3.28.2011

“誰にも見えない 臭いもない” (ものでオール電化しました)



■我らがランキン・タクシーは、こんな歌をずっと前から歌っていた。
そして彼は、歌いっぱなしではない。昨日午後の、京橋発→東京電力本社経由→日比谷公園の反原発デモにも、《全員反省しろ》と書いた自作の旗を持って参加していた、直接行動のレゲエマンだ。
ほんとに、全員がそれぞれに反省しなくてはならない事態だ。
でも、こういうときに、一番反省しなくてはならないヤツらだけ、反省してなかったりするものだ。


・・・この分だと、そのうち、この曲に輪をかけてキレのいいランキンさんの新曲が聴けそうだ!


ところで、これは今現在、東急電鉄の駅で配られているフリー・ペイパー:東急沿線スタイルマガジン『SALUS』の4月号に掲載されている東京電力の1P広告だ(もちろん、赤の書き込みはオレ)。4月号の配布開始は3月20日で、当然この広告出稿は3.11以前だから、東京電力はこの見事な墓穴広告が世に出るのを止めることはできなかった・・・。


読売新聞が報じているところによると、東電は、"スタイリッシュな"オール電化をバカスカ推進して、「あら、素敵ね」てな人たちに合計で原発2基分の電力を余計に使わせるように仕向けた。結局、「地震と津波のせいでこうなったから、計画停電やむなし。みなさん御協力を!」てな風に人ごとヅラして電気止めてるけど、「安心」だの「安い」だのって文句でオール電化を進めたから電気がこんなに足りなくなったのだ。原発の管理の悪さあり、オール電化の推進ありで全部自作自演のくせに、全部天災のせいにして、それで社長が寝込んでんじゃ世話ないぜ。

広告の上の方に載せてる、その二つの質問を今、もう一回してみろよ。
それから今、「ご高齢の方が安心して暮らしてらっしゃるか?」も。
「スーパーマーケットを何軒もはしごして、子供のためにペットボトルの水を探し回ることが家事の効率化なのか?」を。
それに、この先ツケをこっちに回して「月々の電気代をもっと」値上げするんじゃないだろうな、まさか。

オール電化が〈家族の願いをかなえる、確かなリフォーム〉なら、“オール電化のPR施設”である渋谷・電力館の改装オープンを延期することはないんじゃないの? 何かしら、後ろめたいところ、あるわけ?

とにかく23区内の電気も公平に止めろ。三軒茶屋も暗くしろ。そんで東急沿線のお金持ちに、オール電化の威力を見せてやれ!