9.08.2009

Capitalism : A Love Story

■イタリアのヴェネツィア映画祭で6日、マイケル・ムーアの新作が初公開された。タイトルは『Capitalism : A Love Story』!




(一瞬ゴダールかと思った)


《“資本主義は害悪であり、あなたはその害悪を規制できない”、と、この2時間の映画は結論づける。“それを排除し、総ての人にとって好ましいもので置き換えなければならず、その重要なものがデモクラシー(社会的平等)なのだ”と》。


これはEPC通信の記事からの抜粋だが、同じ記事では、ムーアの以下の記者会見発言も取り上げている。


《民主主義は見るスポーツじゃない。参加する試合(event)だ。もしも我々がそれに参加しなければ、それは民主主義でなくなってしまう。だから(新自由主義に対する反省に基づく)オバマ(の政策)が成功するか失敗するかは、彼が何をするかによるというよりも、むしろ彼をサポートするために我々が何をするかによるんだ》。


昨日フランスのTV局《TV5MONDE》のニュースを観ていたら、この映画のヴェネツィアでのワールド・プレミアの報道に続いて、記者会見場の外でのムーアとファンとのやり取りも放送されていた。


それは、ムーアにサインをねだったファンの1人がサインのお礼にとムーアに現金を渡し、「これはベルルスコーニのカネだったんだよ(実業家、メディア王であるベルルスコーニの企業のどこかからもらった賃金という意味か)」と言い、それを受け取ったムーアがカメラに向かって、「贈り物ありがとう、ミスター・ベルルスコーニ。これ、あんたをぶっ潰すために使わせてもらうよ」と言っているシーンだったのだが、見た限りでは、日本のテレヴィはこの報道をしていないようだ。


http://www.michaelmoore.com/words/message/


予告編:

http://www.youtube.com/watch?v=IhydyxRjujU