6.23.2011

東電を中心とした神の国

■ですから、日本は汚れないのです。人類有史来最悪のカタストロフを経験してもなお、さらに10年は今生で経済活動を謳歌させていただけるのです。

ハワイやら、グアムやらがどうなろうと、神のお言葉にないものを巫女である経団連がおもんばかる必要はありません。原発は神力。その神性はなにものに、なにごとによっても揺らぐことはありません。何が起きようと、神の国は護られるのです。

さあ今一度、私たちが神の国に生かせていただいていることを感謝しましょう。毛唐のゴッドに比して、私たちの神の、私たちへかけてくださる慈愛の大きさと深さに、熱い涙があふれてきます。

グアムの放射性物質状況

EPA(アメリカ合衆国環境保護局)の、RadNetデータベースによると、2011年3月下旬から4月初旬にかけて行われた、グアム、ハワイ、アメリカ西海岸での計測で、異常な濃度のプルトニウムやウランが検出されています。
1991年から2011年2月までの20年間の平均濃度と比較すると、2011年3月11日以降、カリフォルニアではプルトニウム239が18倍に、アラスカではウラン238が17倍に、ハワイではウラン234が30倍、ウラン238が50倍に増大、グアムではプルトニウム239とウラン234、ウラン235、ウラン238が、観測史上初めて検出されました(単に今まで観測されていなかった可能性もありますが、確認していません)。
それぞれの放射性物質の半減期ですが、プルトニウム239が2万4千年、ウラン234は24万年、ウラン235は7億年、ウラン238は44億7千万年。いずれも、人間の寿命からすると、半永久的に放射能を出し続ける放射性物質ばかりです。
プルトニウムやウランといえば、強烈なアルファ線を出す極めて毒性の強い放射性物質です。
日本は大丈夫と言われていますが、本当に本当ですか? 放射性物質といえば、セシウム137とヨウ素131の測定値しか発表されていないようですが、原子力発電所に反対する世論を押さえ込むために、こういった重大な情報を隠蔽している可能性はありませんか?
実は、アメリカ国内でも、上で紹介したRadNetですが、一般向けのページでは、半減期の短いヨウ素131など、一部の放射性物質しか掲載していません。さらに、4月10日以降、半月以上アップデートされていません。
増大した放射性物質の大気中濃度が、例えば人体に影響を及ぼさないレベルだから、公表されなくても構わないといった理由で、一般には知らされないままの方が、皆さんは安心ですか?
エアラインのマイレッジプログラムから、簡単ですが距離を確認してみました。日本(成田空港)からグアムまでの距離は2400km、ハワイまで6100km、ロスアンゼルスまで8700kmあります。ちなみに、福島第一原子力発電所から成田空港までの距離は193km、羽田空港まで236km。
グアムの1/10の距離しかない東京で、上記のような放射性物質がどうして検出されないのか、とても不思議です。