9.09.2010

医薬品としてのマリファナ

■今年の《マリファナ・マーチ2010》のエントリーでも書いたが、大麻は“善悪の観念を含む、基本的な社会通念”を理解できる一般成人に対して、厚生労働省やオマワリ連中から〈ダメ。ゼッタイ。〉などと頭ごなしに指導されなくてはならない筋合いのものではない。

以下の映像は、この8月、米国でまずはカリフォルニア州サクラメントのFOX 40 TV からオン・エアが始まった、初のオフィシャルな医療マリファナの30秒CMである。
作って流しているのは〈CannaCare〉で、“medicinal marijuana” の知識を患者や政界に広め、患者を支援する団体。



このTV-CMのテロップには、以下の、大麻が有効に作用する疾患名の一部のリストが記されている:

カンナビス(大麻)は——

・糖尿病の、
・慢性の痛みの、
・高血圧症の、
・アルツハイマー病(認知症)の、
・睡眠中無呼吸症の、
・関節炎の、
・C型肝炎の、
・MRSA感染症(抗生物質の効かない黄色ぶどう球菌による病院内などでの感染症)の、
・骨粗鬆症の、
・HIV / AIDS の、
・ALS(筋萎縮性側索硬化症/治癒のための有効な治療法が確立されていない神経変性疾患)の、
・線維筋痛症(全身に恒常的な激しい痛みがある)の、

苦痛を軽減する。

なんだか難しい名前の病気が多いが、たとえば肩こりや背中・腰の痛み、睡眠障害、夏バテなどによる食欲減退、便秘など、日常的な問題の一時的な改善には結構な即効性があることも知られていますね。