10.20.2011

Rally for a Nuke-Free World in Japan - 原発のない世界を求める大行進 -

■今朝のテレビ朝日《モーニング・バード!》で、千葉県の行政の担当者が(言葉に気をつけて)ハッキリ言っていた。千葉県の今の農産物の放射性物質の検査は、自治体ごとに一品種で“いちサンプル”しか抽出しておらず、(別に町ごとに汚染しているわけではなく、帯状に汚染区域があらゆるところに散在し、ホット・スポットも予期せぬところにできている現状をかんがみると)今までの検査のやり方では、汚染された野菜が市場に流れてしまうことがないとは言えない、と。

もちろん県や自治体によってサンプリングの仕方は多少異なるだろうが、行政側も今のような検査方法では不十分だと分かっていながら、農家と小売業者を救うために、形だけ検査している、と、言われても一切反論はできないだろう。

みんなの近所のスーパーマーケットの野菜売場こそが、その危険さの証明である。うちの近所の《サミット》も《西友》も《東急ストア》でも、野菜売場に〈当店の野菜はすべて放射性物質検査をクリアしています〉という意味の表示はどこにもない。種類ごとに〈この**は放射性物質検査をクリアしています〉という表示もない。狂牛病禍の際には、アメリカからの牛肉の輸入は止めたし、国内産の牛肉には、今も〈BSE検査済み〉という表示がパックごとについている。何故、野菜については何も謳わないのか? 謳えないのである。加えて、消費者もなるべく、ウソでもいいから安心したい、平時と同じ買い物が、家事が、食事がしたいので、頭の中で何もなかったことにする方があらゆる意味で楽である。
かくして双方の思惑が暗黙のうちに見事な一致を示し、現在の“解決策”を見つけ、それを許しているのだ。

「分からないものは売っちまえばいい。どうせあとで消費者の体に何か起きてもうちで売った野菜との因果関係なんか絶対に証明できないんだから。コンヴィニエンス・ストアも、ハンバーガー屋も、牛丼屋も、みんな使ってるんだから。政府が何も言わないんだから。で、いざとなれば業界がまとまって、形ばかりの検査でよしとした政府の不作為を責めればいいんだから。お上が止めないものは市場に出回るし、うちはそれを売るだけよ。お客さんも、買う、って言ってんだからさ」

「スーパーでも並べてるんだから、きっと大丈夫。みんな買ってるんだから、きっと大丈夫。もし汚染されてても、うちの子に限って、大丈夫。だいたい、気にしてたら食事が作れないし、それで感じるストレスの方が体に悪い、ってテレヴィで言ってたし。それに、野田総理も福島のお米を食べるって言ってたし」

国民の間にそういう空気が蔓延していくことが、結果的に、そして知らないうちに、原発推進派を助けてしまうことになる可能性について、充分意識的であるべきだと思う。ウクライナ人よりも頑健な肉体細胞を持つ、かつ勇気のある人は野菜でも何でも普通通り食べればよいだろう。ただ、こういう事態もまた、望むのかどうか? そこは考えた方がいい。

計画・建設中の原発12基 7基「計画通り推進」

東京電力福島第一原発の事故で脱原発への流れが加速する中、全国の電力事業者が計画・建設中の原発十二基のうち七基で、計画通り建設を進める方針であることが十九日、本紙の取材で分かった。(本日付け・東京新聞)
記事全文は:


あさって、今週土曜のデモ。


101日にアメリカで開催されたRally for a Nuke-Free World (主催:Coalition Against Nukesに呼応して、東京・渋谷でデモを開催します。日本からそして世界から全ての原発を無くしたい人々の大行進に是非ご参加ください!
Rally for a Nuke-Free World in Japan -原発のない世界を求める大行進-
日時:20111022()  集合13:30 デモ出発14:30 (雨天決行)
集合場所:代々木公園ケヤキ並木南側
(最寄駅:JR&メトロ渋谷駅、JR原宿駅、メトロ明治神宮前駅)
Call
20113月に起こった福島第一原子力発電所の事故はチェルノブイリの事故を上回り、未だ収束することも無く放射能による環境や生命への汚染は続いています。日本の政府や電気事業者はそれでも原発推進をやめようとしないどころか、放射能の拡散や被曝の実態を隠し、より小さく見せようとしています。また政府やマスコミのこのような態度に疑問を持たない人々も多く、この原発事故も過去のこととなってしまいそうな気配さえ感じられます。
そんな中去る101日に福島の原発事故に呼応して、全米で反原発のアクション「Rally for a Nuke-Free World Oct 1(主催:Coalition Against Nukles)」が開催されました。それは福島第一原子力発電所の事故により甚大な被害を受けた日本への支援と、全米各地の原発の安全性への疑問を訴えるアクションでした。
このアメリカの動きに呼応し、311以降主に東京でデモやアクションを起こしてきた団体やグループが連携し、デモを開催いたします。私たちの足元のまずは日本の原発を全て停めること、更に世界中から原発を無くしたい、世界中の有志たちと繋がっていきたいという思いで企画を進めています。
原発の無い新しい世界への道を、わたしたちが主役になり繋がりあい切り開いて行きましょう。
1022日、渋谷。多くの同じ思いの人々で集い歩きたいと思います。
是非ご参加ください。
主催:首都圏反原発連合(Metropolitan Coalition Against Nukes
呼びかけグループ:Act 311 Japan / 安心・安全な未来を子供たちにオーケストラ / 「怒りのドラムデモ」実行委員会 / TwitNoNukes / NO NONUKES MORE HEARTS / 野菜にも一言いわせて!原発さよならデモ
協力:エネルギーシフトパレード / たんぽぽ舎
詳細: