏木公園をお借りする際、公園内と、紫色で示した信号までの区間(コースを参照ください)は鳴りものは鳴らさない事が条件で、公園をお借りしました。
付近に住宅や病院もある事から、参加者の皆様にはあらかじめご理解ご協力のほどよろしくお願い致します。

【呼びかけ文】

震災、津波、原発事故から、もうすぐ一年を迎えます。
東京の街では、「事故は収束した」という野田総理大臣の言葉を信じたい・・・そんな空気があたりに漂っているように感じます。
しかし思い出してみてください。2012年1月1日、午後2時半頃、東北関東を中心に強い揺れの地震がありました。
それは北は北海道、南は広島まで揺れる大きなものでした。それは地震から始まったこの一連の震災~事故までの流れが
「まだまだ全然終わっていない」と感じさせるのに十分な恐怖のフラッシュバックのようでもありました。
そうです、まだ終わってはいないのです。
土壌汚染は深刻化し、海洋汚染もホットスポットが見つかり始めています。
これを読んだあなた自身が、家族が、好きな人が、友達が、これから出会う誰かが、これから生まれてくるたくさんの命が、危ないんです。生きるという可能性を奪う事になるのです。
原発絶対反対!再稼働絶対反対!
私たちは、稼働している全ての原発に可能な限り早期の停止と廃炉を求めます。


主催:怒りのドラムデモ実行委員会(A.K.A.ドカドカうるさすぎるマーチングバンド)
問い合わせ: drumsofprotest[at]gmail.com(メール送信時は、[at]を@に変えて送ってください)

2.06.2012

テレフォンレディ大募集!

■仲間 ochun99 さんのフォト・ライブラリーより、小塚類子さん(http://www.moon.sannet.ne.jp/ruiko/ )のティッシュ写真を勝手に転載。


こういうティッシュならどんどんもらって人にあげるね(どこで配ってんだろ? ochun99 さんのコメントにも同感です)。三軒茶屋駅前で配ってるティッシュ、つまんねえんだもん。鼻うがいを体得したら風邪ひかねえから鼻水も出ねえし、パチンコ屋にも興味ねえし。あとオレ眼鏡派だから、コンタクトレンズの割引券もいらね。


〈追記〉

早速、小塚さんからご連絡いただきました。
このティッシュは小塚さん個人ではなく、オカンによる集団〈オカンドウジン〉で作ったものとのこと。

(twitter)
(ホームペイジ)

あ、〈オカンドウジン〉の名前は知ってました。

『原子力のない 暮しの手帖』のことも。


(このジンの中身は上記リンクでご覧下さい。このタイトルに含まれてるのであろうアイロニー、同感です)

で、例のティッシュはデモで配ってたんですって。
まだあったら、今度ください(裏面も見たいす)。

2.02.2012

ナメられてるにもほどがある

■ナメられてるにもほどがある / ジェロニモレーベル

もうオレらは心の底から笑えない 
放射能 バラ撒いた国で
逃げるのか? 残るのか?
そのキャベツ買うのか?
そこらじゅうで引き裂かれてる

当ブログがプッシュする、キレてるジェロニモレーベルの新曲。
全てのラインにこの国の、この麗しい1年がじっとりと書き込まれている。
つまり、ほとんどすべてがパンチ・ラインだ。

こいつをガツンと喰らうのか? 
それとも ベロベロ、ナメられ続けるのか??



ジェロニモレーベルwebサイト http://www.gernm.com