■こんなときだから、DVDを借りてきて、マイケル・ムーアの『キャピタリズム』を観ると改めて腑に落ちる。
こいつら、全く同じなのだ。
1)客観データを示す体で、国民を恫喝する。
2)私の決断は国民のためと強調し、説得力の不足はおびえさせて補おうとする。
3)批判の矢面に立つのがリーダーだとばかりに、特別会見での神妙な顔つきに国中を注目させる自分に酔える才能がある。
4)が、実のところは単に、強者向け資本主義システムのアリバイ原稿を読まされているマリオネットである。
5)そして国民のためではなく、“裏でその原稿を書かせている1%”のために仕事をする。
上の赤ネクタイがこの会見をしたあと、その国に何が起きたかを思うと、下の奴の国にこれから何が起こるかは怖くて想像したくない。
こいつら両方とも、ご主人様にしっぽ振る資本主義のイヌだとしても、1点大きな違いは、下のイヌは国民に直接選ばれてすらいないことだ(どころか、一政党の一部の連中の都合で短期間限定でかつがれてるだけの、国民を何も代表していない、ただ涙目のオッサンに過ぎない)。
そんな奴が、国中の民の生命にかかわる決断をしていい、というこの国の仕組みが驚きだ。
ねえ、そうじゃない?
きみ、いつ、こんな奴に〈国政を預けた〉か覚えてる?