4.15.2011

石田昌隆写真展 MUSICIANS IN THE SAME ERA 1986-2004

■石田昌隆さんの写真展、おととい行ってきました。
スゲー楽しかった !!! 


石田さんの著書『オルタナティヴ・ミュージック』(ミュージック・マガジン/↓↓↓)に使った写真の「オリジナル・データをインクジェット・プリンタでA3に出力したものです。銀塩プリントでは再現し得ない豊かなトーンが出せたと思います」ということで期待していたのですが、なるほど、あの例の〈RAW〉な石田ワールドが、さらに一段階、ドロリ、ぬるり、ガツンと迫ってくる、石田ファンの音楽好きにとっての至福の空間がそこにありました。
石田さんの好きな被写体のあり方と、その被写体自体から放たれるオーラのちょっとしたゆらぎ(ゆらいでいない人/写真もあるけど)とが、石田さんの鋭い機動性でつかまえられた一瞬に凝固した、麗しい〈紙ジャーナリズム〉の力を再確認させられます。
壁にプリントがペラリと貼ってあるプレゼンテイションも、何物にも囲まれたり飾られたりしない〈紙というメディア〉のプリミティヴな存在感を際立たせていて、紙好きは、こうでなくちゃね! と、足を踏み入れた瞬間に膝を打つ。

場所は南青山三丁目交差点(ベルコモンズ)から千駄ケ谷にのぼっていく外苑西通り沿いの〈タンバリンギャラリー〉。昼間こんなところを歩くことはめったにないのでぶらぶら散歩しながら行ってみると、西日の差し込むギャラリーの奥のテーブルでは、石田さんとサラーム海上さんが緑茶を飲みながらおはぎを食べている、というレアな場面に遭遇。そこに混ぜてもらい歓談していると、ほどなくオーバーヒートの石井社長がやってきたりして・・・港区と渋谷区のほぼ境目にある真っ白で瀟洒なギャラリーが、この写真とこの面々とでドロリと(失礼)ディープな空間になってるのがおかしかった。

とにかく、まだ行ってない人は、日曜17日の18時までですので、この週末是非。
バーニー・ウォーレル、ジョージ・クリントン&ブーツィー・コリンズの奇跡的スリー・ショットやら、マノ・ネグラやらセルジュ・ゲンズブールやら、びっくりする写真を前にすると間違いなく石田さんに何か訊きたくなりますが、質問にはとても丁寧に答えてくれますので、石田さんのいる時間にあたるといいですね。