12.22.2009

気持ち悪い音楽を耳にしないための気持ちのいい運動の勝利!

ここで伝えた《Rage Against the X Factor for Xmas no.1》の結果が出た。見事にレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの「Killing in the Name(その御名のもとの殺戮)」がクリスマス・ウィークのUKチャートの1位を獲得。胸のすくようなニュースだ。

運動発起人のFacebook のページでもおおよろこび。

さらに、この運動に参加してRATMの曲を購入した人たちにホームレス支援のチャリティーも呼びかけ、多額の寄附金を集めることにも成功した。要はクリスマスに気持ちの悪い権力が生み出した音楽をなるべく話題に(耳に)しないための運動をしながら、それが単なる“マス・メディア・パワー嫌いのエゴ集団”の叛乱としてではなく、社会的弱者を救済する運動と同調するものの考え方であることを示したことで、この運動はますます意味のあるものになったと思う。だいたい、金のある連中がその権力で“急造ヒット曲”と“話題”を作り上げ、それが共犯マス・メディアのパワーによって、一気に国中それ一色にしちまうなんてのは、“純真”なティーネイジャーを洗脳する、音楽の毛皮をかぶったファッショだよ。

で、この〈勝利〉の報道を日本語のメディアで探したら、すぐにMTV JAPAN のニュースが見つかったんだけど・・・

(ことの経過を報じたペイジ)
(運動の〈勝利〉を報じたペイジ)

このMTVの報道じゃ“今週のNo.1ソング”になった「Killing in the Name」の歌詞の内容とか、この曲が“課題曲”に選ばれたことの意味をな~んにも報じてないのね。話の肝がすっかり抜けてる、中身が全部カラのマトリョーシカみたいな報道だけど、ま、MTVもユダヤ・マネーによるイスラエル支援企業だからね、この曲の内容や曲のできた背景なんかについて詳しく触れるのは、自分の首を自分で締めるようなもんだわな、そりゃ。むしろレイジがこの曲に込めた怒りの矛先の一部に自分が入ってたりするわけだからね。こういうハンパな子供だましの報道をしなくちゃならないMTVさんもつらいわな。オレはMTVなんか見ないから分かんないけど、つうことは、もしかしてパレスチナ問題を知らない日本の“純真”なノンポリ・ガキんちょ向きの番組なんかを作ってらっしゃるのかしら。