6.15.2012

スライ・ダンバー・インタヴュー

■以前もどこかで紹介したけれど、レゲエ・ファンが毎月楽しみにしているUnited Reggae - Online Reggae Magazine
その最新号が今日アップされたのでざっと読んだが、目玉記事、16ペイジに及ぶスライ・ダンバーのロング・インタヴューがとても素晴らしい。
知っている話も多いが、これだけの分量で本人が自分のキャリアを語るということは、このポイントを押さえるだけで、レゲエ史の3割くらいの見出し部分を把握できる感じだ。



ステッパーズ・ドラミングの始まり/デニス・ブラウンとのセッション/ソウル・ミュージック/フレディー・マッケイ/チャンネル・ワン/マーリーの「Punky Reggae Party」/ピーター・トッシュ/ローリング・ストーンズ/ブラック・ユフルー(マイケル・ローズ)/セルジュ・ゲンズブール(とのセッションをスライはいたく評価している!)/グレイス・ジョーンズ/グウェン・ガスリーについて、などなど、読みどころ満載。

特にスライがiPadで〈GarageBand〉アプリをいじり倒してる話(笑)とか、facebookでファンが書いているスライの評価を読んでよろこんでるとか、テレヴィとラジオをつけっぱなしにして寝る話なんかは実に楽しいし、ワン・ドロップ・リズムに対する考え方と、今のドラマーの“保守性”についてのメンションなんかは、まさにドラミングから受け取れるスライらしさが全開でガンガンにうなずける。

あと、今号ならピーター・ハニンゲイルのインタヴューもいい。彼のiTunes(圧縮ファイルで音楽を聴くことを当り前のことにしたジョブズのテクノロジー)批判には全く同意する。オレ、今までMac専門で6台買ってきたけど、iTunesで曲を買ったのは全部で5曲未満だろう。それも仕事の資料として必要になって買っただけで、繰り返し聴いてる曲はほとんどないし。

それから、今号にはアルトン・エリスの息子クリストファーのインタヴューもあるし、ドンキー・ジョー・ボーンの(シマロンズ:ウィンストン・リーディーと組んだ)新作のことも載ってる。あと、9月日本公開になる話題のマーリー映画、『ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド』のデイヴィッド・カッツによるレヴューも必読だね。

毎号のサウンド・サンプラー(無料)も楽しみ(笑・圧縮ファイルは買いたくないけど、こういうオマケなら好き)。でも、今月号のサンプラーのリンクは今のところ出てない(仕事の凡ミスに過ぎず、そのうち表示されるだろう)。