4.30.2010

ナカグロ、入れるか、入れないか

■《May Day》の日本語のカタカナ表記では、大多数の人がナカグロ(・)を入れませんが、オレは入れます。原語で2語からなる外国語は、なるべくカタカナ表記でも元が2つの単語だということが分かるようにした方が読み手に対して親切だと思うのです。意味のより正確な理解を助ける意味でも、外国語に関する情報をより正確に伝えるという意味でも。
翻訳仕事もやっている身としては、自分の作る欧文和訳のテクストに一定の基準を持たないと、仕事に筋が通らない、という職業的な意識があることは確かですが。とにかく、そういうわけでオレは〈ニュー・ヨーク〉なわけなんですが、固有名詞の場合は特に、〈2〉を勝手に〈1〉にしちゃうのは、それのアイデンティティーの軽視につながるんじゃないか? という思いがあります。

で、オレ的には明日の《May Day》は〈メイ・デー〉なんですが、日本中、新聞も辞書もすべて〈メーデー〉なわけです。ところが、それを見て職業柄、自動的に頭に思い浮かぶのは1語表記の〈Mayday〉なわけで、それを『プログレッシブ英和辞典』で引いてみると・・・

Mayday, mayday/méidèi/
名 詞メーデー:船舶航空機が発する救難信号. ⇒SOS
[フランス語m'aidez (Help me)の発音を写したもの]

つまり〈メーデー〉って〈SOS〉なんだよね。

もちろん、明日はこっちの方(同辞典)・・・

Máy Dày
1 五月祭:古くから5月1日に行う春の祭り.
2 労働祭, メーデー. ⇒LABOR DAY 

明日以降、心情的に全然“ゴールデン”じゃない人たちの中には〈ヘルプ・ミー〉の人が多いのかもしれないけど、弱音は吐かないで、ほんと、“棄民”が団結して逆襲しないといけないんじゃないのかな。敵は、強きを助け、弱きをくじく素敵な国と政治なんだからさ。アロンジ・アロンゾ。