8.23.2011

東京も、もう大変深刻な状況

■民主党代表選に出る候補者連中に対し、優良テレヴィ局は、「小沢さんには会われたんですか?」「増税と大連立についてのお考えは?」とは訊くけれど、今この瞬間も、放射性物質を浴び、吸い、食ってる国民が、“国のリーダー”の口から真っ先に聞きたいのはそんなことじゃない。「今、本当は何が起きてるの?」ってことだ。それは〈復興〉よりもっと先、いの一番に語られるべきことのはずだが、政治屋も大手メディアもグルになって、“真実は絶対に国民に伝えないようにしている”ように思われる。
“この国のリーダー”には、国民を不作為にミス・リードする手腕の自然さが求められるんだな。

先日ここで書いた《欧州放射線リスク委員会》のクリストファー・バズビー博士は、その後、日本からロンドンに持ち帰った土やフィルター(自動車に取り付けて北日本を走り、大気中に浮遊する物質を採取した)などを調べた結果の一部を、ロシアの国営ニュース専門テレヴィ局ロシア・トゥディの放送の中で明らかにしている。その映像がここにアップされたのだが、現時点では削除されてしまっている。ただ、アナウンサーとバズビー博士との質疑応答の和訳が書き出されているので、映像が無くてもその内容を知ることができる。以下抜粋。

RussiaToday:毎時10兆ベクレルの放射線放出が続く 

ロシア・トゥディ:
政府と東電は、事実を追跡している人々から厳しく批判を受けていますが、
彼らが発表する情報の信頼性についてですが
我々はすべての情報を現在、得ているとお思いになりますか?

バズビー博士:
いいえ。彼らが情報すべてを発表はしていないのは分かっています
私は高性能の放射能測定器を持って行きました
そして満足行くまで調査しました
原発から100kmも離れたところの地面の測定値が
政府の発表の数値よりはるかにはるかに高い値でした
実際のところ、東京(と千葉の間)を走らせた車のエアフィルタによる測定値は、フィルタに付いた、例えばセシウム137の濃度の値が1963年の核実験ピーク時の東京の値の1000倍以上です
ですからほんとうに大変な放射能レベルなんです

そして問題は外部被曝の線量にしか注目しない専門家により
このこと(呼吸による内部被曝)が無視されていることです
こういう専門家たちは次のように言います
『外部被ばく線量が、毎時何マイクロシーベルト以下だから』
また彼らは自然界の被曝線量と比べて説明しようとします。
しかし現実的には自然界の被曝量と比べても意味のないことなのです。
実際、東京ほど離れた場所でさえ、放射能汚染は非常に高いレベルです。
例えば、東京のあるサンプルがチェルノブイリの立ち入り禁止区域よりも高いレベルであるのを見つけました
もう大変深刻な状況なのです

ロシア・トゥディ:
では、福島原発の原子炉の構造物の亀裂はどのくらい危機的なんでしょうか?
警戒すべき状況でしょうか?

バズビー博士:
今、蒸気が噴出しています
カリフォルニアの測定結果から言えることですが、
この上記(オレ註:蒸気だろう)には、放射線アイソトープ硫黄35が含まれています。
このアイソトープは塩素の中性子線をともないます。
つまりここで起きている状況は、核分裂反応がずっと起きていて
膨大な量の中性子線の流束が出ており、そこへ海水です
膨大な量の放射性物質がどんどん算出(オレ註:産出か?)され続けているわけです
それを、彼らはこれまでどうすることもできずにいます

全文は:





細野が、「作業は着実に効果を上げている」的な発言をしていたとおり、確かに線の動きがどんどん活発になってるし、1号機から出てるモノの量も順調に増えている。