7.03.2009

Hit me!


■それほど露骨な感じじゃなく、かつ金をかけずに『ボリス・ヴィアンのジャズ入門』を宣伝しようと思って始めたブログも丸ひと月以上経ち、Google の無料アクセス解析サーヴィスを使ってどんなアクセスがあるのかを見ていると、少しずつ世間の反応が見えてきた。一番興味深いのは、やはりどんなワード検索でこのブログを発見してくれたのか? だ。


《村上春樹》の名前を出したのは、こんなに騒がれているときに彼の名前を出したら一体どれくらいの人がそのワード検索でこのページに辿り着いてくれるか? という実験の意味合いがあった。ところが、結果は期待に反して今のところゼロ。そのかわり、《シュニッツェル》《シュニッツェル つけあわせ》《ストンプ じゃがいも》なんていうワード検索経由で何人もここを訪ねてくれたのがおかしい。(知ってる人にとってはあまりに当然のことですが・・・もちろん訪ねてくれた個人は特定できません。もちろんその人がどんなグルマンかも)


さらに笑ったのは、《巡回連絡カード》《巡回連絡カード 無視》なんていうキー・ワードでこのブログに来てくれた人が何人もいたことだ。もしその人たちの一部でも『ボリス・ヴィアンのジャズ入門』を買ってくださったら、記憶にある限り生まれて初めて、警察に感謝の念を抱くことになろう(笑)。


あとは《死刑》《終身刑》《菅家さん》《アナキズム》というワードもヒットしてるし、《ボリス・ヴィアン》《リー・ペリー》《マニュ・チャオ》《地下鉄のザジ(ニュー・プリント版の試写、観てきました。公開が近づいたらまた触れます)》《高山なおみ》《サウンド・オブ・ミュージック》などからここを発見してくれた方々もそれぞれ複数。多謝。


それらの語句を検索エンジンに入力したみなさんは、ヒットした数あるページの中からわざわざこのブログに来てくれたわけで、ぼくからすると、それこそ“ヒット!”なわけです。楽しみでやってるわけではないはずが、この“ヒット”予測は面白い。


で、《村上春樹》でダメなんだから、この人の名前出してもアクセス数は増えないでしょうが、マイケル・ジャクソンの死は、ぼくにはあまりショックではないです(同日のファラ・フォーセットの死の方が、随分胸に迫るところが大きい)。ジャクソン・ファイヴは好きで主要曲は全曲持ってるけど、マイケルのソロは『オフ・ザ・ウォール』しか買わなかった。特にそれ以降は所有したい音楽ではなかったのです。


彼の他界に際してちょっとだけ悲しいのは、ジェイムズ・ブラウン(“ヒッミー! ヒッミー!”・・・そういえば、民主党にもこういう口癖の国会議員がいると噂で聞いたことがある)の死と、MJの死との間に、メディアの反応としてこんなにも差があることを思い知らされたことです。青は藍より青いのか? 

(MJにひいき目に言うと)ポピュラー音楽史において2人とも同じように偉大で、(ひいき目に言わなくても)同じように問題“児”だったのに、マスメディアは両者のニュース・ヴァリューに天と地くらいの差をつけてしまう。まあ、死してなおメディア好きのする問題山積なんだから仕方ないかとも思うけど、それにしても・・・。

今朝の『とくダネ!』で小倉が、MJ はプレスリー、レノンと並ぶ世界的大スターだからね、と言ってたが、それを聞いて初めて意識した・・・オレの中ではその3人合わせたよりもJB1人の方がずっと偉大なんだと。今頃、JBを失った喪失感が胸にこみ上げてきた。

とにかくワイドショウのここしばらくのMJ騒ぎで、「Thriller」の♪ビョンビョンビョンビョンビョン♪っていう例のリフやら、その慢性しゃっくりやらが頭にこびりついて悩んでいる人は、JBの「Get on the Good Foot」とか「I Got a Bag of My Own」「Get Up (I Feel Like Being a) Sex Machine」なんかを聴くとスッキリ治ります。