6.13.2011

小沢一郎が正しかったら、あんたらどう責任取るの?(責任、って言葉の意味が分かんねえか…)

■もう2週間以上も前の記事だが、5月27日付の『ウォール・ストリート・ジャーナル』日本版の《小沢一郎元民主党代表インタビュー:一問一答》の存在を今日まで知らずにいた。
これって、話題になったんだろうか? みんな、読んだ?

(リンクは↓に)

小沢一郎という男は、自民党の幹事長時代から政界の真の実力者と称されながら強持てのするキャラでのしては、とにかく私財はこしらえたんだろうが、国政のためには結局何をしてきた男なのか、オレにはよく分からない。ただ、そんなオレでも彼が〈先生〉の敬称がフィットする、永田山のボス猿格であることはなんとなく雰囲気から想像できる。

そんな“実力者”として長年やってきたからには、それなりのブレインがついてるのだろうが、そうした頭脳をバックにつけた発言として考えると、ここでの小沢一郎の発言はあまりにも恐ろしい。我々が一番怖がっていたことをそれなりに危惧してきた売れない政治屋はこの三ヶ月間にも何人かはいたと思うのだが、小沢先生が断言すると、ちょっと迫力が違う。個人的にはおそらく初めて小沢の言葉に真剣に耳を傾けざるを得なかった。

これも政争の具としてのホラであって欲しいが、もし、これがホラだとしたら、政治家の発言としてのちにどんな責任を取らなければならなくなるかくらいは小沢は分かっているだろうし、まさかそれが分からなくなるほど焼きが回っちゃいないだろう。

たとえば小沢は、そのインタヴューでこんなことを言っているのだ。

「東電はもう、現実何もできないだろう。だから、日一日と悲劇に向かっている。」

「もうそこ(福島)には住めないのだから。ちょっと行って帰ってくる分には大丈夫だが。日本の領土はあの分減ってしまった。あれは黙っていたら、どんどん広がる。東京もアウトになる。ウラン燃料が膨大な量あるのだ。チェルノブイリどころではない。あれの何百倍ものウランがあるのだ。みんなノホホンとしているが、大変な事態なのだ。それは、政府が本当のことを言わないから、皆大丈夫だと思っているのだ。」

「だいたい、原発で食っている連中をいくら集めてもだめだ。皆、原発のマフィアだから。あなた方もテレビを見ていただろう。委員だの何だの学者が出てきて、ずっと今まで、大したことありません、健康には何も被害はありません、とかそんなことばかり言っていた。原子力で食っている人々だから、いくら言ったってだめなんだ。日本人もマスコミもそれが分からないのだ。日本のマスコミはどうしようもない。」

(全文はここで)


今朝のフジテレビに、例によって首都大学東京の大谷浩樹という准教授が出てきて、葛西(東京都江戸川区)の公園で線量が1.9マイクロシーベルト(!?)ある中でも、「子どもが遊んで全然問題ないから元気いっぱい遊んでください」とのたまっていた。この大谷という奴の話しぶりを見るたびにオレは悪寒がするのだが(みんながこいつの話を本当に信じてるのか、オレは心の底から知りたい http://bit.ly/lEUKKg )、そのあとで上の〈先生〉の話を読むと、悪いけどオレはテレヴィに出てくる大方の学者よりも小沢の言ってることの方に・・・表現が難しいが・・・正義のようなものを格段に色濃く感じることができる。

確かに、そんな〈先生〉が同じ党の菅の政府に対して無力だというこの権力構造自体どう考えてもまともじゃないが、とにかく、首都大学東京の大谷みたいなマスコミ好きのする学者連中の言うことが本当に正しいのなら、政府もマスコミもまずはこの〈大人物〉小沢一郎を、誤った風評の流布のかどで誰よりも先に厳しく糾弾しなくちゃならないだろう。違う?