■始まる前に告知すりゃいいのに、自分が行くことばっかり考えてしまい、終わったあとで書くっていう・・・まだブログ馴れしてないオレですが、この週末は土・日ともに国立東京外国語大学(東京都府中市)で行われた《カルチュラル・タイフーン 2009》に行ってきた。
この《文化台風》なるイヴェントのポリシーをオフィシャルHPから一部だけ抜き出すと、
《新自由主義が吹き荒れる現代世界において、グローバル化の破断点はいたるところにむき出しになってきました。そうした現場にはきまって文化の抑圧、横領、消去が起こっているのですが、同時にまた、その危機の中からさまざまな抵抗と新しい表現も生まれだしています》
《自分たちが文化研究の学問的ルーティンワークのなかに萎縮してしまう傾向に注意深くありたい、そしてある種の知的台風として、思想的な異議申し立てという雨風をもたらす存在でありたい》
・・・つまりひと言でいえば、今、抵抗と新しい表現とによって世界に異議を申し立てることを必要としている人たちのための学会&学祭のようなものです。
で、電車4本も乗り継いでそこに何をしに行ったかというと・・・そこは由緒ある名門大学、まずは会場到着直後に超話題の試験を受験した。それは日本バビロン検定協会主催《第一回 日本バビロン検定試験》。念のため、この試験を知らなかったという人たちのために・・・
★日本バビロン検定協会とは? ・・・日本バビロン検定協会は、全国民が安心・安全に暮らせる、より良い社会の実現を目指し、検定試験(思想チェック機能付)を通して、「バビロン」という理想のコントロール・システムの普及を目的に設立されました。(協会HPより)
バビロン=新自由主義体制下を生き抜くためには、まず自分のバビロン度をチェックせよ、という実に現実的で有益な検定試験として、多くの国民から長らくその実施が待たれていたもので、事前より話題沸騰だった試験だ。受験後、試験官でもある日本バビロン検定協会のハーポ部長とペペ長谷川氏が採点の上、各受験者ごとに級位を認定してくれる。
厳かな雰囲気に包まれた試験会場は、オレが着いたときには真剣な面持ちで試験に取り組む受験者ですでに満席で、しばし待たされたのちに試験場に通され、答案用紙を受け取る。少々悩んだ問題もあったがおおむね自信を持ってスラスラ回答し、その直後に採点・判定を仰いだところ、なんてこったい、結果は《失格》だという! 呆然として前掲の一流バビロン診断士2名の寸評を求めると、「ひど過ぎる、まるでダメです」と、意気込んでやってきた受験者をけちょんけちょんにけなしまくるのだ。
そして、そんな最低の成績を収めた失格者にのみ、これでも着やがれとばかりにTシャツを投げつけられ・・・今まである程度はこの社会とうまくつきあってきたはずだったのに、いよいよ公式にバビロンの落伍者に認定されてしまった失意のオレは、ヤケクソになって記念にRLLの∞+∞=∞氏に記念写真を撮ってもらった。そんな人間だからもちろん公に顔など出して許されるはずがない。ああ、田舎の両親は自分たちの教育が間違っていたことをさぞ後悔するだろう・・・。
さらに、不名誉な戦利品である写真の不吉なTシャツの下に隠れてしまって、土曜日のオレのせっかくの“おしゃれ”な装いを披露できないのが残念だ。この日着ていたのはこれ。
つづく。