10.11.2010

黄長燁死去

■昨夜、RFI(ラジオ・フランス・アンテルナシオナル=フランス発の世界向け報道ラジオ局)を聴いていたら、黄長燁(ファンジャンヨプ)さんがソウルの自宅で急死したことをトップ・ニュース扱いで大きく報じていた。


昨夜、日曜夜はテレヴィで平日のようなニュース番組がなかったので、今朝、テレビ朝日の報道番組を朝6時から見てみたが、北朝鮮の軍事パレードに後継者と目される三男が出席して市民にお披露目されたことはトップ格で報じ、テレ朝のソウル支局長も今、その話を生でソウルから報じているが、何故、そのソウルで黄長燁が心臓マヒで急死したことは1秒も言わないのだろう? 三男が大々的に市民、そして世界に正式にお披露目された日に、ちょうどその同じ日に、政権にとって一番邪魔だった人物が、これまでも暗殺指令を受けたスパイが常に命を狙っていた人物が、“都合よく”心臓マヒで死んだのに。

金正日の元側近で全脱北者の中でも最高重要人物だった黄さんは、拉致問題でどうにもならない状態にある日本政府にとっても、最も大切な北朝鮮出身者の筆頭だったのではないか? だから厳重に警備してまで彼を今年4月に日本に呼び、当時の中井拉致問題担当相や拉致被害者家族が彼と会ったんじゃなかったか?

ざっとウェブ・ニュースを見ても、『ニュー・ヨーク・タイムズ』も『ガーディアンUK』も写真付きで報じているが、日本のメディアでは目につかないか、あってもどこも写真なしの短い報道ばかり。

来日したばっかりのソロモン・バーク急死にもビックリしたが、正直にいえば、ビックリの質が違う。その情報は、今の時点でヤフー・ニュースのトップの見出しに載っている。