8.29.2011

悪夢の舞台

昨日いわき市のデモに行った。デモ後の集会で、現地のあるお母さんがスピーチ中に涙で声をつまらせたとき、オレも涙をもらってしまった。

昨日来ていた現地のお母さんたちは、ただただ家族と郷土を守りたいのであって、県や国に対して、何ら理不尽な要求をしているのではないと思う。原状回復と、安心できる暮らしを望んでいるに過ぎない。

しかし、無色無臭のものに慣れきった人は、“平穏な明日と明後日(だけ)”をいつも通り静かに送りたいがために、10年後の子供の健康を憂える“雑音”に耳を塞いでしまうのかもしれない。
もしかすると露骨に眉をひそめる人さえ、いるのかもしれない。
もちろん原発で潤ってきた、そして今、潤っている人にとって、その声の響きは、大なり小なり疎ましいものだろう。

しかし、“そもそも論”として、家族の健康と幸せを願うお母さんに涙を流させてしまう国、政府とは何だろうか。

たった今、この国最大の反社会的勢力が、下手な化粧直しをしている最中のようだ。
嘆かわしい。ただただ、嘆かわしい。


そんなこんにち、ドイツ国営放送(ZDF)では福島原発事故の“いま”をどのように伝えているか? 8月26日の放送らしいけれど、ヴォランティアーがすばやく字幕をつけて紹介してくれている。

みんな、できるだけ多くの人に(特に福島の知人に)、この映像の存在を伝えて欲しいと思う。これを教えられて、迷惑に思う人がどれだけいるのだろう? そういう人は、ぜひ、こんなドイツの報道は大ウソだと、しかるべき論拠を示しつつ、この内容を頭から否定して欲しい。